健康宅配便より転載
2013-05-16
2013-05-16
ーーー転載開始ーーー
「肥満」は健康に悪く、生活習慣病を招く、ということは
誰もがうなずけることでしょう。
そして、「肥満」は、お金に困らないような裕福で
グルメばかり食べているお金持ちに多いと思うでしょう。
たしかに私たち日本人も、貧しかった時代に比べ、
“金満ニッポン”と言われるほど経済大国となり、メタボや
生活習病に陥る中流層が増え、ガン患者増えたことも事実です。
ところが、米国の統計では、まったくの真逆の結果が出ていたのです。
つまり、低所得者ほど肥満になるのです!
2010年のロイターの調査では以下のようなことが分かりました。
○年収5万ドル以上の成人の肥満率・・・24%
同 1万ドル以下の成人の肥満率・・・35%
○白人よりも黒人やラテン系に肥満の多い州が40州に上る。
○低所得層は、食費を節約するために、値段が安くカロリーの
高い食品を買い求める傾向がある。
○黒人やラテン系の子どもほど、カロリーを消費しないテレビの
視聴時間が長い。また子供向けテレビ番組CMでは高カロリー
のジュースやお菓子、おやつなどが頻繁に流れている。
○高学歴、中流層以上の人たちは、スポーツジムに通ったり、
ジョギングをしたりなど定期的に運動をしている人が多い。
また、ベジタリアンや、オーガニックを愛用するなど、信念や
こだわりを持って、健康的な食生活を心がけている。
以上のようなことから、低所得者層に肥満が多いされています。
日本でも、失業率と肥満率の相関関係を分析した結果(09年当時)
失業率の高い都道府県ほど肥満率が高い傾向があるようです。
もっとも傾向が強いのは、沖縄県で、米占領下にあったため、
欧米の食文化の影響がもっとも根付いていることが背景とされて
います。
そして、重要なことに、
所得格差が大きい国ほど肥満率が高くなる
ということです。
貧困層が増大している日本ですが、
肥満により健康を害すれば、ますます医療費の支出が増え、
貧困に陥る悪循環を生み出します。
あるいは、病気になっても、治療も受けられない人は、
みすみす命を落としていくことになります。
健康とお金――人生をより良く幸せに生きるための
必要欠くべからず源泉といえるでしょう。
※本ブログは情報提供を目的としており、
治療行為や医学的アドバイスすることを
目的とするものではありません。
ーーー転載終了ーーー