ショートステイの仕組みがわかった朝でした。プリズム長屋の同居人高橋君が2泊3日の出張から今朝早く帰ってきました。大阪からフェリーだったようです。
わたしのほうはいつも関東や関西、他あちこちと出回っていますが久しぶりに事務所で一人掃除をしたり荷物の整理をして過ごしました。高橋君とは気が合うので特にややこしいことはないのですがそれでも「一人でゆっくりとする」ということは開放感があります。敷地は贅沢に500坪もあり建坪だけでも250坪、部屋は10もあるので日頃からゆったりとしていますがこの広い邸宅!?でひとりで過ごすというのはそれはそれで寛ぎます。
「恐くないですか?」とよく聞かれますが全然!!、寛ぎの空間です。デイケアやショートステイを今から30年以上も前に考え具体的に施設と仕組みを創り、人材を育成され東京で実践(実戦)された斎藤忠光さん(現在アーティストのいだきしん さん)、最も重要な点は「介護する側の人」の休息だったと聞いています。一時的にでも施設が「介護されている人」を預かり、「介護する人」の癒しを確保する。実は今朝、瞬間にその斎藤さんの光景が閃きました。高橋君が元気に帰ってきたからです。
その仕組みは実は「介護されている人」にも同時に癒しになるのです。自宅から送迎バスで施設に行く間にいつも凝視している天井ではなく自然の光景が目に入ります。施設では若い女性のはつらつとした声が響き、多くの人と出会います。いつもと違う環境に寝たきりのお年寄りはすっかり元気を取り戻すのです。人と人との交流が生命を活性化するのです。高橋君には悪いけどその光景にダブりました。人が活き活きと生きることが地域活性化の原点です。ショートステイ、デイケアの精神を応用すればいいのでした。
@写真:ツツジが咲き誇る小石原窯元の庭園で取材中の高橋君。