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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

地域コンテンツって何に?で、どうするの?(1)(四国・徳島)

 山陽本線舞子駅から見た明石大橋です。昨日は隠岐から戻りこの橋を渡って徳島に行っていました。このブログでも書いた四国総合通信局のイベントで私はコンテンツを考える座談会に登壇してきました。コンテンツを考えるとき、どうしても動画をやっている人たちは動画、作品と考えがちです。そしてそれが見られるかどうか、もっといえば見るに耐えられるものかどうか、のような議論になります。
 
 私は当たり前のようですが、コンテンツは「ひと」という考え方をずっともっています。人そのものがコンテンツという意味と、人が関わっている地域、風土、作物、特産品、民藝品・・・、それがまたコンテンツです。プリズムTVでいう「人光る、ドラマ発見!」です。誰にもドラマがある、そのドラマを発見する感性が撮る側、編集する側に求められています。ただカメラマンとしてきれいな風景や桜を撮っても、たいして人に感動を与えません。ハイビジョンでとてつもない神秘的な世界を映し出すのは別です。我々住民はそんなカメラや機材を持ってないし、専門家としてそれで生活するわけではありません。時間もありません。だからこそ地域の普段の何気ない光景の中でドラマを発見したら、自分でビデオカメラのボタンを押す。「押せば映る」の所以です。
 
 そのコンテンツはCATVや民放に出そうと思っても簡単にいきません。というよりその情報をいったいどう使いたいのか、もともと何のために撮っているのか?
ここをしっかり整理しましょう。メディアに出すことが目的ならはっきり言って、プロを目指したほうがいいですよ。素人のままで、ボランティアで仕事をしながら合間に撮ったものをメディアに出そうなんてまず無理です。テレビに出ているコンテンツのお金と時間のかけ方は一般の方には想像もできないものです。例えばよく例に出す「ズームイン!!朝!」でやってた頃、ローカルの熊本から3分の放送をするためにはディレクター、アナウンサー、中継スタッフ7人、ゲストなど入れると少なくとも10人以上が何日も動きます。ディレクターは企画を決め、取材、撮影、編集、中継準備もろもろで約1週間、アナウンサーも同じです。スタッフは大体3日ほど、ゲストは2日、そしてカメラ、マイク、中継車という機材をいっぱい動かして、まともに計算すると3分に70~80万円かけています。プロのディレクターをはじめスタッフの時間を合わせると1週間かかりきりと思ってもらって結構です。なぜなら企画が決まるまでに二転三転してここに膨大な時間を取られるからです。
 
 さて、コンテストに出品されたことのあるあなた、あなたはどれぐらいの時間とお金をかけましたか?もしかしたら一人で延々と半年かかったという方がいるかもしれません。OKです。1日でやってしまった方もいるかもしれません。実際います。それもOKです。でもその作品がどこかのテレビで放送されましたか?そのままですよ。編集して短くされたり、画像だけ提供してテレビ局が編集、ナレーションをいれたものではなくて。

 テレビ局の人たちは(かつての私も)そんなハードルの高いことを求めているのです。自分達の目線で。決して皆さんの現状はわかりません。深く付き合ってないからです。考えてみれば今テレビ局でバリバリの人も昔は我々と同じだったのですが・・・。
 コンテンツに関しては今だから話せることがいっぱいありますし、素人の動画が普通になってきた時代だからこそ、連続して書いていきたいと思います。ちょっと出かけますので、つづきはまた。 

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