健康宅配便より転載
2013-06-07
2013-06-07
ーーー転載開始ーーー
2010年、英科学誌「ネイチャー」は、
ロンドン大学が1万人を対象にした実験で、
コンピューターを利用した脳トレは、健康な
人の思考力や記憶などの認知機能を高め
る効果は期待できないことを発表しました。
この実験では、脳トレを続けたグループは、
ゲームの成績は向上しましたが、論理的思
考力や短期記憶を調べた認知テストの成績
はほとんど向上しなかったようです。
また、ハーバード大学のK・チャブリス博士と
D・シモンズ博士の共著『錯覚の科学』の中で
1998年に行われた大規模な認知能力調査
結果でも、脳トレにおる脳活性効果は「錯覚」
にすぎず、鍛えられるのは自分が挑戦した
タイプの問題処理能力のみであると指摘して
います。
従って、脳トレによって、頭の回転を良くしたり、
記憶力をアップしたり、ボケを防止したりする
ことは、できないと結論づけられます。
さて、これと同様のニュアンスで、ひと頃ブーム
となった「ゲーム脳」の弊害や「右脳型」の効果も、
科学的根拠に乏しく、言葉だけがメディアを通して
一人歩きしたものと言えます。
つまり、売らんかなのビジネスです。
実際、その手の本を読んで、実践し、
効果のあった人、いますか?
ーーー転載終了ーーー