『女工哀史』1925年発行 細井和喜蔵著 岩波文庫
『女工哀史』を久し振りに読みました。 著者の細井和喜蔵は、1920年から亀戸の紡績工場で女工と共に「一個の平凡な奴隷として多数の仲間と一緒に働いていたのであった。鉄工部のボール盤で左の小指を一本めちゃくちゃにして」「一日12時間」働きながら、争議にも参加し、この本を完成させた。1925年に出版したその一か月後に亡くなっている。28歳であった。細 . . . 本文を読む
「日本労働組合評議会」結成 1925年の労働運動 (読書メモ)参照 「暗い谷間の労働運動」大河内一男 岩波新書 「日本労働組合評議会の研究」(1920年代労働運動の光芒) 伊藤晃 社会評論社 「日本現代史」ねず・まさし 三一新書  . . . 本文を読む
年表 総同盟の戦争協力②(読書メモ)参照「労働国策と総同盟」(国会図書館デジタルコレクション)「社会・労働運動大年表Ⅱ」大原社会編(労働旬報社)
2、年表・総同盟の戦争協力(と労働者の主な闘い)1925年(治安維持法制定、総同盟分裂)・総同盟は、戦闘的労働組合を除名し、まっ二つに分裂、左派は日本労働組合評議会を結成し、総同盟の勢力は半減した。・「農民労働党」結成、結成準備段階で総同盟ら右派が . . . 本文を読む
総同盟の戦争協力①(読書メモ)参照「労働国策と総同盟」(国会図書館デジタルコレクション)「社会・労働運動大年表Ⅱ」大原社会編(労働旬報社)
1、「労働国策と総同盟」1939年より(国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1441456/2
目次一 緖言/1二 我等の步み來れる勞働對策/3三 勞働統制に關する我等の態度/8四 産 . . . 本文を読む
写真・ビラ「評議会除名に全国大会を要求す」総同盟革新同盟30団体(1925.4.23)
総同盟分裂 1925年の労働運動(読書メモ)参照 「日本労働年鑑第7集」大原社研編 「日本現代史5」ねず・まさし 「日本労働組合物語」大河内一男・松尾洋
(政府の弾圧に心底震えあがった総同盟右派幹部の動揺) 1923年の6月5日、日本共産党が治安警察法違反の秘密結社であるとして警視庁特高課を動員し、 . . . 本文を読む
写真・大阪第6回メーデー(1925年)
1925年第6回メーデー(読書メモ)参照 日本労働年鑑第7集/1926年版 大原社研編
1、全国各地でメーデー集会とデモ世界の労働者が一斉に決起するメーデーは日本でも年々普遍化し、今や全国各地の労働者階級のいるところメーデーを見ないところはない。以下の通り、各地のメーデー集会でのスローガンの傾向がこの年の労働者階級の関心事と特徴を表している。
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1925年の朝鮮人労働者の運動(読書メモ)参照 在日朝鮮人運動史 朴慶植著(三一書房) 日本労働年鑑第7集/1926年版 大原社研編
1、在日朝鮮人の生活在日朝鮮人労働者の賃金は植民地民族として同一労働の差別賃金を強いられ、日本人労働者の約半額であった。1924年内務省調査によれば朝鮮人労働者の賃金は日本人労働者の40~50%低かった。この労働者の多くは道路・鉄道・河川・発電所な . . . 本文を読む
写真・大阪第7回(1926年)メーデーの女性部隊
1925年の女性労働者の状態と闘い(読書メモ)参照 日本労働年鑑第7集/1926年版 大原社研編
1、この頃の女性労働者の状態(1)女性労働者数と男女全数内の割合とその中の染物・織物工場女性労働者数1919年 870,797名(男女全数の54.01%) 、うち染・織工場の女性労働者数685,504名1920年 824,308名(53.01%)、 . . . 本文を読む
五・三〇事件のポスター
銃殺された顧正紅さんの立像
顧正紅記念館
動画 五・三〇事件
上海中国人労働者20万の大決起 ! 五・三〇闘争 1925年主な労働争議 (読書メモ)参照「日本労働組合物語 昭和」大河内一男・松尾洋 「日本現代史5」ねず・まさし 三一書房 「5.30事件と上海在留日本資本の対応 : 上海日本商業会議所を中心に」山村睦夫 和光大学リポジトリ(h . . . 本文を読む
戦前の労働運動(読書メモ)の再開
2023年1月1日、一向に終結が見えないウクライナ戦争、統一教会の自民党、岸田政権の戦争政策、物価高騰で苦しむ私たち民衆等々、全くおめでたくない新年を迎えました。友人の皆さん、読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。今年もコロナに負けないで頑張ってください。とりわけ果敢に立ち上がって不当解雇と闘い続ける争議団の皆さんのご奮闘を心の底から応援しています。今年こそ喜 . . . 本文を読む
ポスター・前田の小作人を救え 全国農民組合秋田聯合会(大館町)1929年12月
秋田県阿仁前田の小作争議 1925年主な小作争議(読書メモ)参照「小作農民の証言-秋田の小作争議小史-」野添憲治・上田洋一(秋田文庫)「『種蒔く人』と秋田の無産運動 ―民衆の目覚め―」 野添憲治 (http://roudou . . . 本文を読む
写真・小坂鉱山と煙害で枯れた一帯の野山
秋田県小坂鉱山煙害反対闘争 1925年主な小作争議(読書メモ)参照「日本労働年鑑第7集/1926年版」大原社研編「小作農民の証言-秋田の小作争議小史-」野添憲治・上田洋一(あきた文庫)「『種蒔く人』と秋田の無産運動 ―民衆の目覚め」野添憲治 http://roudousyaundou.que.jp/ronpyou_003.htm
この地 . . . 本文を読む
上・日本農民組合スローガン「立禁、差押、強制執行反対、小作法を制定しろ」
3千名農民の総決起! 香川県金蔵寺小作争議 1925年主な小作争議(読書メモ)参照 「日本労働年鑑第7集/1926年版」大原社研編
香川県の仲多度郡龍川村大字金蔵寺では、1923年(大正12年)頃より小作農民は小作組合を組織し地主側と対抗していた。1924年(大正13年)末に日本農民組合に加入し小作料減額闘争に奮闘し . . . 本文を読む
位牌「土地と自由発行所」
熊本県群築村小作争議の敗北 1925年主な小作争議(読書メモ) 参照 「日本労働年鑑第7集/1926年版」大原社研編
群築村小作争議の敗北 熊本県八代郡築村、1922年(大正11年)、23年、24年と紛争が起き、1925年11月に終了した。 郡築村は、1908年(明治41年)からの海の埋め立て開拓地でその所有権は八代郡にあった。農民400余戸の大部分が小作人であった。 . . . 本文を読む
写真・土地取り上げ絶対反対(場所・年不明)
佐賀県基山村小作争議 1925年主な小作争議(読書メモ)参照 「日本労働年鑑第7集/1926年版」 大原社研編
基山村小作争議 佐賀県基山村小作争議は1924年(大正13年)11月にはじまり1925年(大正14年)11月に解決した。
1924年(大正13年)10月、佐賀県三養基郡基山村、基里村、田代村鳥栖町地方に日本農民組合支部が約580名で設立 . . . 本文を読む