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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

東京の鈴虫の音を伝えるのは誰れ?

 写真は今夜の東京・赤坂プリンスホテルだ。音が出ないので残念だが、鈴虫の声が心地よく響いている。左下に映っている木々の下の草むらに相当数いる。東京の人にはもしかしたら(意外と鈴虫の声が)当たり前かもしれないが、田舎の人たちには恐らく「本当っ?」って感じだろうと思う?大都会東京には騒音はあっても鈴虫の音というのはピンと来ない?実際、私自身は今でこそしょっちゅう東京と熊本の往復をしているが、東京に頻繁に来始めた頃は、街に木々が意外と多く、空も青いじゃん!?と驚いたもんだ。テレビの影響が大きい。 何でこんなことを書いているかというと、テレビが作るイメージに私たちは結構知らぬ間に縛られていることをよく感じるからだ。テレビは実際イメージを作ってきた。
 私が住民ディレクターの発想でテレビを活用する時、田舎から来た通りすがりの岸本という男が鈴虫の音に驚いて思わず赤坂プリンスホテルの写真を撮るということもあるが、(基本はそこで生活する人が)たとえばこの赤坂プリンスホテルの駐車場の警備をしている人が(今夜、実際にいたのだが)いつも仕事するこのホテルの周辺の雰囲気を伝える一環でカメラを回す。警備の人は、鈴虫だけでなく春は桜、つつじ、夏は前を流れる小さな川でボートを楽しむカップル、秋は紅葉などと自分の生活の光景としてリポートする。すると我々は自然と東京の赤坂にも桜が咲き、ボートが浮かび、鈴虫が鳴くということを生活実感としてわかっていく。同じく、六本木や新宿にも住んでいる人がいて、その人の生活風景として伝わってくると、六本木ヒルズにも地域が見えてくると思うのだ。
 そうなると、東京に行った時に六本木に近い麻布の商店街の方と熊本・山江村の農家の方がコーヒーでも飲みながら、秋の味覚の栗をたっぷり使った「くりまんじゅう」を麻布で売ってもらったり、商店街の年に1回の旅行に山江村に来てもらったりが始まる。麻布では数年前、たまたまお盆に歩いていると六本木のテレビ朝日のステージ近くで盆踊り大会があって、出店がいっぱい並んでいた。ただし、盆踊りは踊る人たちの腰が決まってないし、若い女の子の浴衣の着こなしもだらしない人が多かった。盆踊りなら山江村だけではなく全国の田舎は得意中の得意だ。みんなで産物を持って応援にきたら楽しいし、踊り方や太鼓、鉦(かね)のたたき方なども教えて上げれる。テレビでまたその模様や打ち上げの模様が流れると、じゃあ次はあれをしようとか、山江村に行って都会の人間が村のお手伝いができることを探そう!などと交流が深まる。それがテレビで出る。今度は・・・、というようなテレビを自前で持とう、発信しようというのが住民ディレクターの発想だ。だからTVディレクターやアナウンサーにはできない。そこで、麻布で、六本木で生活をしてないと山江村の人たちと生活人として交流できないからだ。欲しいもの、ニーズが理解できない。
 国民テレビは(昨日書いてしまった)そんな全国の生活人がお互いの生活、暮らしの中から発信、受信し合い、協働し、助け合うテレビだ。テレビ局のディレクターや記者さんはこの動きを伝えることはできるし、これはニュースだ。住民ディレクターからするとメイキングに当たる。どこかでまもなく始まりそうな気配を感じるが、もう少し、かな・・・。
 

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