
15,16日には京都北部の綾部市で全国限界集落サミットがある。これは主催者側ではなく参加者としてご縁があってお邪魔する。独断と偏見だがザーッといって今、ど田舎の人たちが元気だ。なぜっていえば、私を呼んでくれる人たちがそういう地域が多いからだ。だからといって、田舎ばかりではなく都会のメディアやバーチャルの世界、都市の地域の人々とも深いお付き合いが続いている。
つい最近も「熊本に長くいてなぜ山江村だったのですか?」という質問を受けた。いつも答えは単純明快だ、「来いと呼んでくれる友達がいたから」だ。熊本県は当時98市町村という膨大な地域があった。その98市町村を5年半かけて2周半したので、どの地域もだいたいわかっていた。山江村は2回、村の予算で番組を制作したという経緯はあったものの、いつも何かあったら焼酎をちらつかせて呼んでくれた。こちらも本当によく通った。それは面白いということもあったが、勉強しに行ったということもいっぱいある。何しろほとんどの人がオープンスタンスで警戒心がない。・・・これは私の住民ディレクター講座でいうところの「身体がカメラ」の大本だ。相手がオープンだから近寄っていける。しかしそれはこちらもオープンだから相手が開いてくれる。お互いの相乗効果だ。どちらかが警戒心をもっていれば成立しないのだ。
だから、カメラは映す側の状態が映る。映される人は映す人の空気を感じ反応する。この関係は子どもとや動物との関係で一瞬にしてわかる。過疎の地域に行くと言葉はなくても通じるある空気がある。この空気の束を東峰村から全国に発信するのが今回のシンポジウムの核となると感じる。
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