誤診？？？

先日。


庭で用事してたら、じぃちゃんが顔引きつらせて帰ってきて、


「お父さん、手術することになった…。」


「はっ？！どこを？！」


「歯茎に膿の袋があるって言われた…。」


「はっ？！それで手術？？？」


「おいといたらいけないって…。」


「はぁ…。」

近所の歯医者には通ってたけど、手術だなんて。


本人は告知うけて絶体絶命みたいな顔してるし。



改めてまぁちゃんも説明を聞きに行った。


レントゲンで前歯の上に膿疱という膿の袋が分かり、部分麻酔で骨を削り膿を出さないといけない、との事。


確かに丸い影が映ってたらしい。


念の為、一泊入院する人もいる、と。



「やらなくちゃいけないならやるしかないじゃん。」


冷めた娘。


「切るのは仕方ないけど入院は嫌だぁ！」


駄々こねる父。




昨日。


紹介状を持って一緒に医大へ。


「また来るのしんどいのに、今日診たらピャっと切ってくれたらいいのにねー？」


呑気な娘。



「こんな所に来たら大病みたいだ…。」


ヘコむ父。



長らく待ち、長らくの診察。




…じぃちゃんが出てきた。


？？？！！！



じぃちゃんが、おじいちゃんになってるっ！！！



前歯の差し歯を全部抜かれた、とくしゃおじさんになって出てきた！！！



「膿は無いって…。」


「はぁっ？！なんでっ？？？」


「レントゲンもう一回撮ったけど、そんなもの映ってないって。」


「はぁっ？！じゃあ何しにわざわざ来たの？？？切りに来て抜かれて帰るの？？？」


「…。」



膿疱は全く無く、歯槽膿漏から差し歯も限界になってたのでぜーんぶ抜いて、


「お餅が食べれないのもかわいそうだ。」


と元から使ってたかけ歯に仮歯を付けて即席入れ歯を作ってもらう事になったので、二時間待ち。



なーんじゃそれ！


誤診、ですわ！


わざわざ雨の中、医大まで行って、散々待って、何これ？



時間と労力を返して欲しい。


ってか、この一週間くらい、手術だ、入院だ、とクヨクヨ考えてた72歳の人間のストレスの日々をどうしてやってくれるの？！



医大からのお返事持ってちゃんとした入れ歯を作りにその歯医者に行くみたいだけど、何て言い訳するのかな？


聞きに行こうかな。


こんなことってあるもんなんだ。



迷惑な話だ。