かりんとうの小部屋Z

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読書について 他二篇 (岩波文庫)

2016年10月21日 21時25分01秒 | BOOK
氏が言うには
「多読を慎め。1日中読書で費やすようなものは他人の頭でものを考えて自分では何も考えていないのだ。
良書を読み悪書を退けろ」とのこと。

とはいっても、何万冊もの読書をしてたどりついたことなんだろうな。「多読を慎め」とは言うが、我々の考える「多読」の量と、彼の考える量は違う。「私は数万冊の本を読んだが、こんなに多読しても考えなければ意味ないよ」って彼は言ってる。10冊20冊でひいひい言ってる人とは違う。どのレベルの多読を指してるのか考えないとー。これを真に受けて、「そうか、多読を慎み良書を読まねば。」とか思わない方がいいんじゃない?てか真に受けた時点で「他人の頭でものを考え」てるよね。
この本ずーっと呪いのように頭にひっかかってる。本を読むたびショーペンハウエルが「多読するな多読するな」ってささやきかけるんだよ。でもって「よし、やはり精読が大事だ!」と難しいのばかり読んでると、読書意欲が減退します。で、くっだらない本を読むと回復します。なんだ、くだらない本にも意味あるじゃん!
けつろん。多読と精読を同時に行えるのがいい読書だと思いますー。