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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

海士で体感した熱いコミュニケーション(島根・隠岐)

京都・宮津、神田・東京と隠岐・海士をつなぐ中継の準備を終え、3時過ぎに出ました。が、出るときに感動してしまいました。岸壁では地元の中学生の生徒と先生が紙テープをもって集まっていました。ドラが鳴り響き、蛍の光の音楽が流れる頃、生徒たちが校歌を歌い始め、去っていく先生と紙テープでしっかり手をつないでいました。船が岸壁を出始めると、生徒たちが一斉に走り出し、先端で並んで手を振ります。船が旋回すると先生のほうは反対側に移動して再び生徒達に手を振り続けます。生徒達は岸壁の突端に座って手を振り続け、長い長い時間がたっていきました。レンズの中からその熱いコミュニケーションを見つめていると、自然と目頭が熱くなります。次第にこの生徒と先生の何年間の交流が映像のように見えます。そのうち、この海士を離れていった多くの子供たち、大人たちがこうして紙テープを何時までも握りしめながら別れていった姿が次々と浮かびすっかり潮風と汽笛の音と波の音、海の青、白い雲、青い空が身体全体に響き寒いのも忘れ海士の島に見入っていました。
  
  今日の中継はすでに始まって岩ガキや隠岐牛の話をしっかりしていると思いますが、このICT事業が将来きちんと伝えるのは間違いなく隠岐の島の人々の日々の暮らしだと思います。特に都会では
すっかり失ってしまった人と人の交流、コミュニケーション、やさしさに溢れています。癒しではなく、この暮らしの中にある人間の営みを体感して欲しいと思います。そうなると岩ガキも隠岐牛も様々な
産品も自然と手に入れたいと感じるはずです。

  海士と同じく京都・宮津でも土地の魅力が伝えられたと思いますが、ICTという道具は人間がある目的のために使うものです。しっかり活用方法を今のうちに見につけてほしいと思います。

 数日前に海士に来る時、映像は現場の10%ぐらいしか伝わらないと書きましたが、今日はまさにその比率を実感する体験でした。

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