かりんとうの小部屋Z

このブログでは趣味や仕事や生活について、まったりと語っています。

ブラジルへの郷愁

2016年10月16日 05時34分33秒 | BOOK
「悲しき熱帯」の写真集。文明なんぼのもんじゃい!ナンビクワラの女性の美しさよ!ナンビクワラはみんな裸です。女性はぽっこりお腹が多い。炭水化物の摂りすぎか?日本にいそうな顔なんだよなみんな。おお兄弟!元気でやっているかねと思わず言いたくなります。やはり同じモンゴロイドとして親近感を感じる。生き別れの兄弟のようななつかしさ。彼らは歴史の中に消えてしまっただろうか?貴重な写真集。

朝日新聞が取材したところによると、現状は文明におかされつつあるようで、祭礼に携帯を見ていたりと、毒は回ってしまったようだ。まあそうなることがこの本を作った時点でわかっていたからこうやって残したんだろうけどね。

中島みゆき withと空と君のあいだに

2016年10月15日 01時24分09秒 | 中島みゆき
ワタクシはこの2曲を、1つの物語として聞いている。
これはただワタクシの解釈なので、なるほどそういう見方もあるのねと
思っていただけたらありがたい。

「僕」と「君」は深い関係だった。恋人だったかもしれないし、親友だったかもしれない。
ある日「君」は僕を捨てて出ていこうとする。理由はわからない。儲け話に乗ろうとしたのかもしれないし、結婚詐欺にだまされたのかもしれない。
僕は必死で引き留めようとするが、聞き入れられない。「君」は罵詈雑言を僕に投げて、出ていく。

「君を泣かせたあいつの正体を僕は知ってた 引き留めた僕を君は振り払った遠い夜」(空と君のあいだに)

「君」を失った僕は深い孤独に陥る。ひとり部屋の片隅で「君」を想い、苦しむ日々が続く。
僕は還らない君の名を呼び続ける。立ち直れないほどの孤独と虚しさ、疑いにまみれた僕。

「with その後へ君の名を綴っていいか with 淋しさと虚しさと疑いとのかわりに」(with)

そしてある日「君」は帰ってくる。のこのこと。ぼろぼろになって。僕に「助けてほしい」
なんて言うのだ。散々あの日僕を罵倒して出ていったくせに、自分が苦しくなったら戻ってきて、あまつさえ僕に救いの手を求める。ひどい奴だ。虫が良すぎる。僕の苦しみなんてこれっぽっちも知らないだろう。許せない。今度は僕が君を罵る番だ。不幸のどん底に落としてやりたい。…でも僕は「君」を突き放すことはできなかった。僕は僕の孤独な日々を胸にしまい、笑顔で君を受け入れた。
お人よしの大ばか者かもしれない。それでもいいのだ。君が笑ってくれるのならば。

「君が涙の時には僕はポプラの枝になる 孤独な人につけこむようなことは言えなくて」
「君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる」
(空と君のあいだに)


ワタクシが「僕」の立場だったら、「君」を許せません。許すというのは難しいことです。
ワタクシはこの2曲をこのように聞いています。「空と君のあいだに」は犬視点だというのが
大方の解釈らしいですが、やはり人視点の方がリアリティがある気がします。
それにしてもこのwithのジャケット、いいですよね。個人的には「糸」よりこの曲がメジャーになってほしいのですが。



スウ姉さん

2016年10月14日 22時54分29秒 | BOOK
名作だし名訳だと思いますが…。なんともいえない「毒後感」です。パレアナも底を暗さが流れていましたがこれもそうです。ピアニストになって拍手喝さいを浴びてほしかったです。ピアニストになるべくボストンに行った時はまさかハッピーエンド?かと思ったがやはり…。あの結末は苦いです。タイトル似てるけど、とと姉ちゃんとは違います。あ、あれも一家の長になって家族を支える話か。これもそうだけどきょうだいが面倒すぎる。でもウィキペディアには「作者の皮肉っぽい毒舌とギャグセンスが光る作品。登場人物の自分勝手な振る舞いが大いに笑わせてくれる。」とか書いてあります。私は笑えませんでした。もやもやして今日は眠れそうにありません。

生と死を支える―ホスピス・ケアの実践

2016年10月13日 23時01分02秒 | BOOK
著者は淀川キリスト教病院理事長です。この病院は有名なホスピスらしいっす。
とてもいい本だった。死ぬのこわいなーっておもってるけど、人間らしく最期を
迎えられるならそれはそれでいいのかも。大病院でチューブまみれで死んでいくのは
やっぱりやだ。今後も安楽死はきっと認められない。でも安楽な死は迎えられるかもしれない。ホスピスって死ぬために行くとこみたいだし、そんなとこ行って辛くないのかなって
思ってた。たぶん違うのね。私も死に近くなったらホスピス希望するかもな。
死って漠然と考えるととてつもなく怖い。だけどひとつひとつの現象(例えば肉体がどう変化してくかとか)を理解すると、案外越えられるものかもしれない。

聲の形

2016年10月09日 21時33分44秒 | BOOK
読み切り→映画→コミックの順。
読み切りのとき2chで、すごい漫画があるというから、その日にマガジンを買い衝撃を受けた。
映画は初日に見に行った。それからコミックを全巻集めた。

感想をいろいろ書いたのだが、胸の中にしまっておきたい。
とにかく素晴らしい漫画であった。

竹林はるか遠く

2016年10月09日 14時51分32秒 | BOOK
「流れる星は生きている」より面白かった。満州から命からがら日本に帰還する話。著者は子どもだったので主体的に行動したわけではなく、主に周りの大人たちの動きが客観的に語られる。母、姉、兄の想像を超えた苦労。何と言うか姉のスーパーマンぶりがすごい。このお姉さんがいなければ3人とも日本に帰れなかったと思う。ああ生死を分けるのって本当に運なんだな。でもその運を掴んだあとに地力が問われる。お姉さんの行動力に惚れました。悪臭のするゴミ箱を前にしてためらいもなく手をつっこみ食糧を確保したり、どこでそんなサバイバル術覚えたの?ってことが随所に出てくる。あー、この本どちらかといえば私は「戦争の悲惨さ」よりも「生き延びた力強さ」に心打たれた。まさに「愛と涙のサバイバルストーリー」だ。日本でもっと広まるべき本じゃないかなー。アメリカでは陰謀によって(!)学校教材から外されたそうだが。

中国が喰いモノにするアフリカを日本が救う

2016年10月08日 14時56分06秒 | BOOK
ぶっちゃけ守るべきは「アフリカの自然」であって「アフリカ国家」ではないんだなあ。アフリカは自然のまま手つかずがいいんじゃね?ジャングルが中国人によって破壊されてると書いてあったが、アフリカ人に まかせていてもいずれは消えるよ。アフリカ国家が発展したらガンガン自然壊すだろうし。今までの先進国と同じ経済発展されたら困るよねえ、そしたら地球滅亡だよ。でも中国にアフリカをとられるのは癪に障るなあ。中国が開発していったらあっという間に刈り尽されるだろうなあ。助けたいなあ。でも日本に期待しないで自分らでちっとはなんとかしろよ。「お前らの募金待ってるぜ!」状態じゃ何も解決しないっすー。まあ悲痛な叫びだけは受け取った。