いい言葉です。子どもたちを地域で育てる東峰村の通学合宿を現場でリードする小野さんの言葉です。小野さんは村教育委員会の職員ですが一人の村民としても村の社会教育になるような事業を様々に展開されています。
通学合宿では1週間全面的に関わり毎日寝泊まりし子どもたち一人一人の状態をはかりながら指導しました。やさしくきびしく、時には鬼のようになりますが子どもたちに信頼は厚いのです。今年のとうほうTVは1週間の通学合宿を完全密着して取材しましたので小野さんには何度か出演してもらっていますがその際に出た言葉が「ライバルは昨年の自分」これです。
子どもたちは4年生から6年生まで毎年全校生が参加するのですが(今年は48人)毎年子どもたちの状態は違うので同じことは決してあり得ないのだということと、子どもたちが5年6年になると4年生の時の自分とどう変わったのかが如実に出てくるのでこの言葉になったそうです。「ライバルは昨年の自分」、昨年はできなかったことが今年はできるようになっていたとか、4年の時はホームシックに泣いたけれど今年は泣かずに頑張ったとか、一人一人が一前、二年前の自分との戦いをしているようです。
初日には「目当て」と言って一週間の目標を決めます。そして最終日にはその「目当て」がどれぐらい実現したかを一人一人、と班ごとの目当てについての反省会をします。写真はその指導をしている小野さんです。こどもはよくこれまでにも登場した匠太朗くんです。彼も4年生になりました。4年前はまだ小学生前だったのです。
こうして村の一人一人が大事に育てられて行く東峰村の仕組みは貴重な教育モデルです。都会の子どもたちとは全く違う生き方になっています。特にこれからの日本、世界では東峰村の子どもたちのように腕白でも逞しく育つことが社会貢献にもなっていきます。