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認知症の方との接し方、暴言・暴力どう接したらいいの?急増するアルツハイマー型認知症の驚くべき原因とは!?

2019年10月04日 19時54分56秒 | マスコミが言わない健康情報

ごうあっぷさんのブログより転載
2018.01.14

認知症の方との接し方、暴言・暴力どう接したらいいの?


どうも!管理人のごうです。こう見えて実は看護師をしています。

働いていて、思うことは認知症の方が増えてきたということ。

認知症はもう珍しい病気ではなく、65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍
そこで認知症のことと、認知症の付き合い方についてご紹介していきます。

前回は、認知症のこと、BPSD(精神症状・行動異常)の中のせん妄について説明をしました。
今回は、BPSDの中の暴言・暴力との接し方について説明していきます。

せん妄ってなに!?認知症とせん妄の違いは?

暴言・暴力

暴言・暴力となる背景

暴言・暴力は前頭葉の障害です。暴言・暴力がでてくるには原因があります。

暴言・暴力となる背景
身体的因子 疼痛、便秘などの身体的問題
前頭葉、側頭葉の機能障害
扁桃体の機能亢進
精神的因子 重度の認知障害、意思疎通の困難さ、抑うつ状態
幻覚・妄想、不眠、病前性格、人物誤認、易怒性
環境的因子 入所・介護サービス利用して間もない時期
コミュニケーション不足
信頼関係が築かれていない状態
身体介助時、不適切なケア対応

暴言・暴力の捉えかた

どのような場面で出現したかを把握しましょう。
暴力・暴言が出現する時間帯・状況・対象者・ケア内容はどうだったかみてみましょう。

暴力につながった引き金はなんだったのか?
また、その時の共通点は何かあったのか?

病状や行動を注意し、本人の自尊心を傷つけていないか?
元々の性格傾向や職業歴は何か?

痛み、便秘、発熱、脱水、尿閉(尿がでない)、不眠、空腹など身体的な不調が関係していないか?
せん妄が疑われる場合は、原因となる身体疾患や薬物の有無がないか確認しましょう。

暴言・暴力の事例

80歳代男性 脳血管性認知症 重度中期から後期
元々男尊女卑、亭主関白、酒屋を経営し、外面は良い
デイサービスでは穏やか、行動の促しで応じることができる。
ショートステイ利用後は自宅で易怒性が増強。

長女が1人で介護しており、本人の行動をその都度指摘すれば、長女の顔を足蹴り、棒でたたくなどの行動がでてくる。
長女は、本人介護で仕事を辞めた。指摘することにより暴力がでることが理解できているが・・・、腹が立つので言わずにはおれない性格。

脱抑制とは
本人と長女も脱抑制状態です。
脱抑制というのは「状況に対する反応としての衝動や感情を抑えることが不能になった状態」のことをいいます。
つまり本能のおもむくままに行動してしまう状態のことをいいます。

事例のアセスメントと対応

【アセスメント】

元々の性格傾向に脳血管障害による前頭葉症状が加わったことに対する暴言と暴力。
施設では礼節さはのこっている。長女にのみ暴力行為がある。
長女のケア対応による影響が考えられますが、介護疲れにより感情のコントロールが測れない状況になっている。

外面の良さが本人に身体的に疲労をきたして、暴力がましてきている。

事例の対応

本人の礼節さを利用し、長女の介護疲れに配慮し、在宅介護から施設利用に比重をおくようにする。
ショートステイを利用し、長女の気分転換や急速をはかるようにする。
ケア環境調整後も暴言・暴力が続く場合は薬物療法も検討していく。

暴言・暴力行為の対応

暴力の対象になっている人の安全を確保する。必要時には応援を呼ぶことも必要。
また、暴力をふるっている本人の安全も図ります。

危険物を取り除き、まずは静かな場所に座ってもらう。
安全を確保し、まずは落ち着いてもらいましょう。座ることがポイントです。

相手を傷つけず(自尊心を尊)し、ストレートな注意・指摘をしないようにしましょう。
「どうしましたか?」と本人に怒っている理由を尋ねましょう。

会話をする時は、大きな声は出さず、無理な説得はしないようにしましょう。

非薬物療法での対応で症状軽減がない場合や症状が突発的で予想がつかない時、
妄想、幻覚による行動時は薬物療法も検討します。

 
 
 
 
 
 

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