十勝の活性化を考える会

     
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MRI検査

2022-10-16 05:00:00 | 投稿

 

先日、1年に1度の”MRI検査を帯広厚生病院で受けてきた。この病院は、2年前に移転新築したばかりの8階建ての建物で、総合病院でとにかくでかい。MRI検査は、脳出血で倒れてから11回目になる。

MRI検査は、がんの有無や他の臓器への転移がないかを調べる画像診断装置で、私が受けた検査機械は1台1億円ぐらいかかるそうである。MRIとは、磁気共鳴画像診断装置の略で、磁気を利用し体の臓器や血管などを撮影する医療機器で、脳腫瘍や脳血管性疾患などの診断に活用されることが多い。

帯広厚生病院にはMRI検査の機械が4台あり、すべてデジタル化され待ち時間も少なく、病院に入ってから支払いが終わったのは約1時間であった。検査時間に15分程度がかかるが、何回も受けているので途中に寝てしまった。1回目の検査時は、狭い空間の中でガンガン、プープーと雑音が鳴らされるので死ぬ思いであったが、慣れるということは本当に恐ろしいことである。

1週間後、検査結果を聞きに病院に行ったが、脳神経科の担当医師は画像写真を示しながら、「脳血管の異常は、今のところ見られない。」と言ったので安心した。MRI検査まで少し時間があったので、この装置のことを考えてみた。

この機械がない時代は、病気の原因が分からず死ぬほかはなかった。それが今ではこの機械のおかげで原因が分かり治療方法が特定でき、長生きできるようになったのである。私が倒れた時もこの機械にお世話になったのだろう。

水泳選手の池江璃花子選手(22)が白血病からの回復を果たし、2021年の東京オリンピックにも出場、多くの人に勇気と感動を与えた。彼女は約10カ月入院し、退院当時は腕もやせ細り水泳を行なうような体ではなかったが、オリンピックに出場したのである。彼女は、「努力は人を裏切らない!」という言葉を残している。まさに、驚くほかはない。

 ところで、同じ高校の友人の母親が、満97歳で亡くなったそうである。認知症にもならずに、まさに天寿を全うした生き方であった。人間は、いつかは死ぬもので早いか遅いかの違いである。私は満71歳であるが、息子にいつ逝っても不思議でない年齢だといわれている。

思い起こせば、登山の時、交通事故、脳出血の時など、命に危ないことがたくさんあった。不運にも死んだ知床観光船の乗客、安倍晋三元総理、京都アニメーション事故など、人間は運と不運が隣り合わせで生きていると思わざるを得ない。生きていることに、 “感謝”である。

「十勝の活性化を考える会」会員