当時はネットには関心があったもののまだ放送に身をおくほうが比重が大きかったのでネットの線の細さを感じつつ、私が構想していた地域のテレビ化をこの集まりでは研究している人が大勢いることを発見し、どんどん奥に入っていってしまいました。会議やシンポジウムではほとんどがワードやパワーポイントで行われるのでつまらなく、私が映像で山江村の人間をどーーんと東京のシンポ会場に持ち込むと非常に大きな反響があったことを覚えています。
最近ではYou tubeやニコニコ動画が当たり前になっているのでそうでもないですが、しかし、やはり「山江村の人間存在」という永遠のソフト!は相変わらずネットの希薄な人間関係の中では大きな存在感があります。ところが、時代はどんどん進んでいて人間関係の希薄なネット住民とのつながりはどうするのか?という課題も出てきていて、ここは大いに議論のあるところですが、濃い人間関係が嫌で都会へ出た人たち、(ここは田舎暮らしをしている方にも理解できると思いますが)そういう人たちの子供達とかいろんな人間がネットで会う時代です。
そういう意味ではCANフォーラムは10年を経て実にいろんな実験場として走り続けてきた場です。インフラの時代から今のソフトの時代まで常に時代と共にあったといえる稀有な団体だと思います。今回、運営委員でもあり、住民ディレクターの場としても大いに活用させていただいたので、この10年を振りかえりつつ先の10年を見る番組制作を担当しました。きょう深夜まで作業に終われそうですが、明日は長崎、あさっていよいよCANフォーラムの10年の折り返し地点を迎えます。
CANについてはこちらをどうぞ。http://www.can.or.jp/
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