アロエベラとは(3)健康に大切な栄養素について からの続き
ビタミン・ミネラル・酵素
について
ビタミン(Vitamin)
「ビタミン」とは、体の代謝を手伝い、体内酵素の働きを補う有機物の総称をいいます。
ほとんど体内では生産できないので、食品から摂取します。ビタミンは1日の必要な摂取量はごくわずかですが、不足すると様々な欠乏症をひきおこしてしまうほど、私たちの身体には無くてはならないものです。「日本人の食事摂取基準」において正式に定められているビタミンは、脂溶性と水溶性をあわせて、以下の13種類があります。それぞれ代表的な働きを挙げてみます。
<水溶性ビタミン> 全9種類
◇ビタミンB1・・・糖質をエネルギーに変える働き
◇ビタミンB2・・・皮膚や粘膜の健康維持
◇ビタミンB6・・・アミノ酸の代謝、神経伝達を助ける
◇ビタミンB12・・・赤血球をつくる働き(貧血を予防する)
◇ナイアシン・・・糖質、脂質、タンパク質の代謝を助ける
◇パントテン酸・・・糖質や脂質の代謝を助ける
◇葉酸・・・赤血球をつくる働き
◇ビオチン・・・糖質をエネルギーに変える働き
◇ビタミンC・・・コラーゲンの合成、抗酸化作用
<脂溶性ビタミン> 全4種類
◆ビタミンA・・・皮膚や粘膜の健康維持、抗酸化作用
◆ビタミンD・・・カルシウムの吸収を助ける
◆ビタミンE・・・抗酸化作用、細胞膜の形成を助ける
◆ビタミンK・・・血液凝固作用
(日本人の食事摂取基準2010年度版より)
ビタミンは微量栄養素といわれ、単位にすると、ミリグラム(1gの1000分の1)やマイクログラム(1mgの1000分の1)という微量なのにも関わらず、不足すると身体に弊害をもたらすという、凄い力を秘めています。また、どれか一つを集中して摂ればよいわけでなく、様々な代謝の働きを担っている以上、13種類のビタミンをまんべんなく取り入れる必要があります。
ミネラル(Mineral)
「ミネラル」は、生命維持に不可欠な生理機能をもつ金属(鉱物)の総称をいいます。
人間はミネラルなしでは生存できず、体内で作れないため食品・飲料などから摂取します。人の体を元素にまで分解してみると、まず炭素(C)・水素(H)・酸素(O)・窒素(N)の4つで全体の約96%ができていて、ミネラルは残りの4%にあたります。実は、ビタミンはミネラルがないと身体に吸収されることも、機能を果たすことも出来ません。
そして、
◎ビタミンも最小単位まで切り離せば元素やミネラルになる
(たくさんの種類のミネラルで構成されています)
◎ビタミンを活性させるためにミネラルが必要である場合が多い
◎体内の酵素や抗酸化栄養素の構成要素にミネラルが欠かせない
このように、たった4%のミネラルですが、実はビタミン以上に重要だといわれます。現代人のミネラル不足は特に深刻なため、健康生活にとって重要なカギとなる栄養素なのです。ミネラルもビタミン同様、以下の全13種類です。大きく分けると、1日の必要量が100mg以上のものを「多量ミネラル」といい、それ以下のものを「微量ミネラル」と呼んでいます。では、それぞれ代表的な働きを挙げてみましょう。
【多量ミネラル】1日の必要量が100mg以上
◇ナトリウム・・・細胞浸透圧の調整、体内をアルカリ性に保つ
◇カリウム・・・細胞浸透圧の調整、エネルギー代謝、高血圧を抑制、セシウム取込みを抑制
◇カルシウム・・・骨や歯の成分、精神安定
◇マグネシウム・・体温や血圧の調節、エネルギー代謝、筋肉の硬直を抑制
◇リン・・・骨や歯の成分、エネルギー代謝
(リンとナトリウムは現代人にとっては過剰であることがほとんどです)
【微量ミネラル】1日の必要量が100mgより少ない
◆鉄・・・・酸素の運搬、赤血球をつくる
◆亜鉛・・たんぱく質の合成、免疫、抗酸化作用
◆銅・・・・血管の代謝、造血をたすける
◆マンガン・・骨や歯の成分、炭水化物と脂質の代謝
◆ヨウ素・・・甲状腺ホルモンの成分となる
◆セレン・・・抗酸化、解毒作用
◆クロム・・・糖や脂肪の代謝
◆モリブデン・・尿酸の代謝を助ける(通風予防)
(日本人の食事摂取基準2010年度版より)
ミネラルの摂取量は多すぎても、また逆に少なすぎても好ましくありません。
多すぎれば「過剰症」が、少なすぎれば「欠乏症」が懸念されます。
酵素(Enzyme)
酵素は「生物の体内の化学反応に対しての触媒」として働いています。あらゆる生命活動の「手助け役」としてお考え下さい。消化、吸収、代謝、排泄、呼吸・・といった生命維持機能はもちろん、普段何気なくしている、まばたき・くしゃみ等も酵素が関わっていて、体内の酵素が枯渇すると、あらゆる生命が生きていけないといわれるほど大切なものです。 酵素は分かっているだけも約4000種類あり、先に挙げたビタミンやミネラルはこの酵素の働きを助ける(補酵素)として存在しています。
体内の酵素は大きく分けて次の2つです。
1.消化酵素…消化器官の中で食べたものを分解し吸収しやすくします。
2.代謝酵素…吸収した栄養素や、ビタミン・ミネラルと協力しあって、内臓・血液・骨格ほか細胞の新陳代謝を司っています。
私たちになじみの深いものとしては、
◎アミラーゼ・・唾液に含まれ、でんぷんをブドウ糖に分解(⇒エネルギーになる)
◎プロテアーゼ・・たんぱく質をアミノ酸に分解(⇒筋肉をつくる)
◎リパーゼ・・脂肪を脂肪酸に分解(⇒エネルギーになる、局所ホルモンの原料を作る)
などが挙げられますが、これらの消化酵素は加齢による分泌の低下や、高たんぱく・高脂肪といった欧米型の食習慣により大量に消費され、体に負担をかけているのが実情です。
アロエベラとは(5) へ続く
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ビタミン・ミネラル・酵素
について
ビタミン(Vitamin)
「ビタミン」とは、体の代謝を手伝い、体内酵素の働きを補う有機物の総称をいいます。
ほとんど体内では生産できないので、食品から摂取します。ビタミンは1日の必要な摂取量はごくわずかですが、不足すると様々な欠乏症をひきおこしてしまうほど、私たちの身体には無くてはならないものです。「日本人の食事摂取基準」において正式に定められているビタミンは、脂溶性と水溶性をあわせて、以下の13種類があります。それぞれ代表的な働きを挙げてみます。
<水溶性ビタミン> 全9種類
◇ビタミンB1・・・糖質をエネルギーに変える働き
◇ビタミンB2・・・皮膚や粘膜の健康維持
◇ビタミンB6・・・アミノ酸の代謝、神経伝達を助ける
◇ビタミンB12・・・赤血球をつくる働き(貧血を予防する)
◇ナイアシン・・・糖質、脂質、タンパク質の代謝を助ける
◇パントテン酸・・・糖質や脂質の代謝を助ける
◇葉酸・・・赤血球をつくる働き
◇ビオチン・・・糖質をエネルギーに変える働き
◇ビタミンC・・・コラーゲンの合成、抗酸化作用
<脂溶性ビタミン> 全4種類
◆ビタミンA・・・皮膚や粘膜の健康維持、抗酸化作用
◆ビタミンD・・・カルシウムの吸収を助ける
◆ビタミンE・・・抗酸化作用、細胞膜の形成を助ける
◆ビタミンK・・・血液凝固作用
(日本人の食事摂取基準2010年度版より)
ビタミンは微量栄養素といわれ、単位にすると、ミリグラム(1gの1000分の1)やマイクログラム(1mgの1000分の1)という微量なのにも関わらず、不足すると身体に弊害をもたらすという、凄い力を秘めています。また、どれか一つを集中して摂ればよいわけでなく、様々な代謝の働きを担っている以上、13種類のビタミンをまんべんなく取り入れる必要があります。
ミネラル(Mineral)
「ミネラル」は、生命維持に不可欠な生理機能をもつ金属(鉱物)の総称をいいます。
人間はミネラルなしでは生存できず、体内で作れないため食品・飲料などから摂取します。人の体を元素にまで分解してみると、まず炭素(C)・水素(H)・酸素(O)・窒素(N)の4つで全体の約96%ができていて、ミネラルは残りの4%にあたります。実は、ビタミンはミネラルがないと身体に吸収されることも、機能を果たすことも出来ません。
そして、
◎ビタミンも最小単位まで切り離せば元素やミネラルになる
(たくさんの種類のミネラルで構成されています)
◎ビタミンを活性させるためにミネラルが必要である場合が多い
◎体内の酵素や抗酸化栄養素の構成要素にミネラルが欠かせない
このように、たった4%のミネラルですが、実はビタミン以上に重要だといわれます。現代人のミネラル不足は特に深刻なため、健康生活にとって重要なカギとなる栄養素なのです。ミネラルもビタミン同様、以下の全13種類です。大きく分けると、1日の必要量が100mg以上のものを「多量ミネラル」といい、それ以下のものを「微量ミネラル」と呼んでいます。では、それぞれ代表的な働きを挙げてみましょう。
【多量ミネラル】1日の必要量が100mg以上
◇ナトリウム・・・細胞浸透圧の調整、体内をアルカリ性に保つ
◇カリウム・・・細胞浸透圧の調整、エネルギー代謝、高血圧を抑制、セシウム取込みを抑制
◇カルシウム・・・骨や歯の成分、精神安定
◇マグネシウム・・体温や血圧の調節、エネルギー代謝、筋肉の硬直を抑制
◇リン・・・骨や歯の成分、エネルギー代謝
(リンとナトリウムは現代人にとっては過剰であることがほとんどです)
【微量ミネラル】1日の必要量が100mgより少ない
◆鉄・・・・酸素の運搬、赤血球をつくる
◆亜鉛・・たんぱく質の合成、免疫、抗酸化作用
◆銅・・・・血管の代謝、造血をたすける
◆マンガン・・骨や歯の成分、炭水化物と脂質の代謝
◆ヨウ素・・・甲状腺ホルモンの成分となる
◆セレン・・・抗酸化、解毒作用
◆クロム・・・糖や脂肪の代謝
◆モリブデン・・尿酸の代謝を助ける(通風予防)
(日本人の食事摂取基準2010年度版より)
ミネラルの摂取量は多すぎても、また逆に少なすぎても好ましくありません。
多すぎれば「過剰症」が、少なすぎれば「欠乏症」が懸念されます。
酵素(Enzyme)
酵素は「生物の体内の化学反応に対しての触媒」として働いています。あらゆる生命活動の「手助け役」としてお考え下さい。消化、吸収、代謝、排泄、呼吸・・といった生命維持機能はもちろん、普段何気なくしている、まばたき・くしゃみ等も酵素が関わっていて、体内の酵素が枯渇すると、あらゆる生命が生きていけないといわれるほど大切なものです。 酵素は分かっているだけも約4000種類あり、先に挙げたビタミンやミネラルはこの酵素の働きを助ける(補酵素)として存在しています。
体内の酵素は大きく分けて次の2つです。
1.消化酵素…消化器官の中で食べたものを分解し吸収しやすくします。
2.代謝酵素…吸収した栄養素や、ビタミン・ミネラルと協力しあって、内臓・血液・骨格ほか細胞の新陳代謝を司っています。
私たちになじみの深いものとしては、
◎アミラーゼ・・唾液に含まれ、でんぷんをブドウ糖に分解(⇒エネルギーになる)
◎プロテアーゼ・・たんぱく質をアミノ酸に分解(⇒筋肉をつくる)
◎リパーゼ・・脂肪を脂肪酸に分解(⇒エネルギーになる、局所ホルモンの原料を作る)
などが挙げられますが、これらの消化酵素は加齢による分泌の低下や、高たんぱく・高脂肪といった欧米型の食習慣により大量に消費され、体に負担をかけているのが実情です。
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