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【がんリスクを上げる?】それでも輸入牛肉を買うのか?輸入牛・豚肉に含まれる「肥育ホルモン」とは

2019年09月01日 07時26分10秒 | 食にまつわる話

栄養学.netより転載
2016年10月28日

それでも輸入牛肉を買うのか?輸入牛・豚肉に含まれる「肥育ホルモン」とは

https://eiyougaku.net/yunyuuniku_kiken/

あなたは、スーパーで牛・豚肉を買う際に、原産国表示を見て買っていますか?

もし、あなたがアメリカなどの外国産の肉を買っているとしたら、購入を見直すべきかもしれません。

なぜならば、外国産の牛肉・豚肉にはホルモン剤が残留している可能性があるからです。

多くの日本人はスーパーに並ぶ輸入肉に関して危険性を知らない人が多いように思います。
今回は外国産の肉の安全性についてご紹介しましょう。
 

TPP国会審議で輸入牛肉・豚肉の安全性が議論に


2016年10月28日に行われたTPPの国会審議で、輸入牛肉・豚肉の安全性について質疑が行われました。

「アメリカ産などの輸入牛肉や豚肉は、育てる時にホルモン剤や塩酸ラクトパミンという薬品が使用されており、
肉に残留している危険性がある」
というものです。

TPPが成立して施行された場合、現在よりも多くの海外産牛肉・豚肉などが日本のスーパーに安い価格で陳列する事になるでしょう。

消費者は低価格で買えるので、輸入肉の消費量は増加する事が予想されます。

しかし、国会審議で取り上げられたように輸入肉の安全性が疑問視されています。
 

輸入肉に使われているホルモン剤とは何なのか?

先に紹介したように、外国産の牛・豚にはホルモン剤が使用されている事が多いです。
これらのホルモンは「肥育ホルモン剤」と呼ばれています。

2016年10月28日の国会質疑で、玉木幹事長代理(民進党)によって危険性が指摘されたのは
肥育ホルモン剤」や「塩酸ラクトパミン」という薬品です。

海外で使われるホルモン剤は塩酸ラクトパミン以外にも、
テストステロン、プロゲステロン、エストラジオールや酢酸トレンボロン、酢酸メレンゲステロールなどがあります。
これらのホルモン剤を「肥育ホルモン剤」といいます。
これらホルモン剤塩酸ラクトパミンなどの薬品は以下のような理由で食肉用の牛や豚に使われます。

・早く成長する
・少ないエサで済む
・赤身が増える

簡単に言えば、低コストで大量に食肉を作る事ができるという事です。

肥育ホルモン剤や塩酸ラクトパミンは、エサに混ぜて与えたり、注射して使用されます。
 

肥育ホルモンは安全なのか?


気になるのは、肥育ホルモンが人間に与える影響です。

肥育ホルモンについては「コーデックス基準」という国際基準で、「適正に使用される場合は人へ影響はない」としています。

しかし、国会でもこのコーデックス基準自体が「医学的根拠によって定められたものではない」として安全性が疑問視されています。
 

肥育ホルモンは、がんリスクを上げる可能性あり

実際に、日本国内で肥育ホルモンの危険性を指摘する研究結果があります。

2007~2012年の間に、公益財団法人北海道対がん協会細胞診センター所長の藤田博正医師らによって、
肥育ホルモンの研究が行われています。

この研究から藤田博正医師は「乳がん、子宮体がん、前立腺がん、大腸がんなどの、
ホルモンに関係した、がんのリスクを上昇させる」
可能性を指摘しています。

実際に、ヨーロッパのEUでは、肥育ホルモンの危険性を考慮して1988年に、肥育ホルモンの使用が禁止されています。
さらに1989年には肥育ホルモンを使用した肉の輸入についても禁止しています。

さらに共同研究者の半田康医師は、スーパーなどで売られている「和牛」と「アメリカ産牛肉」を対象に、
エストロゲン濃度(エストラジオール)を比較測定しました。※肉に含まれるホルモン数値だと思って下さい
その結果、アメリカ産の牛肉は和牛と比べて、脂身で140倍、赤身にいたっては600倍というエストロゲン濃度を確認しました。

輸入肉の安全性が問われるのもわかりますね。

関連記事:がんの食事に動物性の肉がダメな理由


日本のスーパーに置かれている輸入牛・豚肉は安全なのか?


結論から言えば、スーパーの輸入肉は買わない方が良さそうです。

では、日本のスーパーでよく置いてある肉の原産国が、ホルモン剤等の認可がどうなっているのか見ていきましょう。
下記は肥育ホルモン・塩酸ラクトパミンの国内使用・輸入が認められているかどうかです。

■日本

国内使用・・・×

輸入・・・〇

我らが日本は、国内の牛・豚への肥育ホルモン・塩酸ラクトパミンの使用は禁止されています。
つまり純日本産の牛・豚肉は安全ですね。
しかし、ご注意。
ホルモン剤・塩酸ラクトパミンが使われている牛・豚肉は輸入OKとなっています。
つまり、外国産の肉は野放し状態ってことです。

■アメリカ

国内使用・・・〇

輸入・・・〇

さすがのアメリカです。

■カナダ

国内使用・・・〇

輸入・・・〇

■オーストラリア

国内使用・・・〇

輸入・・・〇

これは意外ではないでしょうか。
消費者には「オージービーフ=安全」というイメージで広告されていましたが、ホルモン剤の使用OKなんです。
オーストラリア産だから安心という事はないかもしれません。

■EU

加盟国内の使用・・・×

輸入・・・×

先にご紹介した通り、EUは全面的に使用、輸入どちらも禁止してます。
さらに1999~2002年の間に肥育ホルモン剤等のリスク評価を実施し、エストラジオールの使用を永久的に使用禁止、
その他も科学的根拠が示されるまで、暫定的に使用禁止と改正が行われています。

■中国

国内使用・・・×

輸入・・・×

中国では両方禁止になっています。食の安全が危ぶまれる中国でさえ禁止です。TPP審議 民進党 玉木幹事長

■ロシア

国内使用・・・×

輸入・・・×

まとめ

今回、海外産牛肉・豚肉の危険性についてご紹介させて頂きました。
結論としては、牛肉・豚肉を買う際は純日本産の物が一番安全だという事です。

もちろん、肥育ホルモン剤・塩酸ラクトパミンは確実に危険と認められているわけではありません。
しかし、世界各国で禁止されている事などを考慮すれば、手を出さないほうが安心と言えるでしょう。

消費者にとっては、値段の安い外国産のお肉に手が伸びそうになると思います。
しかし、海外産牛肉・豚肉の危険性も認識しておいて頂きたいです。

 ーーー以上転載ーーー

 

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