十勝の活性化を考える会

     
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平和のための戦略演説

2023-04-16 05:00:00 | 投稿

 

ケネディ大統領は満46歳の時に銃殺されたが、彼が1963年6月10日のアメリカン大学における演説は、「平和のための戦略演説」として有名になった。参考までに、その演説の抜粋を掲げる。

『 わたしの言う平和とはどのようなことでしょう。それは、アメリカの軍事力によって世界に強制的にもたらされるパクス・アメリカーナではありません。それは、墓場の平安でも、奴隷の安全でもありません。

わたしは真の平和、すなわち、この地球上での生活を生きる価値のあるものにする平和、人と国が成長し、希望を持ち、子孫のためにより良い生活を作り上げることのできる平和、アメリカ人のためだけではなく、世界中の人々のための平和、今の時代だけではなく、あらゆる時代での平和について話したいと思います。

わたしが平和について語りたいのは、戦争が新しい様相を見せているからです。複数の大国が強力な核兵器を持ち、そうした戦力に訴えずに降伏することのない時代には、全面戦争になる意味はありません。たった1つの核兵器に、第二次世界大戦で連合軍の全空軍が投下した爆弾の10倍もの威力がある時代には、全面戦争は無意味です。(後略)』

ケネディー大統領は、天国から今のウクライナ戦争をどのように見ているのだろうか。ロシアのプーチン大統領は、ナチス・ドイツのヒットラーのように人間の大量虐殺を繰り返している。歴史は繰り返すと言われるが、大量虐殺を繰り返してもらいたくない。

我々は、歴史から何を学んだのであろうか。歴史は、過去の出来事の記録ではない。未来へとつながるものである。歴史を学ぶことによって、今を知ることができる。だから、世の中の制度の矛盾を正すためには、歴史を学ぶ必要があるのだ。

「戦争は二度と繰り返さない」という我々の反省は、多くの犠牲を払って得たわけであり、戦後の平和と繁栄はこうした犠牲者によってもたらされたものである。そうした反省や教訓を学ぶことは、戦後生まれの我々にとってとても大切で、歴史を学ぶことにより自分の生き方を考えることでもある。

ウクライナ戦争により世界経済が不況に陥り、貧富の拡大を招いている。富める者はますます裕福になり、貧しいものがますます貧しくなる世の中が、決して良いはずがないので、一刻も早く戦争を終結させる必要があろう。そのカギは、中国とロシア国民が担っていると思っている。

「十勝の活性化を考える会」会員