さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

オグロシギ(尾黒鷸)あ・ら・か・る・と

2016年09月30日 | 野鳥
今年やって来た第一陣のオグロシギ、もう少し長く居てくれると思ったのですが、9月26日にはその姿は見えませんでした。
どこかに遊びに出かけているのか、すでに旅だったのか分かりませんが、第2陣が来てほしいものです。


今回は、撮り貯めたオグロシギの写真からです。
当初(9月初め)は2羽だったオグロシギもサルハマシギが登場したころには3羽に増えてます。
そんな3羽が並んで、仲良く餌をあさりながら歩き回ります。



次のの写真は別の日に撮ったもので、上手く日の当たるところでしたが、あいにくの逆光です。3羽が大股で行進中!!


お休み中のコアオアシシギの間をのんびり餌を探すオグロシギです。


こんなにのんびりしたオグロシギですが、雄は、繁殖期になると、華麗なフライトディスプレイをするそうですよ。
もちろん、日本ではそんな姿を見る事は出来そうにありませんが、一度見てみたいですね。
ネット情報によると・・・・・
「最初に転げ回るように飛んだ後、より上空を旋回して風切音をたてて一気に急降下し、メスの近くに両翼を立てながら着地するディスプレイを行う。」とか・・・


オグロシギも日本では春と秋の渡りの時にしか見る事が出来ませんが、どちらかと云うと、秋の方が多いそうです。
春は成鳥だけなので、飛行距離も長く、短時間しかとどまらないようで、目に留まる機会が少ないようですね。
一方秋は、幼鳥が混じるため、飛翔能力も弱く、中継点での休息時間も長いため、見る機会も増えるそうです。
そう云えば、秋の方がいろんな渡りのシギたちを見る機会が多いような気もしますね。

次の写真は、1羽だけ水浴びの最中!


オグロシギとコアオアシシギの動画です。羽繕する姿ですよ。(逆光で補正して編集したため最初のシーンは色が変?)





今日のおまけは合間に撮ったチュウサギとモノクロ反転写真です。


天気が悪い時の沼での写真は、どの写真もモノクロ写真のようになるので、いつものように反転してみると・・・・・
オグロシギとコアオアシシギです。判別できますか??




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夏の思い出(3)

2016年09月28日 | 昆虫
街中を歩くと、あちこちからキンモクセイの甘い香りが漂ってくる季節になりました。
こうして秋の気配が濃くなると、蝶やトンボの数も少しずつ少なくなって、季節の移り変わりを感じます。

翅が傷んで、ちょっとみすぼらしい蝶を見つけるのもこの頃でしょうか。

今回は、夏の思い出と云うより、夏の名残を感じさせてくれる蝶です。

ニラの花に来たツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)。 この花はチョウたちのお気に入り!!
この時期のツマグロヒョウモンはちょっと小ぶりです。


ツマグロヒョウモンはもともと南方系の蝶なのですが、温暖化のせいか?園芸ブームで食草のスミレが増えたせいか?最近では、関東のどこででも普通に見る事が出来ます。
1年の内に4~5回くらい回発生し、4月から遅い所では10月末頃まで見れるのでしょうか。冬は幼虫や蛹で越冬します。
食草はスミレ。 皆さんのお庭に咲くスミレの花に、黒っぽいトゲトゲの芋虫がいませんか???

雄より雌のほうが綺麗のもこの蝶の特徴?





そして道端を忙しくヒラヒラと飛ぶ白く輝く蝶・・・・・・・・ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)です。
時々こうして道に止まって動きません。水分補給してるようです。
成虫で越冬することでも有名な蝶ですが、秋から初冬にかけて見られるウラギンシジミは越冬組が多いですね。
寒い日には、翅を広げて日向ぼっこする姿を見れるのもこれからの季節です。今の時期、この蝶の逞しさを感じます。


大きくトリミングしてみると・・・・・・・口吻を土に挿しこんで水分を補給してる様子がよく分かります。


残念ながら、こんな時はなかなか翅を開いてくれません。

ところで、越冬する蝶、かなりリスクが高そうですが、結構たくさんいるんですよ。
タテハチョウの仲間が多く、アカタテハ、ルリタテハ、キタテハ、ヒオドシチョウ、テングチョウなど。
シロチョウ科の仲間では、キタキチョウ、ツマグロキチョウなど、またシジミチョウ科の仲間では、ムラサキシジミ、ムラサキツバメ、ウラギンシジミなど。

冬の寒い日などに、暖かい斜面などの石の隙間などで休んでる蝶を見つけることが出来るかもしれませんね。
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夏の思い出(2)ウミネコ・ササゴイ

2016年09月26日 | 季節
あっという間に9月も下旬、彼岸花も綺麗に咲き始めて、稲刈りの様子が見れるようになりました。
そんな秋が深まる中、夏の思い出第2弾です。

新潟の「角田浜海水浴場」で初めての海を経験した孫姫たちの夏休み。
そんな海水浴場では、海水浴客に混じってウミネコ(海猫)が・・・・・


成鳥と幼鳥が一緒に、人も気にならない様子で飛び回っています。
どこかのトビの様に、人の食べ物をあさる様子もなく、沖合の小さな岩場と砂場を行ったり来たり。


鳴き声が猫に似てるからこの名前が付けられたのですが、たくさんいるカモメの仲間です。
この海猫、日本では九州伊以北の海岸ではお馴染みの鳥ですが、完全に成長の羽衣になるには3年ほどかかるそうです。(「野鳥の名前」より)


さすがにドアップで撮ると、迫力ありますね。


成鳥と幼鳥、親子でしょうか???? 幼鳥の砂浜から飛び立つ姿もさまになってきた様子。




そして、次は7月に初めて訪れたササゴイ(笹五位)の営巣地F公園。
以前から、一度行ってみたいと思いながら、行けなかったF公園。
7月に初めて、電車に乗って、子育て中のササゴイに会いに行ってきました。
その時の様子はすでにブログにも書きましたが、載せ忘れた写真があったので・・・・・私にとっては、今や夏の楽しい出来事です。

たまにはこんな後姿も・・・・・飛行機のスポイラーのように、翼で上手く空気をコントロールしています。


水辺の奇麗な所に着地する姿も綺麗でした。



やっぱり飛ぶ姿は美しい!!


こんなササゴイも、そろそろ今年生まれた幼鳥と共に旅立つ頃ですね。
(もう旅立った後かも……)
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サルハマシギ(猿浜鷸)

2016年09月23日 | 野鳥
レンカク騒動が終わって、少し落ち着いた沼では、コアオアシシギやオグロシギが現われ、例年より賑わってます。
そんな中、今度は、サルハマシギ(猿浜鷸)が参入!

さすがにレンカクほどのフィーバーぶりではないですが、鳥撮りさんたちにとっては貴重な訪問者です。
私も、2012年に近くの田圃にやって来た時以来の再会です。

沼のため、背景は良くないですが、元気にあっちへ行ったり、こっちへ来たり!!


セイタカシギやコアオアシシギが周りにいても、マイペース!!


むっ! 飛ぶかな??・・・・・・・・・飛んだ!!



サルハマシギ(猿浜鷸)
日本には旅鳥として春と秋に訪れますが、数は少ないです。常に1羽か2羽で、群れで行動することはないです。
繁殖羽が雌雄ともに頭から腹部にかけて赤褐色になり、顔が赤いニホンザルに似てることから漢字では「猿浜鷸」と書くのだとか・・・・
また、大きさや形態がハマシギに似てるから、サルハマシギと呼ばれる。(以上「野鳥の名前」より)
別種と間違われそうなくらい夏羽の姿と冬羽の姿が違うことでも知られています。
この個体は、頭の部分がそろそろ冬羽に移行中でしょうか??


オッと!失礼!! お尻から・・・・・・・・・

セイタカシギの傍をそろりそろりと!!


オグロシギ(尾黒鷸)コアオアシシギ(小青脚鷸)などに仲間入り!! オグロシギも2羽から3羽に増えています。
大きさの比較が出来るでしょうか??コアオアシシギより、ちょっと小ぶりでしょうか。足も短いです。


今度は、コアオアシシギの仲間のご挨拶。 コアオアシシギもいつの間にか先日より数が増えています。


今年の沼は、いつものイソシギやコチドリ・セイタカシギ・オグロシギにコアオアシシギ、サルハマシギなどが加わってこれからも面白くなりそうです。
最近、水が入った休耕田が、減ってきたせいかもしれませんね。


また、この沼では、今の時期、夕刻になるとあちこちからサギがやって来て、塒になります。
ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アマサギ・アオサギも勢ぞろいです。



久しぶりのサルハマシギなので、写真をいっぱい撮ってきました。
コアオアシシギやオグロシギも含めて、少しずつ紹介していきますね。
(台風一過の21日には、サルハマシギの姿は見えませんでした。どこかに一時避難してるのか?もう抜けたのか?)

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夏の思い出(1)

2016年09月20日 | 季節
夏もいつの間にか過ぎて、「天高く・・・・・」の季節なのに、台風が・・・・
九州や四国などでは被害も出てるようで、心配ですね。
関東でも、こんな遅くから明け方にかけて、影響がありそうです。


さて、夏に撮り貯めたいくつかの写真、そのまま没にするのは可愛そうなのでシリーズにしてみました。

今回は第1回目。懐かしいセミの声でもお聞きくださいね。

7月のある日、日本の国蝶であるオオムラサキに会おうと、数年ぶりに、「嵐山町オオムラサキの森活動センター」に出かけてみました。
到着後早速、周辺の林に入ってみましたが、樹液が出てる樹が見当たりません。
あちこちにいるのはハグロトンボのみ。 途中であった蝶撮りの方に聞いても、全く見かけないとのこと。
活動センターに戻って管理人の方にお聞きすると・・・・・「今年は例年に比べてオオムラサキが極端に少ない。」とのこと。
いずれにしても、樹液の出てる樹が無い事には、話にならない!!
仕方なく、記念にハグロトンボアマガエルを撮って、早々に退散。



ハグロトンボが止まってる葉っぱに蛹らしいものが・・・・・蝶の蛹でしょうか??


ヒメウラナミジャノメだけがたくさんいました。


「何か用か!!邪魔するな!!」・・・・・なんて・・・・




公園では、あれだけ賑やかに鳴いていたセミの声も今は聞こえません。
まずは、今や懐かしいミンミンゼミからです。
セミの事も少し調べてみました。(以下、ウィキペディアなど参照)

ミンミンゼミには、黒斑部がほとんどなく青緑色主体の個体もいて、これらはミカドミンミンと呼びます。

このミンミンゼミ、アブラゼミやクマゼミと比べると暑さに弱いと云われ、その為、生息する地域の夏の暑さによって自らの身体の色を変えているしている、という説があります。
現に、甲府盆地のように暑さの厳しい地域では黒地のほとんどないミカドミンミン型、東京都心部や山形市のように暑さが中程度の地域では黒と緑が適度に混ざった標準型、
そして北海道やロシア沿海州のように涼しい地域では黒地の部分の割合が高い黒化型が多く見られるそうですよ。
来年は、この緑の部分をよく観察して見る事にします。
さらに、面白いことに・・・・
西日本では、平地ではミンミンゼミを見る事は少ないそうです。その理由は東日本に比べ北東気流の影響を受けにくく、夏の気温が高くなるためだそうです。
西日本の主要都市(福岡や大阪など)の都市部にはミンミンゼミがほぼ生息しておらず、「生息地は標高がやや高く自然が多く残されている場所に限られている。」とのこと。
実際、関東では、平地の公園などでも普通に見られますよね。


次は、ツクツクボウシです。
アブラゼミなどに比べると、警戒心が強く、なかなか捕まえる事が難しいセミです。
このツクツクボウシ、アブラゼミやニイニイゼミと比べて冬の寒さに弱く、北日本では川沿いのシダレヤナギ並木など局地的にしか分布していなかったようです。
しかし近年、盛岡や仙台においてこのセミが増えつつあり、これも温暖化の影響かもしれません。

また、このセミは、一般に晩夏のセミとされていますが、関東でも、最近は夏の初めにツクツクボウシの声を聞く機会が少しずつ増えてきているように感じます。
このような事も地球温暖化に関係があるのでしょうか??


もう少しセミの事を書きますね。
「セミの一生、はかなくて短い命」なんて、よく言われますが、実はそうでもないんです。
セミの成虫の命は1~2週間ほどと言われますが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1か月ほど生活してます。
幼虫として地下生活する期間は3~17年(アブラゼミは6年)に達し、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さをもっています。
地中の中の生活がメインなのかもしれませんね。

また、セミが逃げる時に放つおしっこ!!誰もが経験ありますよね。
これは、飛び立つときに体を軽くするためという説や膀胱が弱いからという説もあるそうですが、体内の余剰水分や消化吸収中の樹液を外に排泄しているだけ。
そのため飛び立つときだけでなく樹液を吸っている最中にもよく排泄する行為なんです。
セミの尿はほとんどが水で、有害物質はほとんど含まれていないそうですから、かけられてもご安心を・・・・・

この日は、アブラゼミも賑やかでした。


ツクツクボウシとミンミンゼミの鳴き声も動画でお楽しみください!!





公園の土手の斜面にはこんな花も咲いてました。
ツルボでしょうか?

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