中部大学教授 武田邦彦 氏のブログより転載
2014年11月10日
ーーー転載開始ーーー
東京都長寿医療センターの谷口先生らの研究で
コレステロールが低い人の認知能力は普通の人の3分の1程度で、
認知症の危険が高いことを報告している。
また
2010年に一度、
「コレステロールを下げる医療は危険だ」
と警告した日本脂質栄養学会は、
厚労省と製薬会社の圧力と思われる影響で、
医療現場でまだ「コレステロールが低いほうが良い」
という指導が続いているのに業を煮やして、
2014年(今年)、ついに「緊急要請」に踏み切り、
コレステロールを下げることがきわめて危険であることを各方面に通知した。
かなり前からコレステロールを下げるとがんが増えるなどのデータが多く、
コレステロールを下げることに対して良心的な医師から疑問の声が多かったが、
ここに至ってそれが吹き出した感じだ。
・・・・・・・・・
(基礎知識)
中性脂肪というとなんとなく「悪いもの」という先入観
があるので、
「サラダ油は中性脂肪ですよ。天ぷらも」
というとビックリされる人もいる。
NHKなど
は例によって
「中性脂肪はダメ、サラサラ・サラダ」
などといっているが実に矛盾している。
も ともと脂肪は人間になくてはならないもので、
まずはエネルギーとして使い、余れば皮下脂肪になる。
皮下脂肪というとこれも悪いと思っている人がおられるが、
体を衝撃から守ったり、いざという時の栄養になり、さらに保温するなど、
とても役に立つもので、
最近では単なる脂肪組織とされていたものが有用な働きをしていることもわかってきた。
アディポネクチンという物質が脂肪組織からでていて、
血管が詰まってくるのを防ぐ重要な役割を果たします。
ここでまた「まさか!」
とビックリ
される人がいるでしょう。
油がない肉より、脂身の方が良い?!というのもびっくりです。
・・・・・・・・・
私たちはマスコミ、厚生省、利権団体としての医学学会(真面目なところの方が多い)、医薬品会社から
さんざん先入観を作られているので、
「原理原則」、「簡単なこと」を忘れてしまっていて、
「ロースよりヒレが健康に良い」とか
「動物性脂肪よりサラダ油が良い」などと錯覚
しているのです。
ーーー転載終了ーーー