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英語と日本語 文章(小論文)の書き方

2022-09-25 10:27:11 | 英語と日本語

『英語と日本語 文章(小論文)の書き方』を出版

How to Write Better both in English and in Japanese

永井津記夫

 

 2000年代のはじめ、私は高校で英語を教えていたのですが、教科の内容が多様化されかなり自由に少人数の生徒に対して英語の講座をつくることができるようになりました。

 そこで私は英語の小論文の書き方の講座を開き、集まった少数の生徒に英語の小論文の書き方(Essay Writing)を教えようとしました。

 が、集まった生徒の大半は、まず日本語での文章がダメで、うまく自分の考えていることをまとめられなかったのです。この中で悪戦苦闘しながら英語と日本語の文章をどのように書くか、どのようにまとめるかの私の考えを整理していきました。

 そして、前々から研究し、日本で一番すぐれた日本語文法学者であると見ていた三上章氏の考えを、文(sentence)単位ではなく、文章(essay)の範囲に拡大し、文章全体の型を、

  ① 問題(Question)・解答(Answer)型

  ② 問題(Question)・討論(Discussion)・解決(Resolution)型

の二つに分類しました。

 私がここで言う“文章”は“essay”と横に英語を付けているように、「小論文」のような“自分の考え・意見を相手に明確に伝える文章”を指しています。文章の種類を小説や詩まで拡大してゆくと話が複雑になります(基本的には上記の①と②の型に分類可能と私は考えています)ので、文章を“小論文”的なものにしぼって考えています。

次は本書の目次になります。

 目 次

  • §1 文章をどのように構成するか
  • §2 文章の型
  • §3 問題(Question)・解答型(Answer)・・・研究1; 研究と問題・・・問題1、問題2、問題3
  • §4 問題(Question)・討論(Discussion)・解決型(Resolution)・・・研究2;問題4    補足・・・日本語と英語の文の構造
  • §5 小論文の書き方(日本語)
  • §6 小論文の作り方(英語)
  • §7 小論文の書き方(日本語・英語)
  • §8 接続文・・・研究3; 段落を結ぶ接続文のはたらき
  • §9 段落問題の問題点・・・研究4
  • §10 国語の段落問題の問題点・・・研究5
  • §11 段落を並べかえる問題・・・研究6 
  • §12 文章の要旨のとらえ方・・・研究7 
  • §13 英文の要旨のまとめ方と自分の意見の述べ方
  • §14 「主題文」とその型・・・研究8; 提題的主題文(問題文)の型; 題と主題と主題文の関係 
  • §15 題(title)の型 ・・・研究9
  • §16 英語小論文の書き方
  • §17 辞典(事典、辞書)の説明と文章型
  • §18 提題的主題文(主張文)と結論的主題文(主張文)
  • §19 日本語文法と英文
  • §20 文章の文法
  • §21 段落の付け方とその問題点

以上です。

 次の文章はアマゾンのキンドル本の『英語と日本語文章の書き方: How to Write Better both in English and in Japanese』(Kindle版)のところに載せてある“内容紹介”です。

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  本書は過去に出た大学入試問題などを設問に取り入れていますので、かなりむずかしいところもありますが、我慢して読んでもらえれば文章を書くことにおいて大きな利益をもたらすと考えています。

  よくできる高校生が読者としての一つの対象ですが、私は優秀な大学生や社会人で、書くことに興味をもっている人たちにも読んでいただきたいと思っています。

 現在はインターネットの社会で、ブログやツイッターなどで文章が飛び交っています。読みやすい日本語の文章もあればそうでない文章もあります。英語でも同様です。私はツイッターで日本語と英語の両方で発信しています。

 英語で自分の意見を文章にまとめて発表するのも、日本語でそうするのも基本的にまとめる方法は同じです。その方法が、私が本書で提唱している“文章型”です。 

  中学・高校の英文法では五文型というものを習います。これは英語を外国人として理解し運用していくためには欠くことのできない武器となります。意味の分からない文を辞書を使って調べ、個々の単語の意味を理解するだけでは文全体の意味は分からないことがしばしばあります。それを打破し文全体の意味を把握するのに必要な武器が五文型です。

  現在、文法は”文“の中で適用されるのが原則ですが、これを文章にも広げ、文章の構成はどのようになっているのかを説明するのが本書のねらいです。文章を型として把握し理解することは文章の理解と、文章を書く(作文)ときに大きな武器となります。

  「思っていることをそのまま書きなさい」というような国語の作文指導では”作文“はできません。思うように書けないから、多くの人が困っているのです。ただし、「文章の型」といっても複雑になってはいけません。本書の提示する文章の型は簡単明瞭です。しかも、英語にも日本語にも適用でき、小論文を書くときに大いに役立つはずです。

  本書は英語の文章も日本語の文章もどのように理解するか、ということに重点をおいて書いています。本書の内容をよく理解すれば、日本語や英語で”自分の思うこと“を書く(作文する)とき、小論文(essay)を書くときに大きな力を発揮してくれるでしょう。

 

  私は自分のブログに「小学生のための国語作文指導法」①~③を載せています。これは小学1年生から6年生までの作文の書き方がわからない普通の小学生の作文指導をどうするかを(小学生の作文指導に悩んでいるお父さんお母さんのために)書いています。gooブログとアメブロの両方に載せていますので参考にしてください。

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 この内容紹介からわかりますように、拙著『英語と日本語~』は私の以前のブログ「小学生のための国語作文指導法」①~③の続きということになります。

 御一読いただければ幸いです。(Kindle Unlimited会員なら無料。そうでなければ1部190円でお読みいただけます。コンピュータ、スマホ等の端末があればキンドル本を読むアプリは無料で入手できます。)  (2022年9月25日記)

 


雄略天皇のクーデター

2022-09-05 11:10:05 | 日本古代史

『雄略天皇のクーデター 第三巻』出版❕

キンドル本として出版

 

永井津記夫(ツイッター:https://twitter.com/eternalitywell)

 

 『雄略天皇のクーデター 第一巻』と『雄略天皇のクーデター 第二巻』に続いて、キンドル本として出版しました。

 『雄略天皇のクーデター』は、1993年に『東アジアの古代文化 76号』(1993夏76号 大和書房刊)に「辛亥の変とワカタケル」といタイトルの論文を出したあと、その後の研究成果も加味して書き加えたものを出版するつもりでしたが、なかなか実現にいたりませんでした。が、今回、キンドル本として8月24に第一巻、8月28日に第二巻、そして9月4日に第三巻の出版にこぎつけました。

 キンドル本として出版するためのアプリをいくつか試して見ましたが、最後にたどりついたのが VOYAGER(ボイジャー社)のRomancerという無料の ePub変換ソフトでした。ルビなども問題なく変換してくれました。

 さて、第一巻から第三巻までの見出し項目を下に列挙したいと思います。

 

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まえがき

第一章 「辛亥(しんがい)の変」はワカタケルの時代に起こった

【継体の没年は辛亥年(五三一年)か】 

【雄略天皇と辛亥年】   〈事件と伝聞の時期のズレ〉

【辛亥銘の鉄刀銘文の意味の再検討】 

【通説は根本的に誤っているのではないか】 

【「左治」を使役表現とすれば「吾」はワカタケルになる】  〈使役の助動詞を用いない使役表現および「令」の位置〉

【宮崎説と私説】 

【「寺在」について】  〈「居在」と「寺在」の対応〉 〈隅田八幡神社人物画像鏡銘文と安本説〉 〈「寺」=「侍」=「御」である〉

【「左治」のように助動詞なしで使役と解せる他の重要な例】 

【三人称から一人称の「吾」に変わること】 

【雄略の歌とその文体】    〈「居在」と「寺在」〉

【「大王」と「臣」と「吾」…臣下は大王の前で「吾」は使えない】 

【系譜の妥当性および奉事の根源との関係】 

【問題点とまとめ】 〈左治天下〉 〈「寺在」について〉 〈雄略の作歌(文章)能力〉〈用字と大王側近の史(ふひと)〉 〈(この章の)さいごに〉

***********************ここまで第一巻*********************************************

第二章 倭の五王の比定 

【武の上表文】  〈「鹵簿」と「「獲鹵」〉

【奄と倶の共通性】 

【興は木梨軽太子か】  〈世子興の意味〉

【謎の言葉「ふなあまり」は「艅」で宋の船のことである】 

【「興」は木梨軽の「木」の音を示す】 

【雄略の即位と宋への遣使問題】  <なぜ雄略は同盟国・百済を救援しなかったのか>

【雄略のクーデターの前後の経過とその推定年表】 <雄略によるクーデター(辛亥の変)関連の年表>

【倭の五王と安本氏の示す諸説】 

【倭の五王についての安本説・・・応神・仁徳兄弟説】 

【「興」は木梨軽太子】 

【雄略天皇の二十三年の治世と没年】 

 

第三章 雄略天皇の前後の王族の年齢と治世期間の推定 

【武烈天皇の没年齢】 

【雄略天王の前後の世代の実年齢とハタヒの謎】 

【雄略・ハタヒ関連の人物の生存期間の推定表について】  〈髪長媛と泉長比賣〉

 

***********************ここまで第二巻*********************************************

 

第四章 「前」壬申の乱 

【応神と仁徳は兄弟である】   

【応神・仁徳朝と天智・天武朝の類似…髪長媛・ハタヒと額田王・十市皇女の類似性】〈髪長媛と額田王〉

【応神王統と天智王統の復活】 

【為政者の運命と五島「運命周期律」説】  〈ナポレオンとヒットラー〉 〈フランス革命とロシア革命とルーマニア革命〉 〈繰りかえしの周期は百年とは限らない〉

【歴史の繰りかえしと国家的無意識】 

 

第五章 辛酉革命説と「歴史の反復原理」 

【辛酉革命説はまちがいか】 

【辛酉革命説と井上氏の「魔の特異日」】 

【辛酉革命説から辛亥革命説へ】  〈大革命の周期〉  〈三九一年と一五九二年の朝鮮出兵と大革命大周期一二〇〇年〉

【神武天皇の即位年を推定する】  

【宗教革命家の生没年を推定する】 

【シャカの生没年と成道年】  〈宇井伯壽説と安本年代論〉  〈『島史』による仏滅年代と私見による仏滅年代〉〈「百年」とはどのような期間か〉 〈次の辛亥年は二〇三一年〉  〈キリストの生没年〉

第六章 古代人の平均寿命と一年二歳説 

【古代人の“平均寿命”はそれほど短くなかった】 

【古代人にも多くの長寿者がいた】 

【『魏志』「倭人伝」の長寿者たち】   

【古代の倭人の太陽暦と「二倍年暦及び一年二歳説」の誤り】  〈『魏志』「倭人伝」の記述こそ「二倍年歴説」や「一年二歳説」を否定する有力な証拠〉 〈「寿考」における失考と「百歳老人は古代にはいない」という思いこみと「二倍年歴説」〉  〈シリウスとスバルと太陽暦〉  

【太陽暦と「ひじり」と卑弥呼と「日孁」】  〈ストーンサークルと夏至、冬至〉

おわりに 

***********************ここまで第三巻*********************************************

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 上の目次から明らかなように、今までに発表したブログ「古代人の寿命」、「神武天皇はいつ即位したか」、「卑弥呼と天照大御神」は、上のキンドル本(第一巻~第三巻)の中の同様の目次の部分とほぼ同じ趣旨ことを書いています。

 また、2018年1月に書いたブログ「中国はいつ国家崩壊するか」は上の「辛亥革命説」にもとづいて書いています。

 この三巻の本の中には今までだれも言及したことのない“新説”がいくつかふくまれています。釈尊の生没年も安本年代論と私の“辛亥革命説”を用いて確定できたのではないかと考えています。

 『雄略天皇のクーデター』は三巻いずれも、会員資格があれば、Kindle Unlimitedとしてしばらく(出版後三ヶ月間)無料でお読みいただけます。 御一読いただければ幸いです。  (2022年9月4日記)