すぐ使えるカメラ実戦講習
道具の使い勝手についての話がよくあるのでもう一度。住民ディレクターの道具はとにかくシンプルで見栄えがややこしくないものを求めています。少々難しそうな機械でもある機能に絞って使うならどれを使っても同じことという言い方が常に出てくるのですがはっきりいって全く違います。
なぜなら住民ディレクターはカメラもパソコンも日頃は使わない人達が主流だからです。いつも話しますがわたしが住民ディレクターの方にカメラにしろパソコン編集にしろ使ってもらおうと考えるときは頭に浮かんでいるのは70-80歳のじいちゃん、ばあちゃんです。じいちゃんばあちゃんでさえやってみようかと感じる道具はまず見栄えがシンプルで面倒な感じをもたない仕立てが必要です。
やれば同じと言われてもやる気が起こらない道具というものはあります。iphoneだって電話はかけられますがばあちゃんは見ただけで「遠慮しておくわ」になります。見やすく大きな番号があって直観的にこれなら使えるといかないと道具として選ばれません。わたし自身が相当な機械苦手人間なので編集ソフトだってごちゃごちゃとしてるのを見ると頭が痛くなってしまいます。こんなわたしより100倍も苦手な人達が中心に動く暮らしの現場では慣れるまでの時間さえもありません。初対面で「使ってみようか」といかないと次がないのです。
自分の母親やじいさんに使ってもらうことを実際に考えて判断できないと所詮専門家だけの内輪話で終わりです。東峰村でいうと人口2600人のうち200人ぐらいは何とかなっても2400人はきっと使えないものになっていくでしょう。この生活感覚がないと技術者が社会貢献するのは難しいとおもいます。
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