獅子回しという祭が鼓集落等4つの集落でありました。昨夜米作りの名人宗春じいから電話があり急遽今朝方行ってきました。
もうすっかりお馴染みになった方々が半数近くおられてそれぞれに祭について教えてくださいます。赤鬼青鬼が家々を回り悪魔払いをしてから獅子が家人の頭を噛んで無病息災を願います。元々は男だけでやっていた行事ですが今日参加した小学生のの男子は一人、後は女の子ばかりでした。大人も中高年の方が多くなっていて10年後にはこの祭もどうなっていくのでしょうか?
少ない子どもたちですが鬼が入ってくると気が狂わんばかりに泣き叫びます。鬼たちは容赦なく子どもに大声で「いい子にしてるか?」「お風呂に入っているか?」などと脅しながらしつけていきます。可哀想なほどの大粒の涙がぽとぽと落ちて泣きながらも鬼の目をしっかり見ているのが印象的でした。
最後は泣きながらも鬼が差し出す手と握手している子もいます。こうやって東峰村の子どもたちは今も村の大人たちみんなで育てられています。兵庫県の街中でもわたしの子どもの頃はやはり鬼や獅子がやってきて母の背中に必死で隠れたことを思い出します。大雨の中、30世帯全戸を回り午後からはおこもりでお神酒を楽しんでおられました。ここも今現在の日本の地です。今日のことなのです。