世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

なまこ(海鼠)・まなまこ(真海鼠)

2010年12月31日 09時04分43秒 | Weblog

    赤ナマコ

ナマコ(海鼠)・マナマコ

【語源】
海の鼠(ネズミ)と書いて、ナマコと読むのは、夜になるとネズミの
ように海底をはいまわるからとか、見た目が、ネズミの後姿に似て
いるから・・・・などと言われています。



          海鼠腸の塩辛


古くは、ナマコは単に「こ」と呼ばれていたようです。
生の「こ」が「なまこ」と言うわけです。
また、中国名は「海参」海のニンジンです。英名は「sea cucumber」
海のキュウリとか「sea sausage」海のソーセージと言います。

インパクトある姿をしているので、見た目から命名が多いようです。



        青ナマコ

【旬】
ナマコは冷たい海が好き。
水温が16℃以上になると、冬眠ならぬ夏眠に入ります。
北海道では夏眠しないものもいますが、秋も深まり水温が下がると
目覚めます。そして、待ちに待った漁期となります。

海鼠(ナマコ)の旬は冬です。「冬至ナマコ」と言う言われ方も
します。

地域によって違いますが、ナマコ漁の解禁は11~12月です。



      (上)青ナマコ、(下)赤ナマコ

【種類】
マナマコは体色によって、呼び分けられます。
赤褐色のものを「赤ナマコ」、暗青緑色から黒に近いものを「青ナマ
コ」と呼び分けます。
色の違いは、生息場所の違いで、赤ナマコは岩礁地帯に住み、青ナマ
コは砂地の海底に生息します。

味は赤ナマコの方が良いとされ、高値で流通しているようです。

青ナマコの中でも特に黒色に近いものを、「黒ナマコ」とも、呼び分
けますが、沖縄以南には、標準和名で「クロナマコ」と言う別種が
存在しますので、お間違いなく・・・・ややこしい~!


       ナマコ酢

【うんちく】
一般的に流通しているのは「マナマコ」です。
ナマコは軟体動物ではなく、ウニやヒトデの仲間で棘皮(きょくひ)
動物です。

海へ行って知らずにナマコを踏んでしまった時に、ナマコがネバネバ
した糸状のものを吐き出したり、内臓を吐き出すのを見たことがある
と思いますが、この糸状のものは「キュビエ器官」と呼ばれるもので
、刺激されると肛門から吐き出します。
この糸が魚のエラブタにからみつくと、魚はエラを動かせなくなって
死んでしまいます。


もう一つの技は「自切」です。トカゲの尻尾のように危険を感じた時
に体の一部を自分から切り離します。
動きの遅いナマコの地味な抵抗ですね~!

こんな、強い生命力から、中国では古くから精力剤として珍重され
ました。陸の精力剤「高麗人参」になぞられて中国で「海参」呼ばれ
る事は既に記しましたが、ニンジンはニンジンでも、高麗ニンジンの
事なんですよ~!



     ナマコのくちこ干し

【ナマコの珍味】
ナマコの加工品は、高級珍味として流通しています。
海鼠腸(このわた)は、ナマコの腸を塩辛にしたもの・・・。
ウニ、カラスミとならび、日本三代珍味と呼ばれています。

海鼠子(このこ)は、ナマコの卵巣の塩辛。

「このこ」を干した「干このこ」も超のつく高級品で酒の肴に最高
「くちこ干し」、「干口子(ひぐちこ)」とも呼びます。



【ブランド・産地】
ナマコは北海道から九州まで、生息している為、特別な産地は見当た
りませんが、漁獲量の最も多いのは北海道です。続いて、青森・山口
・兵庫の順となります。

ブランド化はされていないようです。



     海鼠腸(このわた)の酢の物
【産地ならではの漁師料理】
ナマコの代表的な食べ方は酢の物です。コリコリした歯ごたえと、
磯の香りがたまらないですよね~!

しかし、瀬戸内地方の漁師料理で「ふくらぎ」と言うナマコ料理が
あります。
ハラワタを取り除いて、適当な大きさに刻んだナマコを沸騰した
お湯にくぐらす・・・・ナマコのジャブジャブのようなもの。
これを、なます風に味付けし、すりおろした山芋などをかけて食べ
る料理。「ナマコは火を通すと柔らかくなり、また違った食感を楽し
めるんじゃ」と・・・・!なんとも精力のつきそうな一品ですね。



【栄養と効果・健康】
ナマコはコリコリとかなり堅い食材ですが、その成分は意外。
90%以上が水分です。堅さの原因はコラーゲンです。また、サボニン
、コンドロイチンなども含み、お肌の健康維持には最高の食材と言え
ます。女性は食べるべし。

東南アジアでは、美容に良いという事でナマコブーム。
ナマコゼリーやジュース、ジャムなどが登場して来ているとか・・!

ミネラルも、カルシューム・カリウム・マグネシュームをバランス
よく含んでいます。

       薄切りにした海鼠









プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






本まぐろ、黒まぐろ(本鮪、黒鮪)

2010年12月30日 08時09分31秒 | Weblog


本マグロ・黒マグロ


       大間の本マグロ、大トロのにぎり寿司

【語源】
まぐろの語源は「まっくろ」と言う言葉から来ていると言われてい
ます。もともと体温が高い上に、死後急激に上がる為、身が焼けて
しまい、直ぐに「まっ黒」になってしまう事から、これが転じて
「マグロ」になったという説。
目が黒い事から「目黒(めぐろ)」が転じて「マグロ」になったと
か・・・たくさんの説があります。

本マグロは古来より、「シビ」と呼ばれ、平安時代の辞書では
「鮪」の字を「シビウオ」とよませています。今現在でも、特に西
日本では「シビ」と呼ぶところが多いようです。





    大間の本マグロ 中とろのにぎり寿司


       マグロの胃袋の どて煮

【旬】
天然のクロマグロ(本まぐろ)は地球規模の回遊をします。
その為、旬を限定するのは難しい。実際、国内でも、夏にも冬にも
水揚されます。しかし、最も美味しくなるのは冬であろう。

近年の養殖技術・冷凍技術の革新により、1年中美味しく食べれる
ようになりました。養殖は日本国内だけでなく、スペイン・クロア
チア・イタリアなど地中海でも行われ、最近ではメキシコなどでも
行われるようになりました。





【うんちく】
鮪(まぐろ)には、めばち鮪、キハダ鮪、ビン長鮪、インド鮪(ミ
ナミ鮪)などの種類がありますが、最も高価で美味しいとされてい
るのが、この本マグロ(クロマグロ)です。

数年前、築地で一尾2,000万円の値が付いた事もあるほど・・。(
フェラーリーが買えますね!)

本マグロの若魚を関東では「めじまぐろ」、西日本では「ヨコワ」
と呼び、カツオとならび、春を告げる季節感のある魚として店頭に
並びます。



この体長50~90㎝位の「めじまぐろ」を生簀(いけす)に放ち、
立派な本マグロまで育てる「蓄養」が、近年主流になってきていま
す。また、つい最近、近畿大学で卵からの完全養殖にも、成功し、
技術革新が目覚しい食材です。これらにより、比較的庶民の口にも
入るようになりました。と言っても超高級魚ですが・・・。

江戸時代の「慶長見聞録」では「シビは味わいよからずとて 地下
のものも食らわず」と記され、昔はまずい魚の代表選手だったよう
です。特にトロの部分は食べる事はなく、猫もまたぐとされていま
した。


   大間の本マグロ 大トロの炙り

産卵は夏場に行い、大型(200キロ以上)のクロマグロの雌は一回
に1,000万個の卵を産む。産卵域は太平洋台湾~沖縄東沖、大西洋
メキシコ湾および、地中海シシリー島周辺。

太平洋のクロマグロは孵化後、若魚期までは日本近海ですごし、
若魚期から成魚期になる頃、渡洋回遊(大海洋を横断する回遊)を
行ってカリフォルニア沖に達する。ここで数年過ごした後、再び
渡洋回遊をして、産卵場所に回帰する。



【ブランド・産地】
津軽海峡を挟んで向い合う、青森県大間(おおま)と北海道戸井(
とい)の本マグロは世界一と言われている。
この地域の漁期は10~1月。特に12月、1月にあがる本マグロは世界
一と言えよう。

大間の特徴は一本釣り。この為、鮪は最高の状態で船にあがるが、
小型船の為、マグロの処理がやや遅れる。【語源】記したとおり、
体温が高い魚のため、エラ・内臓をすばやく取り除き、冷やしこま
ないと焼けてしまう。スピードが勝負。

一方、戸井は大型船での延縄漁(はえなわりょう)が中心。
船にあがる状態は大間に劣るが、船上で処理できる為、速さでは
大間に勝る。
いずれにしても、世界一の天然本マグロは「大間」と「戸井」と
言えよう。

       大間の本マグロのカルパッチョ


養殖物では、奄美大島で養殖されているクロマグロ(本まぐろ)が
一番。生餌にこだわり、処理の速さはピカイチな為、品質は最高。

ちなみにマグロに脂をのせる餌は、イワシとサバ。鮮やかな赤色を
出すのはイカだとか。このバランスを保ち、より天然に近い本鮪を
作り出している。


奄美大島産の本鮪の詳しい事は こちら!



      本マグロのにぎり寿司
【産地ならではの漁師料理】
漁師さんは身(赤身やトロ)はほとんど食べません。高価なため
本体はすべて出荷します。
鮪は捨てるところがなく、皮・内臓・骨髄・エラにいたるまで食べ
尽くせます。漁師さんは釣り上げた証として心臓を好んで食します。
主にバター焼きのようです。これが美味。日本酒に合いますね~!


       トロの炙り寿司

変り料理としては、「胃袋の酢味噌合え」、「皮の酢の物」、
「血合いのステーキ」、「エラの茹で切り」、「ほほ肉のステーキ」
、「卵の煮付け」など本当に捨てる所がありません。


         皮の酢の物

【栄養と効果・健康】
DHA・EPAが豊富に含まれ、視力改善・脳細胞の活性化・中性脂肪の
引き下げなど、多くの効果が期待される。また、鉄分も多く含み、
貧血気味の若い女性には最適。鉄分は赤身に、DHA・EPAはトロに多
く含む。
近年、水銀の含有率で騒がれたが、妊婦以外の方は気にする必要は
ないだろう。


    近畿大学~完全養殖の本マグロ



本マグロの情報ドシドシお待ちしています。





     アイルランド産天然の本マグロ大とろ








プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】








新宿オペラシティー「東天紅」にて~~

2010年12月29日 07時13分52秒 | 東京都心 食べ歩き


天高く~~~馬肥ゆる~~~日本晴れ~~~



そう~秋の話です!



新宿オペラシティーに来ています~~~






今日は来春 入社の方々の内定式です~~~


毎度の「東天紅」で中華 食いながら・・・・




前菜色々~~~~






揚げ餅的な~~~?






スープです!

浮いているのは・・・?何?

秋の話なので・・・記憶も薄い!






エビ炒めました~~~的な~~







イカ・・・炒めました~~的な~~~






紹興酒も導入し~~~






肉団子~~~炒めました~~~的な~






餡かけ焼きそばです!


ここ~~結構美味い!値段も安いみたい!

会社の行事の9割はここです!



内定者の皆たま~~~来春~~~待ってますよ~~~





















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






八王子「すず香」復活!

2010年12月28日 07時04分21秒 | 八王子 食べ歩き


八王子の隠れた料亭~「すず香」

ヒサのビサに行って来ました~~~




・・・と言うのも~~閉めてたんです~~一年ほど?

名前を変えて少し営業されてましたが・・・・復活!

おめでとうございます~~





いつものカウンターに陣取り~~





変わらない情緒ある庭を眺めながらの食事~~~


料理長も変わり~~~料理も一新したとの事!

期待高まる!






まずは~~食前酒と、何か?の豆腐・・・ウニのせ的な~






蟹爪や銀杏を細工した物~~~









鱧の椀物・・・・ちなみに初秋の話です!なれたやろ?





お造りは鯛に平目に本鮪~~~






秋鮭とイクラを使った的な~~~~







天ぷらです!






〆は秋刀魚ご飯~~~~~


まさに旬~~~秋真っ盛り~~~~~


この記事が年越さないよう~~~祈りましょう~~~









美味しかったのでアップで!






お吸い物に~~






デザート!

秋らしく・・・柿!


どうか年越しませんように~~~この記事!なむ~~~



若い料理長でしたが・・・・なかなかやるね!上から目線!


美味しゅうございました!







一年前に入れた・・・焼酎ボトル~~~~まだ7割残ってましたが・・・見つからず!


誰か~~~見かけたら連絡して!






















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






たらばがに(鱈場蟹)

2010年12月27日 06時45分52秒 | Weblog


タラバガニ(鱈場蟹)

【語源】
タラバガニの語源は「鱈場」である。
鱈(たら)漁の最中、偶然、網にかかった見慣れない蟹。
これがタラバガニ漁のはじまりと言われています。以来、の漁場に
住んでいる蟹、鱈場蟹と呼ばれるようになりました。
別名「キングクラブ」蟹の王様と呼ばれています。





【旬】
タラバガニの旬は、文句なく冬です。



【うんちく】
タラバ蟹は花咲蟹と同じく、ヤドカリの仲間です。
その証拠に足が6本に手(つめ)が2本の計8本。
ズワイガニ毛蟹は足が8本、手(つめ)が2本、計10本あります。

味は雌より雄の方が良いと言われ、雄の方が高値で流通します。
見分け方は、「ふんどし」と呼ばれるお腹の部分が三角形をしてい
るのが雄。丸いものが雌です。

また、このタラバガニにそっくりな蟹で「アブラガニ」と言う蟹が
存在します。旬はタラバと真逆の夏。近年まで、この蟹もタラバガ
ニとして流通していたほどそっくり。タラバより安値で買えますが、
味は落ちるようです。しかし、旬の夏場は冷凍で流通するタラバ蟹
よりお勧め・・・・・!


この見分け方は甲羅の中心部分に注目です。ホームベースに近い形を
した部分にトゲが・・・・!
トゲが6つのものがタラバガニ。4つのものがアブラガニです。

足だけで流通しているものの見分け方は、裏側が真っ白なのがアブラ
ガニ。色がある(生は青色、茹でたものは赤色)のが、タラバガニ
です。          ややこしい・・・!






         タラバガニ外子の塩辛


【ブランド・産地】
ブランド化は、されていません。
駿河湾や土佐湾などで、底引き網にかかる事もありますが、市場に
出る事は、ほぼありません。
現在、日本で食されるタラバガニはほとんどがロシア産です。

タラバガ二は流通の過程で、茹でてから冷凍しているか、していな
いか?で味と風味が大きく変わります。

茹でてから冷凍していない、風味豊かなタラバガ二はここ




【産地ならではの漁師料理】
タラバガ二は、味噌はほとんど期待できないですが、身は天下一品。
足はどの蟹よりも太く、食べ応えがあります。

産地での食べ方で特別なものは見当たりませんが、この大きな足は、
焼き蟹が最高と・・漁師さんは言います。
焼いた足をそのままほうばるのも良し、マヨネーズと少量の醤油で
食べても最高です~!

【栄養と効果・健康】
タラバガ二は高たんぱく、低脂肪、低エネルギー、低コレステロール
で、肥満や生活習慣病が気になる方にお勧めです。
これには、意外・・・と言われる方が多いのではないでしょうか?

ビタミン類は少なめ。ミネラル類は鉄、亜鉛、銅、マグネシュームを
多く含んでいます。
タラバガ二のたんぱく質には、グリシン、アラニン、アルギン、グルタ
ミン酸、イノシン酸などの旨み成分を多く含む為、万人うけする食材
と言えます。
また、殻や身などの赤い部分には、アスタキサンチンと言う、注目の
強い抗酸化機能を持つ成分を多く含んでいます。


   アブラガニ(中央のトゲが4つ)




       タラバガ二の内子


         タラバガニの外子










美味しいお魚がみつかるかも・・・必見!











厚岸~白糠~釧路から帰ります!・・・・完結!

2010年12月26日 06時47分25秒 | 【北海道】漫遊編集記


鮭と秋刀魚の水揚げ~競りを堪能した後~~~


厚岸漁港の食堂へ~~~


そう~本日も~~食います!ガッツリと!







いかにも~~~って言う雰囲気!・・・・良いですね~~






その名も~~~「市場食堂」そのまんま!







そして~食うのはモチのロンで「焼き秋刀魚定食」







秋刀魚のお刺身もたっぷりと~~~~


↑これで二人前








ネギをたっぷりとかけ~一味唐辛子を たっぷりふりかけ~醤油でいただきます!


本日も朝から2杯!

食わずにはいられません!


この後~~~厚岸を後に~~~白糠に向かいます~~~





移動ちゅぅ~






北海道限定のガラナ的な物で~~ブレイクを入れながら~~~







走りまくってます!







そして~白糠にある こんな所で商談!

その後~~白糠から釧路に向かい~~










お昼!また食うのね!








そう~念願の「まるひら」・・・人生二度目!



毎回寄るんですが・・・定休日とか、改装中とかで・・・3年間食えず!

昼時と言う事もあって、少し待ちましたが・・・三年に比べれば短い!



まさに~石の上にも三年!これも使い方違うような気がする!





やっとありつけた~~~~と言うのもあり・・・・




メッサ美味かった!


今回の旅~~~ラーメン4色目!昼は100%ラーメン!



嫌いじゃないから良いですが・・・・







その後~~飛行機の時間まで~釧路フィシャーマンズワーフを視察~~







波止場にはイカ釣り漁船がいっぱい~~







迫力~爆発!







そして~釧路空港に向かいます~~





釧路空港に到着~~~










空港で最後のアイス!







厚岸森高牧場のミルクソフトクリーム~~


今回~あの「おこっぺアイス」を食えなかったのが残念ですが・・・


これ!・・・・・・この旅一かも?







相方に訳のわからん物も食わされ・・・・・



↑かなり いけてない!







釧路空港から帰ります~~~







因みに~~~「ねこじゃらし」さんお勧めの新北海道土産~~~


六花亭の「霜だたみ」





サクサクカプチーノ~です!





たいへん美味しゅうございましたが・・・・小マグロ達の餌食になりました!

一個しか食えんかった!












マグロ君の家に買ったお土産~~


本ちゃんシシャモと~~~






ニシンの干物!


ヤバイほど美味いね!こやつ等!






北海道~秋の旅・・・・
























            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






厚岸の夕食は最高!・・・・その9

2010年12月25日 06時39分01秒 | 北海道 食べ歩き
世間ではクリスマスですが・・・

北海道記事!・・・・何か?



・・・と、いう訳で~~厚岸漁港から直行で~~やってきましたいつものお店~

いまだに読めません!

毎年2回来てるのに~~~




まずは秋刀魚のなめろうから~~~


鮮度が良いので臭みがゼロ!美味しかったです!






秋刀魚の刺身~~~地元にならって 一味醤油でいただきました~~








秋刀魚のネギトロ巻き~~~

マグロより美味いかも!





産地だから~~鮮度がいいから この色が出ます!






秋刀魚のにぎり寿司!色が違うでしょう~~赤さが違う”!


やっぱ魚は物流やね!

どこでもドアをください









そして~秋刀魚の煮付け~~~餡かけ風になっとる!


煮汁が絡んで最高に美味い~~~


まさに・・・サンマ尽くしです!サンタじゃない

(クリスマスだけに・・・)








そして~厚岸漁港で強奪したスルメイカ!


この切り方もキモですが・・・・何せ鮮度が違う!


同じイカでも別物です!歯ごたえと甘みがすばらしい~~





にぎり寿司色々~








そして〆は~~~めんめ(キンキ)鍋!


贅沢や~~~~


上品な脂と旨み~~~~やめられまへん!








雑炊がまた最高~~~~


ご馳走様でした!

仕事の話も盛り上がり~~~良い会食となりました!


しかし、腹いっぱい!  連日!食いすぎや~~


帰って速攻で眠りに入り~~~








早朝~~~再び厚岸漁港に来ています!






サンマ漁船が続々と入港~~~






サンマ水揚げちゅぅ~

大きなシンクに船から移され~~







この状態で競られます!





ビカビカ~~~鮮度~バツのグン!







セリが始まりました~~~ここも下げ競りです!










競る目安となる札↑


左の黄色のは、獲った船名と・・・物量~~~

このシンクには956kのサンマが入ってます。・・・内2%は氷~~~



右の白い札~~1尾145g以上のサンマが50%入ってますよ~~~っていう事!

後の50%はそれより小さい物ですよ~~~


3年前までは漁船に選別機が配置されていて、船上で選別!小さい物は海に捨ててました~~


資源の枯渇を防ごう~・・・と言う考えから、2年前に選別機をはずしたんですよ~~


だから・・・小さい物がかなり混じります~~~


漁師さんにとっては、効率悪いし一回の漁での収入も減っちゃいます~~

でも、サンマがいなくなったら~~それこそ困るもんね!


なるべく~お魚を高く買ってね

漁師さん・・・いなくなっちゃうよ~~

命がけなたいへんな職業です!



・・・・で、その50%と言う比率の根拠はと言うと・・・・









手作業です


↑のザルいっぱい~それぞれのシンクからサンマを取り出し~~目方を量って割合を出します。


原始的で単純ですが・・・・ほぼ、くるわないとか~~~







サンマの競りが終わる頃~~~


今度は秋鮭漁船が入ってきました~~







秋鮭の水揚げ中~~~~








この器具で・・・雄、雌、銀、ブナ、キズ~~~などの選別をしますよ~~~



じっくりと見れたので・・・・朝食にします~~~


                 やっぱ、しっかり食うのね!























            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






厚岸は秋刀魚最盛期~~その8

2010年12月24日 06時36分15秒 | 【北海道】漫遊編集記
メリークリスマス~

関係なく北海道記事!しかも秋真っ只中のはなし!

まったくもって季節感なし




厚岸(あっけし)に来ました~~~

ここは日本じゃないね!サバンナ的な風景~~正確には湿原かな?




そして~~走る車の中から、自画自賛!人生最高の写真!↑

丹頂鶴が飛んでます

これ~ひきのばすと結構いい写真!

一瞬を逃さない男!





厚岸に到着~~~




まずは厚岸漁港をおとずれました~

ここ厚岸ではサンマの最盛期~~~↑サンマ漁船!

晩秋の話ですが・・・何か?






その後~~~秋刀魚工場を視察~~

水揚げした秋刀魚を大きなシンクにぶち込み~~~





ポンプで吸い上げ~工場内に~~~







この機械↑で大きさを選別し~~~





箱詰め~氷を入れ~~出荷します!


最盛期は夜中まで稼動するとか~~~





ご苦労様です!

秋刀魚は4k規格で箱詰めされます~~

4k16尾、4k20尾、4k23尾、4k25尾・・・って感じで~

4k20尾は、字の如く20尾で4k!1尾200gですよ~~~

デパートでは、16尾や20尾が中心に取り扱われ~スーパーでは23尾や25尾が中心です~~

モチのロンで大きいほうが高値になりますよ~~

倍の8kの箱もありますが・・近年は4k箱が主流ですね~~




・・・てな、ぷち情報をおり込みながら~~~






ホテル五味~にチェックイン!







部屋はイマイチですが・・・ここしかないんです!ホテル!


1時間ほど休憩し~~~





厚岸漁港へ~~~今日はイカの水揚げがあるというので~~~

寒いので車の中で待機してると~~~

一発目、見逃した!

一瞬を見逃さない男・・・・のはずが・・・






二発目はしっかりと見ました!





鮮度抜群!木箱にてんこ盛り!

まだ活きてます。



このイカを2~3バイ強奪!







型のいい物は、20尾ずつハッポウに入れられます~~







強奪したイカを片手に~~~厚岸漁港を出発~~~

車で10分ほどの・・・・いつものあの店で~~~~会食!


















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






羅臼~標津~根室は~鮭・イクラ最盛期!  その7

2010年12月23日 06時06分02秒 | 【北海道】漫遊編集記


羅臼で鮭児(ケイジ)を賞味した後ひた走り~~~~






標津に来ています!・・・・標津サーモンパーク!






まずは施設内にあるお土産屋的なお魚屋さんを視察!

こまい~~~一皿150円~~~安い!安すぎる~~~


干物は美味しいし有名~~~でも地元の方は煮付けとかで食べるらしいです~~

タラ系の魚なんで美味いでしょうね~~

関東では干物ぐらいしか流通しません!






そして・・・羅臼産イバラガニハマ茹で・・・一皿150円!↑


さっき食ったとこ!まさに羅臼で!

それりゃ~サービスしてくれるよね!この値段だもん!

かなり得した気分が・・・奈落の底に~~~~~


でも美味かったから良いか!


産地ならではの安さと鮮度!

結局、物流なんですよね~~~これを関東に持って来ると、

箱代と配送料が本体の何倍もしちゃう~~




どこでもドアをください!

いえ!ドラえもんが欲しい!


ドラえもんがいたら世界征服できるね!







初めて来た仲間とお連れの方はサーモンパークへ~~


マグロ君は3度ほど見てるので、外で待機!その間にちっさいソフトをいっときました↑






皆と合流後!近くの川で鮭の遡上を確認!





神秘的や~~

鮭は生まれた川に 間違わずに帰ってくるんですよ~~~

水の匂い?磁場を感じて・・・?もしかして・・・GPS持ってるとか?


鮭の母川回帰率は・・・・98%です!

              ↑2%は迷うのね!


その後~~いつもの会社にお邪魔~~~商談&イクラ製造を視察し~~~








今度は根室に向かっています!








この日はどんより~~~曇ってます!


そして~~根室のとある会社にお邪魔した後~~~






毎度の「浅草軒」でお昼!






そう~~ラーメンです!


この旅、三食目!・・・一日一膳的な~~~~

               使い方が違う!



マグロ君は醤油を~~




塩食べた方も~~~↑


「メンマもしっかり自分で煮てる」・・・・プロの方曰く!







そして~近くの繁盛店を視察~~~





アカホヤが三個で330円~~~驚きの安さ!


天然の殻付きホタテも一ヶ98円!

安い!








無理を承知で調理してもらっちゃった~~~ホヤ↑






ホタテ↑




店の前でオヤジども~~~刺身をつつく~~~~


まったく絵になりませんが・・・何か?



しかし~産地の魚は安くて新鮮~~~やっぱ物流~~~?

どこでもドアをください!







この後~~~厚岸(あっけし)に~~~





早くしないと~~~また日が暮れる~~~


















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






羅臼で鮭児(ケイジ)を・・・・その6

2010年12月22日 06時18分19秒 | 【北海道】漫遊編集記


羅臼漁港で秋鮭の水揚げを視察し~~~

朝食をとるため、近くのお土産屋を覗きました~~


そこで・・・勧められたお店が・・・ここ↓




雰囲気あり!

ピンと来た方は~かなりの「北の国から」通~~





そう~~あのドラマで使われた小屋!富良野からここ羅臼に移転したらしい~~

今は定食屋さんです!




え~「純の番屋」です。

ちなみに・・・マグロ君~「北の国から」は観た事ありません。値打ちなし

スマン!倉本さん






店内からの景色!






そして店内!





ストーブが雰囲気あり!


来店時・・・開店5分前~~

朝一から7人も来て待ってるので・・・店内バタバタです!





そして・・・待ってる間にサービスで↑を2皿提供していただきました~~~

イバラ蟹の浜茹で~~~です!ラッキーありがとう~

凍結してないので 風味が良く美味しかった!

太っ腹だね~~この店!








そして・・・7人中3人が頼んだ定食!


さて・・・?何の魚でしょう~?








サメガレイの似煮付けです!

脂がのって美味しい魚ですよ~~~刺身で食する事が多い~~~煮付けは初です!






そして~~残りの4人はこれ↑ 時鮭定食






下の白い魚はサメガレイの刺身です~~




赤いのは時鮭のルイベ!






そして~~時鮭の塩焼き!

時鮭は春の魚です~~美味しい鮭ですね!








そして・・・キンキの開きを皆でつつき~~~







こんなんも頼みました~~~↑・・・・いえ!頼まずにはいられなかった!









鮭児(ケイジ)のルイベ・・・一切れ300円


モチのロンで一人一切れの発注です



なんちゅう~美味さ!

天然の上品な脂が・・・・・



でも、小マグロ達が食べたら・・・・

・・・養殖のアトランティックサーモンの方が美味いって言うんだろうな~


残念!

それが世の現実です!






この後~~標津に向かいます~~




















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






札幌~紋別~羅臼~キツイ旅!~~その5

2010年12月21日 06時09分37秒 | 【北海道】漫遊編集記


紋別を出て・・・・羅臼に向かっています~~

既に日が落ち始めてる・・・・・

↑はサロマ湖~~~まだ先は長い~~







・・・と、言う事でブレイク!


しかし~すぐに出発!






常呂町に差し掛かりました~~~


ボケましたが、↑は、あの有名なチーム青森の人気選手が出たカーリング場


え~名前は・・・知らん!許せ!






網走湖~~まだまだ先は遠い~~





走ってます!





ひた・・・走ってます!

・・・・で、羅臼峠のすばらしい紅葉の画像は~~~~なし


真っ暗で何も見えず!


ただ・・鹿と狸と狐に出会いました!夜はいるね!生き物が!




出会いたくないですが、あと熊に出会えばコンプリート・・・的な?








そして~羅臼の宿・・・「峰の湯」にようやく到着!







夜8時をまわってました!






着いてすぐに夕食!

何とか夕食時間の限界までには間に合った!


7人で2尾タラバガニが付きました~~~~~~


例の如く、ほぼ放置!

       嫌な客







こんなんや~






こんなん!出た~こんなん攻撃


↑右は明太子~~その隣はタラバガニの外子です~~~これも放置!






こんなや~~







こんなん!引き続き、こんなん攻撃






蒸し牡蠣とホタテは しっかり消費!

 食い分ける嫌な客!









ジンギスカン~~に~~~








またしてもホッケ!昨日から3連荘!


この後、キンキの鍋もありましたが~~食うのも撮影も放置!

スマン!許せ!


翌朝、早いですが・・・入浴後12時まで仕事談義~~~







そして~あっという間に朝が来て~~~






来ました~~~羅臼漁港!朝5時半






秋鮭の最盛期~~~水揚げ中です!








秋真っ盛りの10月初旬の話ですが・・・・・

・・・何か?プロブレムでも?








水揚げちゅぅ~






鮭は船から降ろすや否や~~~

雄、雌、ブナ、銀、キズ~~~に選別されます~~

ブナ・・・とは、川に近づき真水にふれた婚姻色の出た魚!

銀はまだ真水に触れておらず、字の通り肌目が銀色の物~~~

モチのロンで銀の方が価値があります。









↑鮭児(ケイジ)・・・札幌で見たものとはタグが違いますね~~





ますのすけ(キングサーモン)









ご同行いただいた方が、左側のケイジを買いたいと言う事で・・・競り落としました~~


1.7㌔で約2万ほど~~~(キロ1万円強)

東京に配送し~食べられたとか~~~~美味しかったですか?



うらやましい~







そう~まさに↑このセリで落としました!



道東はどこも下げぜりですよ~~~




次回は羅臼で朝食!



















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






札幌から紋別へ~~~その4

2010年12月20日 06時57分49秒 | 【北海道】漫遊編集記


札幌から高速をひた走り~~~紋別に向かっています!

本日は600キロ走破予定~~~





岩見沢でトイレ休憩~~





う・馬が・・・・





かなりデカイ!どさんこ・・・って奴かな?







アンモナイトも有名なん?


情報求む!











・・・と、言う訳でこう言うなんを発見!↑

アンモナイトバーガー

先日の居酒屋後のラーメンと早朝の魚定食がかなり重かったため、食うのは断念!



しかし~なんでも商売につなげるのね!






とり の あえず・・・こっちは食っとこう~






生ミルクソフト~結局食うのね!









SAは、ご当地ソフトの宝庫~~~こんなにあるのね!



でも・・・あの興部(おこっぺ)アイスを超えるものには 出会えそうもありません!






高速を降りるとしばらく山道~的な~~~






やや紅葉が・・・・・

10月上旬の話ですが・・・何か?







下界でこの感じなら~~羅臼の峠道は 紅葉、綺麗やろうな~~

下界言うな!


ただ・・・それが確認できる時間にたどり着けるか?が一番の問題です!









札幌から約3時間~~~紋別に到着~~~







先月見たチャーミーグリーン坂に似てる!







まずは~~腹ごなし~何だかんだ食う奴!


先方にお邪魔する前に~~美味しいラーメン屋さんをうかがい~~来店~~







流氷をかき分け走る「ガリンコ号」も展示されています~~~


網走のオーロラ号は学生時代に乗りました!







こんなお土産屋さん的な店で・・・・美味いの本当に?







・・・で、ここ!


まさにお土産屋さん?ドライブイン?の一角にあるラーメン屋さん!


「西や」

とんこつ風~~~風て~~~~何?









フロアーの一角を仕切っただけの店!しかも食券!

マグロ君の経験から申しますと・・・美味いはずがない!





まずは・・・珍しいビールを見つけたので話のタネに試飲を~~~

流氷ドラフト

色に合わせて青字で~

ほんと~~何でも商売にするのね!






青いですが・・・ビールそのものです!












醤油







カレー






味噌


・・・と、店のメニューを網羅する注文をし~~~いただきました~~~


店構えらしからぬ美味さ!

同行いただいたラーメンのプロのお二人の評価も上々でした!

ちゃんと手間ひまかけてスープをとってるらしい~~


ちなみにマグロ君は醤油をいただきました!









その後・・・ここで商談~~~


話が弾みすぎ~~~~~長居!







やばい!

急がないと~~羅臼の峠道を真っ暗の中走る事になるぞ~~~



















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】








12月20日明日は鰤(ブリ)の日です~

2010年12月19日 11時25分27秒 | Weblog


北海道記事の途中ですが・・・・

12月20日は「鰤の日」です~!

なぜかと言うと・・・12月は「師走」とも呼び、鰤は魚辺に師と書く事から~

そして、もう一つは、2(ブ)、0(リ)のゴロあわせで・・・

12月20日が、ブリの日となったようです~!


メッサ!こじつけな気もしますが・・・

とにかく旬でもありますので・・・ブリを食べましょう~!



        ブリの幽庵焼き





照り焼き、塩焼き、煮付け~刺身~鮨!最近ではブリしゃぶ~~~なんかも・・・

鮭と共に、日本の文化に根ざした魚!鰤~~~~これは食わにゃ~~


魚屋のおっさんが・・・屁をこいたブリ!

ほら~こんな所にもどんな文化やねん~




ぶり(鰤)

【語源】
鰤の語源には諸説がある。あぶらの多い魚なので「アブラ」の
「ブラ」が転じたと言う説。
古くは火にあぶって食べたので「あぶり」が略されて「ぶり」に
なったと言う説。
古語の「フリ」が濁って「ブリ」になったと言う説。「フリ」とは
年を経たと言う意味があり関西ではブリを「年とり魚」とも呼ぶ。

また、食べるとブリブリするので、「ブリ」と言う説もある。

ブリを鰤と書くのは、師走(12月)に旬を迎えるからと、言われ
ている。



        ブリの刺身

【出世魚】
ブリは成長段階によって呼び名が変わります。これを江戸時代、
出世魚と称し、祝いの席などで重宝されました。

関東では20㌢前後を「ワカシ」、30㌢位のを「イナダ」、
50㌢以上を「ワラサ」、100㌢近くの又は以上のものを、「ブリ」
と呼びます。



関西ではこれが、「ツバス」~「ハマチ」~「メジロ」~「ブリ」
となります。
ちなみに、関東で「ハマチ」と言えば、養殖の別の魚を指す事も
あり、非常にややこしい~!

北陸や東北、北海道では10㌢前後を「ツバイソ」、20㌢までを
「コヅクラ」、40㌢までを「フクラギ」、80㌢までを「ガンド」、
それ以上を「ブリ」と呼びます。




【旬】
鰤(ぶり)の旬は真冬。寒鰤(かんぶり)と呼ばれ、たいへん
美味しいです。

産卵を終える春以降は身がやせ、寄生虫もつき、著しく味が落ち
ます。

かわって、夏に旬を迎えるのが若魚の「イナダ(ハマチ)」や
「ワカシ(ツバス)」。
ブリに比べ、脂はうすい為、焼いたり、煮たりには向きませんが、
刺身や寿司にするとは美味しい。


        ブリの切身

【うんちく】
ブリは回遊魚です。沿岸から沖合いの中・底層を群で回遊し、
魚類・イカ類を食べます。日本列島に沿って初夏に北上し、秋から
冬にかけて南下するという、季節回遊を行います。

産卵は南日本以南の海域で1~6月頃に行われます。

孵化した稚魚は、「ホンダワラ」などの、流れ藻について移動し
ます。この為、この稚魚は「モジャコ」と呼ばれます。

モジャコは養殖用の種苗として捕獲されています。


       天然ブリのにぎり寿司




【文化】
鰤(ぶり)は鮭と同様、日本の文化に深く根ざしています。

新潟県の糸魚川と静岡県の天竜川を線で結び、北側は「鮭」の
文化。南側は「鰤」の文化であると言われています。

お正月は、北では鮭料理、南では鰤料理でむかえます。

富山県、石川県では、年の暮れになると、嫁ぎ先にブリを贈る習慣
があります。博多では、塩漬けにした「塩ぶり」を贈る習慣があ
り、これを具に雑煮を食べます。

長野県松本市では、飛騨鰤(ひだぶり)料理で正月をむかえます。
飛騨鰤とは、むかし、富山湾で獲れたブリを塩漬けにして、飛騨
高山を経由して運んだ事からこの名がついたとか・・・!



        ブリ飯




      氷見の天然ぶり

【ブランド・産地】
鰤(ぶり)の産地・ブランドと言えば、富山県氷見(ひみ)。
「氷見の鰤(ひみのぶり)」は完全な有名ブランドです。

氷見の鰤の美味しいとされる理由は・・・・!

1.漁場が近く(漁港から20~30分)、定置網で活きたまま
  漁獲する為、鮮度が非常に良い事。

2.富山湾の水質が非常に良い為、餌となる小魚が豊富なこと。
  富山湾には7つの川が流れ込みミネラル豊富。すり鉢形をした
  湾は、この豊富なミネラルを抱え込んでいます。

3.回遊魚であるブリは、富山湾を通るこの時季に脂がのりきる
  為。

4.漁師さんの処理が非常に良い為、鮮度落ちが遅い事。

以上の4つと言えます。


    天然ぶりのカルパッチョ~イクラ沿え


しかし、ブランド化されると、非常に高値になります。庶民には
手が出ませんね~!
また、近年、偽物も多く出回っています。
富山湾外で獲れたブリも、漁港に持ち込まれ、「氷見のブリ」と
して、出荷される事も多いとか・・・・!
ブランド物の宿命でしょうか?  悲しい。





       花ぶり

【注目のブランド】
養殖のブリにおいても、ブランド化されています。その注目の鰤は
・・・・・大分県産の「花ぶり」です。

通常、養殖ブリは6㌔前後で出荷されますが、この「花ぶり」は
10㌔前後まで育て、出荷します。この為、脂ののり、身質とも
天然物にひけをとりません。また、品質・味も安定しており、
はずれがない。

餌は生餌を与え、生け簀には通常の養殖所のように大量に魚を入れ
ることを避けています。また、生け簀設置場所も潮の流れの速い沖
(外海)にし、天然に近い環境で魚に極力ストレスを与えないよう
に育てています。


【花ぶり】の詳しい事はこちら!

「花ぶり」はこちらでゲット!



       ブリ茶漬け
    
【産地ならではの漁師料理】
塩焼き、照り焼き、鰤大根、刺身、寿司、カマ焼きと色々な料理
方法があり、どれも美味しいですが、漁師さんは「ヅケ」と
「ブリ茶漬け」をすすめます。

ブリのトロの部分(腹側)で薄切りの刺身を作ります。
これを、煮立てて冷ました醤油・ワサビ・生姜を加えた付けダレに
漬け込みます。これが「ブリのヅケ」。

このヅケをご飯の上にたっぷりとのせ、お茶を注ぎお茶漬けにして
食べます。これが最高!最後の〆にうってつけの料理です。


       天然ブリのしゃぶしゃぶ


そして、もう一品のお勧めは「ブリのしゃぶしゃぶ」です。
薄切りにした鰤を、豆乳でしゃぶしゃぶにします。これが美味!
病みつきになりそう! 



【栄養と効果・健康】
ビタミンでは若返りのビタミンと言われるEを多く含んでいます。
また、EPA・DHAも多く含んでおり、コレステロールや中性脂肪を
低下させる効果も期待できます。

血合いの部分にはタウリンを多く含んでおり、高血圧の方には
もってこいのお魚です。タウリンは肝機能を活性化する作用も
ありますので、酒呑みにはぴったり!

天然物の方が高値がつきがちですが、栄養面では養殖物に軍配が
上がります。



      ブリの塩焼き



















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】




札幌市場にて・・・その3

2010年12月18日 06時45分49秒 | 【北海道】漫遊編集記


暴飲暴食の札幌の長い夜を飛び超え~~~~~

         ↑北海道だけに松山千春を導入




早朝~~~札幌市場に来ています!





まずは~~~塩干のセリ場から~~





あめ色に干された真ホッケ~~~美味そうや~~~

この状態で、関東では手に入りません~~~

一日で色ボケしてしまう~~~~

干物も鮮度が命ですね~~~






北海道ではポピュラーな~・・・・「ヤナギノマイ」と言う魚です。






ハッカク(トクビレ)・・・食うとこ少ないけど、おいしい魚ですよ~~

刺身、軍艦焼き(焼き物)、干物がいいですね~~~





ボタンエビ~~~





そして~~~ビカビカのキンキ(めんめ)~~~


この魚は美味いよね~~~


この魚との出会い・・・マグロ君が大学生の頃、バイクで北海道を一周したんです~~約三週間かけて!

室蘭~札幌~富良野~襟裳岬~帯広~弟子屈~羅臼~知床~根室~~東側の湖いっぱい~~


そして・・・最後に訪れた釧路の居酒屋で・・・・・

メンメ時価の貼り紙!


最後なので~思い切って注文!

衝撃的な美味さ!・・・・いまだに忘れられません~~

今思い返せば・・・キンキの一夜干しやったね!あれは~







そして~~↑が「カジカ」

これがトゲカジカ?かな?トウベツカジカ?





↑これは・・真カジカ~~~


この他にケムカジカってのもいるよ~~~


このカジカは鍋にすると美味すぎて、鍋を壊すぐらいつっつく・・・通称「ナベコワシ」とも呼ばれます!


しかし~トゲカジカが、「鍋壊し」と言う人もいれば、真カジカが・・・と言う人も~~~

更に・・・トウベツカジカとトゲカジカは一緒だ!と言う人も・・・・

もっと言えば・・・「ナベコワシ」と言う名の別の魚がいるとか・・・・

どないやねん!


ここ数年、市場で聞き続けても答えでず!


誰か~おせーて!






そして~これが↑カジカの卵です~~~

イクラのように醤油漬けにして食べるようですよ~~





白貝に~~~






幻の鮭~~~「鮭児(けいじ)」

最近、幻でもなくなってきましたが・・・・

漁港によってタグが違う~~~





そして・・・これ~何でしょう?










どうでしょう?ダウンタウンの漫才のような問いかけ!













これ↑ホッケの卵らしい~~~~煮付けて食うとか・・・

なんか、色は きしょいけど・・・・・・食べてみたいね!






セリも終盤に差しかかってます~






ヤリイカ~~鮮度すばらしい~~







タラバガニ・・・・と、市場を満喫する事、3時間!







札幌市場~場外の いつものお土産げ物屋さんで朝食です~~






いつもマホッケなので・・・・今回はニシンにしてみました~~

数の子もちゃんと入ってる~~~








そして~~一名様がシマホッケを頼み~~~



一名が時鮭をチョイスし~~~






後の4人はマホッケ!








時鮭ルイベを一人一切、賞味し~~~



満足な朝食でした!







さ~これから地獄のロード!


今日は札幌から紋別を経由して~~~~最終目的地は羅臼!

600㌔ぐらい走るのかな?最大の山場です!




・・で、その前にちょっとブレイク!↑

結構、美味かった!

昔、銭湯で飲んだ緑のプラスチック的な物に入ったメロンジュースに似てた!

  よ~わからん説明!



















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】






札幌にて~食い倒れ!「はちきょう」&「空」その2

2010年12月17日 06時33分27秒 | 北海道 食べ歩き
はちきょう おやじ


・・・と言う訳で~~今夜の会食先は【はちきょう別亭】「おやじ」・・・です!


有名店らしよ~~~有名になった訳が後半わかるよ!






大漁旗に彩られた細い通路奥にお店がありますよ~~~


期待高まる!






着席!


この日は業者の方も一名合流~~~計8名の会食です~~~






壁のメニュー~~~食いたいものばかり~~

ほっけメンチ~~~に~厚岸(あっけし)のブランド牡蠣~~




お通し~~色んな魚をフレーク状にして、マヨりました~~~的な~~~

これが一番美味かったりする・・・






まずはビールで乾杯~~~~


呑みかけ映像~~許せ!







そして~~厚岸のブランド牡蠣「ナガエモン」

ナガエモンは三陸の稚貝を厚岸で育てた物ですよ~~

殻が長いでしょう~~~




↑こっちが「マルエモン」殻が丸い~~~



微妙な違いですが・・・・マグロ君は 元祖的な~「カキエモン」が好きやね~








毛蟹~~~~あまり味なし!イマイチやった~~~味噌も味薄かったよ?


冷凍ではなさそうでしたが・・・・・






焼きホッケ!


小さい~~かわいい~~~もっとえ~奴食わせろ!








お造りです!





ブドウ海老が嬉しい~~~~


なかなか関東では食えんもんね!






鮭フレークサラダ~~~


え~サラダに鮭フレークがのってる!そのまんまやん!







そして・・・ホッケメンチ!

よーわかりませんが・・・・これ!美味かった!






そして~ド~ンと白飯!ドンブリすりきり一杯!







この上に自家製のイクラ醤油漬けを「ストップ」の声を聞くか!こぼれるまでかけ続けます~~







「えいさ~ほいさ~」の体育会系の掛け声と共に~~~~イクラをぶっかっけ~~~











この演出がこの店を有名店にしたようです!







こんな感じになりました~~~


残したら罰金らしいよ~~~


結構~腹いっぱいだったので米少な目・・・を希望したのですが却下!


ご飯少なくすると・・・イクラ入りすぎるもんね!


↑これで1800円!・・・決して安くない~~~原価計算してまうマグロ君ご一行様!








たらふく食った後・・・・・二次会へ向かっています!









・・・・と言ってもラーメンですが・・・・何か?


            やっぱ!まだ食うのね~



今回同行いただいたお方~~~ラーメンのプロ!

今回の旅、一日一杯はラーメン食うことになりそうです~~~







そして~やって来たのがラーメン「空」

繁盛店らしい~~~~既に数人並んでました~~







マグロ君は一番人気の味噌ラーメン~~~








塩を食べた方~~~






実験的に醤油食べた方~~~






そして・・・驚くべき事に・・・・・ラーメン&まかない飯も食べた方~~


あんなけ食ったのに~~~食いすぎ!



いつもの事ですが・・・動けません!


今回は逆パターン~~~最後の力を振り絞ってこのコースをクリアするのですが・・・・


初球から~この重さ!あと三日間・・・・・大丈夫か?俺達の胃!




え~ちなみに・・・ここのラーメン~~まあまあ~~

プロのお方達は・・・「美味しくない」の評価!



札幌のラーメン屋で いまだ当たった事なし!   全敗中







ソルマックと、↑こんな変わった飲物をコンビニで調達し~~~ホテルへ~~








明日は朝4時起き~~~~早く寝ます~~~








腹いっぱいで眠れない・・・・・




















            




プロが選んだ・・・・魚の【のれん街】