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愛詩tel by shig

プロカメラマン、詩人、小説家
shig による
写真、詩、小説、エッセイ、料理、政治、経済etc..

幻の島

2009年01月20日 21時39分03秒 | 

ねえ 休暇を取ってよ

 

 

いいけど どこに行くんだい

 

 

それは行ってのお楽しみ

 

 

と言うわけで僕らは羽田を発って小さな島に着陸した

 

ホテルにチェックインすると

 

小さなボートで海にでた

 

空は晴れ渡り 海はマリンブルーに輝いていた

 

やがて船は浅瀬に乗り上げた

 

そこは砂の浅瀬で はっきり言って何もなかった

 

 

いい これからよ

 

 

30分もしない内に潮が引き砂浜の島が現れた

 

そして見る見る砂は乾いて白くなった

 

突如現れた砂浜には どこから飛んできたのか 白い小さな鳥の群が舞っていた

 

 

凄い

 

 

綺麗でしょ 幻の島と呼ばれているの

 

昔ガイドブックで知ったけど今日まで来るの我慢してたの

 

 

どうして?

 

 

こんな素敵なところは 最高に素敵なひととって決めてたから

 

 

じゃあ 僕が最高に素敵なひとなわけ

 

 

さあね

 

 

その時真っ白なワンピースが 浅瀬に飛び込んだ

 

 

びっくりして僕も飛び込み 君を抱え上げた

 

 

ほらね こんな時 大抵の男は一緒に飛び込んだりしないわ

 

 

僕らは服を乾かしながら 手をつないで真白い島を歩き回った

 

そして先程の白い鳥たちは いつの間にか僕らの頭上を舞っていた

 

 

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