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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

百姓を堂々と生きる山口力男さんへ(熊本県・阿蘇)

熊本県阿蘇の裾野に阿蘇百姓村というところがあります。村とはいえ実際は百姓を学んだり経験したり、日本の農業を食を基点に考えようと山口力男という髭面のおじさんが一人でやっている研修所というか、宿泊所のようなものです。できてから恐らくもう15年ほどになるのですが何とか潰れずにやっているようです。こんな言い方ができるのも普通以上に親しい間柄だからですが今日珍しく電話したらこれまた珍しく本人が電話に出ました。山の中にいるようでしたが携帯も阿蘇でもつながるようになったという証です。彼が携帯を携帯するようになったのも大きな時代の変化です。

さてこの山口力男さんはわたしより随分先輩ですからもう還暦という年齢になっている頃です。わたしが熊本のテレビ局に居た頃に最初に百姓という生き方を学んだ人です。百姓という肩書きを誇らしく名刺に書いていたのも30年以上前でした。きっと網野善彦さんの歴史学の本を読んでいたに違いありません。

別府の旅館の住み込みを4年ほどで追い出され(勿論愛情たっぷりに)、テレビ局に入ってしまったわたしはその頃のシティという軽い都市文化を代表するような言葉に迎合せずに田舎回りをしていました。阿蘇で最も印象的だったのが山口力男さんです。当時は農協の全国青壮年部(だったとおもう?)の委員長をしていて米問題を世間に訴えるべく青年百姓さんたちを率いて九州農政局にトラクターや耕運機で殴り込み、堂々と日本の米問題を公開し提案していました。竜馬のドラマで若い下級武士たちが世の中の不正に憤り、外圧に憤慨し尊皇攘夷を訴えるような感じではありますが、山口力男の目的は何となくわかっていました。

その後設立した阿蘇百姓村に結実していったと当時わたしは見ていました。竜馬にしろ戦いは最終的に勝つことを目指しているので、その場でのとりあえずの勝敗には全くこだわっていません。先の長い変革をビジョンとしてもっているというのがしっかりわかっていました。あちらはあちらでわたしのことをどこかで同じようにメディアを変えるビジョンをもって動いていることを見てくれていたと感じています。本当に久しぶりでした。いつもわたしが突然思い立ち寄りますが不在が多く、わざわざ阿蘇まで行って電話で話して別れるということをこの10数年繰り返しています。

今回は本当に久しぶりに約束して会おうとおもってます。なんと!阿蘇百姓村が楽天トラベルに出ているのを見つけ驚きました。時代は確実に変わりました。山口さんの出番がやっと来たのかもしれませんが楽天は、いや、楽観はできません。

@山口さんの写真はわたしが最も信頼するサンビデオ・プロから借りました。ここの社長や社員についても書きたくなってきましたので近くまた。

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