Hare's BAR

「待てば海路の日和あり」焦らず、あわてず、諦めず。

臓器移植に思うこと

2012年06月15日 | Weblog
           

今日、国内初の6歳未満の子の臓器移植が行われました。

子を無くすということ。筆舌に尽くしがたい悲しい出来事です。
さらにその子から臓器を取り出すということ。自分には耐えられません。

今朝のニュースで父親のコメントを聞いたら泣けてきました。


両親のコメント(全文)

「息子は私達家族が精一杯愛情を注いで育ててきました。
元気な息子のわんぱくにふりまわされながらも、楽しい時間を家族みんなで過ごしてきました。
本日、息子は私達の元から遠くへ飛びだっていきました。
このことは私達にとって大変悲しいことではありますが、大きな希望を残してくれました。
息子が誰かの体の一部となって、長くいきてくれるのではないかと。
そしてこのようなことを成し遂げる息子を誇りに思っています。
私達の取った行動が皆様に正しく理解され、息子のことを長く記憶にとどめていただけるなら幸いです。
そして、どうか皆様、私達家族が普段通りの生活を送れるようそっと見守って頂きたく、お願い申し上げます」




生きたくても生きられない人、自ら命を絶ってしまう人、死んだ後まで人のために役立とうとする人、死刑になりたくて人を殺す奴、理不尽にも殺されなければならなかった人。

運命とはいえ、人の世の無情をつくづく感じてます。


我々夫婦はアイバンクに登録しており、よく臓器提供についても話します。

自分の臓器が少しでも人様のお役に立てればいいとは二人共通の想いですが、例えば女房が亡くなった時に残された自分が迷わずに臓器提供に応じられるかといえば・・・

かなり躊躇すると思います。

まして、これが我が子となると・・・・・

今回、臓器提供を決断された親子の強さと優しさにはただただ頭が下がります。