先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

〈飢えと寒さに皆が戦く どん底の生活 闇に戦く〉 炭坑労働者後藤謙太郎の詩

2023年09月24日 09時39分08秒 | プロレタリア詩集
〈飢えと寒さに皆が戦く どん底の生活 闇に戦く〉 炭坑労働者後藤謙太郎の詩 どん底の生活より煤煙(ばいえん) 塵芥(じんかい) 漲(みなぎ)る毒瓦斯(ガス)日光は閉され 空気が湿(しめ)り汚物の臭ひ タールの臭ひさてまた機械のやみなき騒音心は乱され 眠りは奪はる闇の底から呻きが洩れ来る肺病 喘息の咳が震へるチブスに刺され コレラに悩むどん底の生活 人生の墓場飢じい心の声を嗄(から)して天を恨んで . . . 本文を読む

詩集『どん底で歌ふ』 堺利彦の序文 プロレタリア詩集

2023年09月01日 07時00分00秒 | プロレタリア詩集
『どん底で歌ふ』 詩集『どん底で歌ふ』 社会評論社 1920年 序堺利彦 ─── 特異なる二人の人物 ─── 此の集の著者根岸正吉君が私の家に遊びにきている時、其の姓名だけを云って他の来客に紹介すると、其の来客は大抵、『ア、そうですか』と至極冷淡な、通り一編の挨拶をするが、『昔し新社会に詩を載せたN正吉というのが此人です。』と云うと、『アッ、あなたがソウですか』と、たちまち其の挨拶が意気込み . . . 本文を読む

詩「須賀爺」根岸正吉 プロレタリア詩集

2023年08月30日 07時00分00秒 | プロレタリア詩集
⁂感想 今、会社や工場で働く者、非正規労働者、派遣労働者、外国人労働者・・への差別、低賃金、長時間労働、過酷な労働、残業代未払い、不当解雇、セクハラ、パワハラなど違法行為の横行は一向に減ることはない。そして職場には性格の悪い、労働者の誰からも憎まれている上司「須賀爺」がいる。どこの職場でも例外なく「須賀爺」がいる。「須賀爺」はたまたまいるのではない。差別と搾取の資本主義社会における職場には必ずいる . . . 本文を読む

詩「職工」根岸正吉 プロレタリ詩集

2023年08月28日 07時00分00秒 | プロレタリア詩集
⁂感想闘う労働者への賛歌 1943年8月24日はフランスの哲学者で反ファシストのシモーヌ・ヴェイユが死去した日です。彼女の「工場日記」も資本への怒りと労働者への賛歌でした。  詩「織工」、こちらは1916年根岸正吉による闘う労働者への賛歌です。昼夜12時間交替制労働、織工労働者「彼は真の技術者にてありき」父も母も織工の生粋のプロレタリア35歳、過労のすえ視力も弱めるも「彼は幾度か罷工(ひこう)の . . . 本文を読む

赤旗翩翻大衆進

2023年08月27日 17時39分50秒 | プロレタリア詩集
「赤旗翩翻大衆進」大山郁夫 翩翻(へんぽん) 旗などがひるがえること   3.11以降の反原発運動の時、国会前や総理官邸前で主催者?側から「労組の赤旗をおろしてほしい」と要求されたことがあった。どうやら労組の旗が「市民」を遠ざけると思ったらしい。彼らのあの思い上がりはどこから来るのか。昔、原水爆禁止運動の時、〇系が〇系に赤旗おろせと嫌がらせをしたことがあり、その時は〇系は猛反発したの . . . 本文を読む

詩『峠』と『殺戮の殿堂』白鳥省吾 プロレタリア詩集

2023年08月21日 07時00分00秒 | プロレタリア詩集
上・1925年の白鳥省吾 詩『峠』と『殺戮の殿堂』白鳥省吾 プロレタリア詩集 詩  『峠』白鳥省吾 峠 峠を越えてくる若者に遇った。八月の日は熱く落葉松(からまつ)に鶯の啼く峠を喘(あえ)ぎ喘ぎ上ってくろ紺の法被姿(はっぴすがた)は日本の労働者そっくりであるが道をきいたそのアクセントに異邦人の響きがある。 「日野春へはどう行きますか。」長野県から山梨県へ峠を越えた茫漠たる高原を . . . 本文を読む