柳宗悦などが起こした民藝運動が盛んだった頃に宗悦に見いだされその後、大阪料理店の社長などの支援でブームに乗った小石原焼。
民陶むら祭という陶器市がこの3日から5日までありました。ブームを終え、最近は日本人の生活形態もすっかり変わってしまったので産業としては転換期を迎えています。しかしゆっくりと窯元をひとつひとつ歩くと魅力的な人、作品、そして地域のつながりが広がっていきます。現代ではまず使うことがない大きな水瓶や火鉢などは窯元の資料館に眠っていますがまだまだ多くのプロセスが手作りだった頃の大物は「用の美」、人間的な温かい暮らしの中の美しさに満ちています。
窯元の家自体が大物に合わせて大きい「作り」なので茅葺き屋根や木の柱や天井とマッチして目も心も癒してくれます。東峰村の小石原には津軽の棟方志功も度々訪れ、作品も石碑などに残しています。民陶の里は隠れた癒しの里、修験道の里でもあり魅力はたっぷりです。この地の窯元の生活をじっくりと映像で発信して行こうと考えています。今夜の三日月もオレンジに輝き実に美しい夜です。