十勝の活性化を考える会

     
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合縁奇縁

2023-04-14 05:00:00 | 投稿

 

合縁奇縁という言葉がある。合縁奇縁とは、人生は不思議な巡り合わせによってできているという意味である。人との出会いは如何に気心が合うかどうか因縁次第であり、それは不思議な力によるものであるという。

なお、一期一会のように一度きりの縁を大切にして誠意を尽くすという意味は、合縁奇縁には直接的には含まれていない。合縁奇縁と少し関係あるが、心に深い感動を与えた詩人である 相田みつを氏の詩があるので掲げよう。

1人生において 最も大切な時 それはいつでも 今です

2.毎日毎日の足跡が おのずから人生の答えを出す
きれいな足跡には きれいな水がたまる

3.あのときの あの苦しみも あのときの あの悲しみも
みんな肥料になったんだなあ じぶんが自分になるための

4.私がこの世に生れてきたのは 私でなければできない仕事が
何かひとつ、この世にあるからなのだ

5.私のこのヘタな文字、つたない文章も、
見てくれる人のおかげで書かせていただけるんです。
「おかげさんで」でないものは、この世に一つもありません。
みんな「おかげさんで」で成り立っているんです。

6.七転八倒 つまづいたり ころんだりするほうが
自然なんだな 人間だもの

7.ぐちをこぼしたっていいがな 弱音を吐いたっていいがな
人間だもの たまには涙をみせたっていいがな
生きているんだもの

1 については、私の脳出血をした経験から、いつまた倒れるか分からないので、テレビで有名な塾長である林修氏も言っているように、「いつやるか、今でしょう!」ということになる。 

2と3に関しては当然のことである。4については人生において自分の役割が必ずあるので、それを見つけ出すことが大切だろう。7に関しては、同じく脳出血を罹患した官僚だった方が、次のように書いている。

『 現在私は、定期的に医療や福祉サービスを受けています。医療や福祉をはじめとして多くの社会組織には、「施す」側と「受ける」側の存在があります。そこには自ずと、上位にある側と下位にある側との関係があります。医療では、医師と患者。福祉では、支援者と障害当事者といった具合です。

それは意識の根底に、自分が他者に対して何ができるかという、いわば上位に立つ無意識の思い込みが忍び込んでいることもあります。障害のない人から見て多くの人は、障害があるから「できない」という思い込みは、気づかないうちに行動、言動に表れるもので、私は何回もそういう状況を経験しました。

最近、人が人を世話したり、支えたりすることは一体どのようなことか、そして人として、そこにどのような課題があるのかを考え始めました。このことは、立場が入れ替わったときにはじめて気付くものです。

現在私は里山に移住し、自分が暮らし続けたい場所で豊かな人間関係に囲まれ、社会的役割や自己肯定感をもって生き生きと田舎暮らしをしています。自分を支えてくれる地域は、自分が支える地域でありたいとつくづく思います。

これは、「互酬」(お互いさま)に基づき、私のライフワークとして、誇りと尊厳をもって人間らしく自分らしく生きられる社会を創り出したいと考え、活動の支えになっています。

私は発病以来、多くの人々の支えでここまで来ることができました。とくに心が折れそうになったとき、ある人との出会いで勇気をもらい、そこからこころのきっかけが生まれました。

今度は、中途障害を持ったから気づいたこと、障害があるからこそ果たせる役割があると考え行動しています。私にとってのエンパワメントは、社会的障壁や不均等をもたらす社会的メカニズムの変革を考えています。』

既述の文章を書いた方とは、帯広市にある「十勝プラザ」という講演会場で会ったのがきっかけである。まさに、一期一会といっても良いだろう。

「十勝の活性化を考える会」会員