魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

光源寺|東京都文京区向丘にある浄土宗の寺院

2017年07月09日 | お出かけ
光源寺|東京都文京区向丘にある浄土宗の寺院

山号:天昌山
院号:松翁院
寺号:光源寺
住所:東京都文京区向丘2-38-22
本尊:木造阿弥陀如来像
宗派:浄土宗
備考:駒込大観音、東京三十三観音霊場27番


■光源寺の縁起■
光源寺は、遂蓮社本誉道公が開山、仙石権兵衛後任越前守
(法名円覚院殿前越前太守空誉道樹大居士)が開基となり、
天正17年(1589年)神田四軒町に創建、慶安元年(1648)当地へ移転したといいます。

丸屋宗閑俗名吉兵衛の寄進により建立された観音堂の駒込大観音は、
大和国長谷寺の観音の写しといい、江戸名所図会にも掲載されている著名な観音像でしたが、
太平洋戦争で被災、平成5年に再建されました。

■東京名所図会による光源寺の縁起■
光源寺は駒込蓬莱町六十二番地にあり、天昌山松翁院と號す、浄土宗深川本誓寺末なり、
仙石権兵衛(越後後守)法名圓覺院(慶長十九年卒)の開基にして、僧本譽を開山とす、
天正十七年の創建に係り、初め馬喰町にあり、正徳四年此の地に移る。

寺門南に面す、左右生垣にて「天昌山」の額あり。門内左に撞鐘堂あり、
正面本堂に通ず、「光源精舎」とあり、境内老縦數株あり、
矗々として天に沖せり、又松と櫻の木あり、東に観音堂並建てり。

大観音堂。本堂に並ぶ、別に門あり、前記天昌山扁額門の東に位し、
道並の生垣に沿ふて設けらる、「大観音」藍字の額、華頂王宮侍講賜紫沙門大雲書とあり、
門内右に水屋あり、其の右墓地に接して庚申塔一基、地蔵尊十二躯、石露佛等あり、
境内廣くして光源寺本堂と共通す、観音堂、土蔵造二階建にして扉左右に開く、
向拝あり、正面に香爐を置く、堂内聯を掲ぐ、右「續稱寶號己投種於蓮胎」、
左「一發菩提即標名於金地」傍に賜紫沙門明道書と細書し、左に閻魔王、
右に脱衣婆の像を置き、正面に銅鋼を張り、裡に燦爛なる金色の十一面観音立像を安置す。

所謂大観音、一丈六尺と稱し、其御首や二階の窓戸より拝せらる、尚四壁に金色の千體佛を勧請す、
即ち西国坂東秩父の百番の観世音菩薩並に七観音薬師佛千手観世音、
阿弥陀佛、地蔵菩薩、瓣財天女等の諸尊像なり。

江戸砂子(三)に云、大観音、長谷のうつし、立像一丈六尺なり、
観音千體佛、常念佛、貞享のころ江府の町人九吉兵衛といふ者建立す。

江戸名所図會にも、大観音、千駄木七軒寺町光源寺といへる浄宗の寺内にあり、
和州長谷寺の寫にして、十一面観音の立像(長一丈六尺)なり、又同堂内に千體の観音を安す、
貞享年中江府の上人九吉兵衛なるもの是を建立す。

大観音と稱して世に知らる、毎年七月九日十日の両日(世俗四萬六千日といふ)は参詣群集し、
境内は見世物、賣物店にて充たされ、其賑ひ延て近傍數町に及べり。
又平日癩病患者の願懸する者多し。(東京名所図会より)




駒込大観音
「駒込大観音」は大和国(奈良県)長谷寺本尊の十一面漢音を模して元禄10年(1697)に建立されました。

像の高さは2丈6尺(約8m)あり、長谷寺の観音様と同様に地蔵菩薩の持物である錫杖を持ち、
岩の上に立つという独特の様式で、お地蔵さまの慈悲をあわせもつ観音さまとして、
古来人々の信仰を集めてまいりました。「江戸名所図会」の挿絵としても掲載されている駒込大観音は、
7月9日と10日にお参りすると46000日分のご利益がある「四万六千日」の縁日、
酸漿市として今日にいたるまで賑わいをみせております。

この駒込大観音は昭和20年(1945)5月25日の東京大空襲により堂宇もろとも灰燼と帰し、
そのお姿を拝むことができなくなってしまいました。爾来私どもはその復興に努めてまいりましたが、
ようやく念願がかない再興が相成りました。

再興された十一面観音は長谷寺式同様に錫杖を右手に持つ像高6m余の立像で
仏像彫刻家・西山如氏により父・如拙氏の監修のもとで木曽檜を用いた寄木造りで彫刻され、
さらに東京都伝統工芸士の藤原茂夫氏により漆塗りと金箔・金粉を施して仕上げました。

また、像の後方壁面には書家・柳田泰雲氏揮毫の
「妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈」が陶板に加工して飾られ、堂内を荘厳しております。
観音堂は楜沢成明氏の設計で右手の阿弥陀如来と千手観音の石像は、
駒込大観音を建立した江戸の町人丸屋吉兵衛の供養塔です。

また、境内に点在設置してある石は創建時の観音像の台座として用いられていたものです。

観音さまは「観世音菩薩」あるいは「観自在菩薩」と呼ばれ、
駒込大観音は、十一面観音の名のとおり時に応じたさまざまなお顔で私たちに接し、
苦しみ、悩み、悲しみ、怒り、願い、喜びなどをもつあらゆる境遇の人に、
宇宙の根源的な生命力を自覚させてくださる菩薩です。

お参りされるときは「南無大慈大悲観世音菩薩」または
「オンマカキャロニキャンソワカ」と唱え、
観音さまを鑑として自己を見つめなおされるようおすすめいたします。

ここに、駒込大観音を再興するにあたって
浄財を寄進してくださった方々のお名前を記しておきます。(境内掲示より)


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四万六千日 ほおずき千成り市

2017年07月09日 | お出かけ
光源寺駒込大観音のほおずき千成り市

◆観音様のご利益を四万六千日分いただける縁日◆

ほおずき・風鈴はもちろん、手づくりのうちわ、
小物、アメ細工、花シャボン玉、肩もみ屋、おいしい屋台、
ライブ演奏などがぎっしり集まる幻想的な楽しい市です。

平成29年7月9日10日共に14時から 
光源寺 東京都文京区向丘2-38-22 電話03-3821-1188



縁日の起源は浅草浅草寺のほおずき市と同じで、
この縁日の期間にお参りすると四万六千日分(≒126年!)の
御利益を得られるというありがたい日によるものです。

江戸時代から続いた縁日でしたが、
地域の子供の減少等の理由から一時は完全に途絶えてしまいました。
2000年に地域の方を中心とした手作りの縁日として生まれ変わり、
今年で17年になります。

コンセプトづくりから始まり食べ物の出店では何を出すか、
出店の配置を考えたりといった下準備の段階も、
当日のテント立てまでそれこそ全部が手づくりです。
※東洋大学ボランティアセンターの方々、
 運営全般のお手伝いご苦労様です。そして有難う!ございます。

はじめはほおずき屋一軒だった縁日も現在では、
ジャズや尺八などのバンド演奏のステージを中心に広がる出店を
おいしいものをつまみながらぶらぶら回る、昭和ロマンのような雰囲気の空間です。

ぜひ楽しんで下さい。

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