昨日は朝から竹地区の稲刈りに行って夕方までしっかりと竹地区を歩いてきました。棚田ですから上から下までの棚田で地区のいろんな方が刈っています。清煕さんは昨日も息子さんとの作業でしたが午後からはわたしたちが住む中原に嫁いだ妹さん夫婦が加勢に来られました。そしてとうとう5時過ぎまでビデオカメラの電池が続く限りお付き合いしましたが本当に日本の農家はよく働きます。
特に清煕さんは76歳ですがずっと生中継していたら全国の都会の皆さんはいかに驚くでしょうか!?再々ご本人は「百姓はこれが当たり前」と言われていましたので確かに全国の「農家」が見ているとそれほど驚かないのでしょう。実際、84歳と83歳の年上女房の小野さん家族ではばあさんもしいさんもずっと田んぼで働いていました。
いつも役場の横にあるいずみ館の受付にいる梶原さんは黙々と働く旦那とまだ20代なのに竹地区の農業と伝統行事を守るため専業を目指す息子さんと3人で仲良く働いていました。そう、働くという言葉が百姓の動きを元にできてるんだなということを実感する二日間でした。だから途中でやめれない、逃げれないという感じでした。
山江村で松本佳久さんと恊働事業をやっていた頃とは全く違って百姓の生活が竹地区でかなりわかってきました。働くことが身体でわかることと盆踊りや獅子入れ、お大師さん、猿田彦の庚申さまなどの伝統行事で暮らしそのものが実感できることがとても大事です。
民俗学者宮本常一さんがかつて「忘れられた日本人」という本を書かれて日本の生活、暮らしに根ざした日本人の生き方を伝えました。あれから30年、「日本文化」「日本の暮らし」、竹地区の暮らしも都市化や高度成長経済の中で「忘れられた日本人」でしたが今もう一度現代日本のど真中で働いてもらえるようにステージを用意することが住民ディレクターNewsの働きとも強く感じた二日間でした。今夜は合志市の若き百姓さんたちとの会合です。