数人の若衆が、渋川組と書かれた提灯を持ち、上ってくる車に向かって坂を小走りに下りて行った。
上って来る車は小型トラックだった。荷台にはホロがかけられている。
車の前まで来た若衆の一人が、提灯をかざして叫んだ。
「おい、車を止めろ!」
車を止めた男が、窓から顔を出して云った。
「どうもどうも、お疲れ様でございます」
「なんだ、魚政のオヤジじゃねえか。今頃、なんでこんなところをウロウロしとるんじゃ」
「ヘィ、番頭さんから連絡がありまして、仕出しを直ぐ持って来いって云われまして・・・」
「なんだ、そうだったのか・・・。ところで、オマエんところはいつこの車を買ったんだい」
「お陰様で、つい先日・・・」
「念のため、後ろを見させてもらうぜ」
荷台には、仕出し料理を入れた木箱が積まれているだけだった。
「よし、分かった。行っていいぞ」
魚政の中古ポンコツトラックは、坂をヨロヨロと上がって行った。
夜が更(ふ)けてきた。
次第に鉄火場が熱気を帯びてくる。
「クソー、バカたれ! また外れか!」
「よーし、もう一丁来い!」
負けが込んできた客人の、うめき声が聞こえる。
市長はタバコをふかしながら、ポーカーフェースで札を張っていた。
その市長のところへ、代貸が寄ってきて耳打ちした。
「市長、少しお休みしませんか。奥で親分がお食事を差し上げたいと申しております」
市長はタバコを灰皿に置くと、「分かった」と云って立ち上がり、代貸と共に廊下を歩いて奥へ消えた。
近くで札を張っていた古参の市議が、ジッとその後姿を見つめていた。
続く・・・・・・。
疑うって、良くないと思うのですが、
つい、怪しいって思ってしまいます^^;
トラックの様子も、
「古参の市議が、ジッとその後姿を見つめていた。」
という最後の様子も・・・
絶対何かありますよぉ。
台風が関東の方へ進路をとっているみたいですね。
かなり強い様子ですが、
里山は大丈夫でしょうか?
どうか、万全の態勢を・・・
こんにちは!
怪しいですか?
やっぱり怪しいですよね。
これから、屋敷の奥でどんな企てがあるのかな・・・・。
今回の台風は房総半島を直撃しそうですね。
里山は昨夜から雨が降り続いています。
これから戸締りなど、しっかりしておきたいと思います。
明日はそちらも通過しそうですが、会社は休業になるんでしょうか?
十分お気を付け下さい。
今日も有難うございました。