例えば東京都の場合、隣に誰が住んでいるかも関心がない。個人情報保護ゆえか、戦争中の所在も無関心である。田舎はそうは行かない。出征当時から見聞きしている人だけに、比較的に伝承されやすい。ニュースで知る少年兵の姿は見るに堪えがたい衝撃ながら日本人の歴史として承知した。残念ながら生存者の多くは、軍の補給のない戦地に派遣された残虐性が極めて強くその中を生き残ったひとである。一方内地勤務や司令部勤務で実戦の経験を踏まない方も、生存者も存在されている。勿論そういう境遇で終戦を迎えられ、人に語れない無念さを感じておられる方もいる。語られない部分に本当に立派な戦死を遂げたかたもある。特攻隊は語られた典型である。しかし、それ以外に多くの方が戦死とは知らされても、どんな風に戦ったか知りたくとも永遠にけされたままで、千鳥ヶ淵の墓苑に眠っておられるかたの一端でも情報としてあれば、この際地方自治体も、オリンピック以上に積極的に活動できないだろうか。青少年は聞けば涙ぐまれるが、聞きたくもある部分であるので、戦を謳歌するのでなく、人間の尊厳さを掘り起こしてほしい。あと一年が限界ではないか。
ギリシャが経済破綻の憂き目にある現在、よって来る原因にオリンピック開催にあり、終了後の荒れるに任せた無計画が窮地に立たせた原因と言われている。2020年の東京オリンピック開催が、いろいろな問題を起こしており、新国立競技場建設自体にも、責任者不在のまま、また新たに周辺設備の建て替えに税金を投入する有り様が国会で追及されているが、これまた責任者不在の計画とみる。国民はオリンピクの美名に隠された浪費の監督が痛感される。観衆側の熱の冷めようが意外に早く来るかもしれない。選手に罪はないが、かつての選手が役員にいながら、国家を顧みないのでは、国民の信頼をも失う。膨大な組織のオリンピクも開催国が開催時期も決められないのでは,気候条件で選手のもっともよい条件が得れべない。故に世界大会に分割開催しないと、悪の巣となるとともに、世界中の人々が、開催をためらう時がみえ始めたように思う。
お客様がたくさん見えて商売繁盛とあり難い面がある反面、病気、食中毒、や自然災害(地震、火災、水害等)が起こると突然その時点で商売がストップする。国際情勢で渡航禁止を意図的に発動される等予想外の事態も考えられる。爆買いの急変、もありうる。観光立国も自分が予想した形にならず、損を覚悟せねならない。観光立国とはそういうものでなく、日本らしさが味わえることをまず考え、それに付随する安全対策とゴミ、排せつ処理設備を日本風景らしく工夫することが大事ではないか。万一来訪がなくとも、将来に対する備えとなる。遊びもさることながら、日本人の心根をにじませることが、一番と思う。戦後70年、やれリゾートの時代が来る、リゾート地に社員寮を立てるなど小企業も見様見真似をした時代があった。スキーが持てはやされた時期もあった。国家はもっと足を地につけた、業者任せにならぬ様、情報を的確に国民に流すべきだ。中国がやがて火が消えたようにならぬとも限らない。世界遺産も結構だが日本遺産が世界遺産に発展しても遅くはない。銭儲けが思わぬ銭失いにならぬ様心掛けたい。
オリンピック、パラリンピクから起こり出した新国立競技場建設について、此の期に及んで、前政権時代に決まったデザインであり、見積であり民主党にも責任があると一国の総理ともあろうものの、心の狭さには聞いていて決して愉快な話ではない。取り巻きに甘く、対抗馬には牙をむく見苦しさを感じる。前政権から引き継げば当然全面チェックされると思う。ここに快刀乱麻の政治力が光る。腐りかけてから、これは可笑しいぞと気づけばあとは実行力に委ねる。白紙撤回されたのは、英断と言えば英断、至極市民感覚の醸し出した結果とも言える。
昨6日をもってグレードアップしました。無事に進み所要時間約1時間半でした。まだ感想を述べるほどテストできませんが、期待は大きいようです。連日の熱暑は、老人にはいささか苦痛ですが、頭がボケないよう祈りながら切り替えを期に、書き続けたいとの思いです。