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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

住民ディレクターは本当に地域を変えるか?(京都)

9月13,14日と京都で市民メディア全国交流集会があります。http://www.shiminmedia-kyoto.jp/

この集まりはもともとは名古屋で起こり、3回目に熊本県山江村で開催された経緯があります。今回は京都なので京都住民ディレクターチームわんどというグループが中心となって分科会をやろうと手を挙げ、全国の住民ディレクターとネット上で議論しています。私は初めて参加するメンバーの気持ちでこの議論に参加しています。住民ディレクター提唱者(?、とよくいわれます)としての岸本もいますが、地域活動に取り組む1個人としてのKishimotoとしても意見を出させていただいています。 Kishimotoで参加していてよくわかるのは、主催者、つまり手を挙げた人の本音が出てこないとほとんど伝わってこないということです。カタチは色々とあるのでしょうが、発信する人の気持ちが表現されないといくら全国の住民ディレクターが集まろうが、事例が発表されようが、魅力になっていかないのですね。発案者が何を考え、何をしようとしているのか?ここに尽きます。自分の気持ちが動くカギです。

「忙しい」は心を亡ぼすと書くように、言い訳にもなりません。むしろ心をなくしていることを宣言しているようなものですから、そういう場にわざわざ行きたくなりません。 住民ディレクターはいつも一人の人からはじまるのです。「自分でやる」「すべてやる(オールインワン)」自律した「個人」です。その自律した個人の集まりとしてのグループや地域なら総体としてグループも地域も自律し、活性化するはずなのですが、「個」ではなくもたれあったり、譲り合うような「自分を見失っている」人の関係では住民ディレクターは成立しません。

民間であろうが、行政であろうが、金持ちでも貧乏でもいいから、住んでる地域をよくしようとする強い意志があれば、もっといえば自分が豊かに生きようとする気持ちがあれば、自分が矢面に立って実践する。最近は戦場という表現をしているのは日々、どの瞬間瞬間も戦場であり実戦だからです。 とはいえ、楽しくやってしまおう、困難があれば工夫しよう、何よりも自分自身が面白くやれる動きを先頭きってやっていこう。そういう意味で「テレビ」という道具は使うことによっていくらでもは面白くできる道具です。

その道具の使い方のレパートリーの広さは恐らく全国、もしかしたら世界でもほかにはいないのかもしれない。・・・と、あれから12年間全国、世界を行脚して最近益々感じるのです。 その道具の使い方を私自身が新しい現地、地域へ行くと実際にその土地に合ったカタチで使って見せているだけです。それで仕事としては御礼をもらっています。2度3度と一緒に使っていただくと自然と皆さんにも使っていただけるのですが、使い方を話すだけで終わるのはほとんど時間の無駄なんです。ノウハウはあるようでありません。地域によって全然事情が違うからです。いる人が違います。環境が違います。スタートした12年前の山江村の頃とはIT状況は全く違います。

日々新しい日が来ているのです。実践ありき、実戦ありきの所以です。1年や2年間継続して一緒に使っていただくと成果は確実にでるといえます。ただし、人間がいないとだめです。 一人でいいのです。住民ディレクターは20数年前、熊本の98市町村を行脚して発見した地域の仕組みを紐解き、新たな仕組みづくりをするリーダーを構想していたのです。「私」のことをやるのではなく「公」でもない「個」です。「個」の集まりの「公」であり、地域に貢献する手法です。

しかも楽しく面白く賑やかにやってしまうのですね。「テレビ」という道具の特性です。 京都では住民ディレクターだけではなく、多くの市民メディアを名乗る方々が集まられます。「住民ディレクターは市民メディアか?」という問いかけはいつもあります。わたしの答えは毎回同じです。「山江村の松本さんの完全無農薬のお米をいかに売るかを考え、はじめた活動」がこの住民ディレクターです。

京都集会、住民ディレクターの分科会の実質のテーマは「住民ディレクターは本当に地域を変えるのか?」になりそうです。わたしとしても非常に興味深く、これはぜひ行ってみないといけないと考えています。皆さんもいかがですか?ちなみにお問い合わせは京都住民ディレクターチームわんどhttp://kyoto-jd.tv/の森木さんです。


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