役の行者(えんのぎょうじゃ)が拓いた修験道の郷「東峰村」は常に自然から豊なパワーが発せられていると感じます。夜は散りばめられた星の数は半端ではありません。ロシアの隕石ではありませんが547年、欽明天皇の時代に隕石が落ちてきてそれがご神体としていまだに祀られていると伝わる岩屋神社は独特の岩に囲まれた聖域です。
この地から湧き出る修験力をさらにパワーアップする地元素材によるパワー食を創れないかと平凡なカレーやラーメン、鍋等を模索中です。地の力というと民藝運動の祖で小石原焼を愛した柳宗悦が富山で棟方志功に出会い「土徳」という表現をしています。人徳ならぬ土徳という言葉には深い意味を感じます。文字通り考えると「土地が元々もつ徳」ということでしょうが棟方志功という人を表現する言葉として「土徳がある」という言い方をしているみたいです。
さて、ラーメンは地元素材は難しいのでまだまだ感じをつかむための実験ばかりですが第3弾を創ってみました。今回は餃子、餅、高菜、魚、肉を入れてみました。イメージとしては魚はヤマメか鮎、肉は猪か鹿、とうことですが汁を創るのに色々と入れすぎて面白い味ですがもう何をどれだけ入れたか定かではありません。が、面白いものです。今はわたしが実験中ですがきっと土徳を備えた素晴らしい料理人が出てくるでしょう。