今日の夕方からは雨も収まってきています。給水作業の後、宝珠山地区を見回ってきました。小康状態になると多くの方が歩いておられます。ひとつは田んぼの様子を見られている農家です。水害のときはよくニュースで田んぼを見に行った人が行方不明になられたというのを聞きます。農家の方々には本当に気になるのですね、普段でさえ毎日早朝からぐるりを見て歩かれていますから気持ちはわかります。あのようなニュースを聞くたびに村で見かける農家の皆さんの姿とオーバーラップするので他人事ではないです。
他には区長さんや集落の長老的な方です。道路や河川の土手、畦道等生活に関わる環境全体を見て回られています。お話を聞いていると実に的確に状況を説明されます。中には家の前に植わっていた長寿の樹木が水に流されたとの話もありご自分でビデオカメラに収めた方もいました。本当に残念そうでしたので撮影するというのもどのようなお気持ちだったでしょう。
ひとつひとつのお話が今すぐお知らせすることよりも今後の復旧にどう生かしていくかの話が多かったのですが、2年前の佐用町の経験が蘇ります。これからは身近な地域や全国のネットワークなどの複合化が益々必要な時代になりました。