岩手県住田町の番組は最終的には町民手づくり番組「ねんぷにやっぺし」というタイトルの20分番組になりました。「あせらずゆっくりやりましょう」という意味の方言で面白いことに町民スタッフの企画会議では侃々諤々とタイトルについて意見が交わされました。皆さんの意見を聞いているとだんだん「ねんぷにやっぺし」の意味合いが掴めてきます、そしてピタッときたらはっきりと身体の奥からOKが出ます。
初回のように出演者が全員80歳以上で方言バリバリの場合、半分以上の話しが聞き取れません。なのでタイトルも構成も最終的には横澤プロデューサーの判断が重要です。やはり最後は全責任を負うプロデューサーが決めるのがルールです。決めるまではしつこいほどスタッフの意見を聞き出します。こういうことのひとつひとつがまさに地域づくりになっていきます。
第1回は鉄砲撃ちの昭雄さんと農家の照美さんが企画者で80歳以上の大先輩を訪ねて歩きました。町を支えて来た先輩たちの含蓄のある話しは学ぶべきことと反面教師的なことが交ざってますが番組づくりを通して仲良くなっていけることが大事です。2回目の取材も済ませましたが豊かな文化がいっぱいの住田町です。