黒仁庵 ポケットにバイクを忍ばせて。

五感で感じる情報を、どうしたら活字に出来るか、考えてみよう。
それが出来ると、五感が研ぎ澄まされるって不思議がわかる。

グッドバイから始めよう。

2018年08月12日 | バイク
「てぶくろ」という話だった。そんな絵本があったことは記憶していたが、どんな話だったのかはよく憶えていなかった。

それは丁度、波のようにって言ってもいい。昔聞いた歌みたいにサヨナラが来ました。X4が月曜日、僕の手元を離れます。
誰だって自分のバイクがなくなるのはツライものだ。


無くなるのは月曜日だけれど、今宵は最後のナイトラン。
酷暑続く博多の街の、天神、大名、今泉。数日前 亡くなった友人と、2年前に走ったコースを数えるように走りましょう。

Tシャツに夏用(と自分に言いきかせている)薄手の革ジャン。
それはそれでまだいいが、グローブがどうにも暑い。
街を緩やかに、そして名残を惜しみ流すのは気持ちいい。
ただ停まってイップクしようとグローブ外す時、張り付き気味に手にまとわりつく。
その時、この暑い湿った梅雨というのに、あの絵本のことをフッと思い浮かべた。何故だろう。
寒い冬、森に落ちていた手袋に次々と動物が潜り込んでいくという、他愛の無い話だったと思う。


タバコ1本の時間でも、風が当たってないと汗ばんでくる。

薄手の革ジャンでも切ない程度に不快になる。
あの手袋に次々と入って行ったネズミやカエルやイノシシは、いったい どうなるんだったか……絵本の映像が浮かばない。
物語の結末が分からないまま、ハンドルを握り、てぶくろに潜り込んだ動物たちに思いを馳せた。
最愛のバイク乗りの友人を遠いペルーで亡くしたばかりで、愛機もここから離れて行く……
僕の手から転げ落ち旅するX4は、これから何人の人がまたがるのだろうか。




アディオス アミーゴ!パァラ シエンプレ………

最新の画像もっと見る

コメントを投稿