知っておきたい危ない化学物質より転載
11/22/2020
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人気のアロマも正しい知識で

温泉浴はその温熱作用とともに、含まれる可溶性無機物質による化学作用によって、疲労回復や病気療養に効果があり、日本では古くから民間療法として利用されています。
昭和五十四年の温泉法の改正により規定の一九種類の成分が含まれれば、すべて温泉と呼ばれるようになりました。
温泉には単純温泉、硫黄泉、豆炭酸土類泉・重曹泉、炭酸泉、塩類泉、放射能泉など9種頬の泉質がありますが、温泉の化学作用は、病気の種類によっては、好ましくない効果をもたらすこともあります。
たとえば、あまり害がないと思われる単純温泉(適応症としては、不眠症、ヒステリー、神経痛など) でも、重症心臓病、高血圧症、興奮性神経症などは禁忌症となっていて、入るのは避けたほうがよいといわれます。
一方、これら温泉の溶解成分に似せてつくられたのが入浴剤ですが、最近では精油(揮発性植物油) や香料の芳香によって気分を落ち着かせるアロマセラピー的効果をねらった入浴剤も人気を得ています。
しかし、いずれも化学物質を主成分としていることに違いはありません。
化学物質に過敏な人は、使用に注意が必要です。
正しい方法でアロマを使えば効果はありますのでこちらから正しい方法、知識を。最初は少量からはじめるのがポイントです。
- イオウ製剤…硫黄泉に似せた伝統的な入浴剤で、イオウ、生石灰、硫化カリウ
ムなどが主成分。有毒成分は、いずれも軽口摂取すると、イオウが胃酸と反応して有毒な硫化水素を発生するので、決して飲んではいけません。幼児や痴呆性老人が誤食するとかなり危険です。 - バスソルト…硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどに生薬などを加えたもの。色鮮やかなものが多いのが特徴ですが、これらには有毒のタール色素が使われているものがあります。
- バスオイル…サフラワー油、オリーブ油などの精油成分に、香料、色素などを加えたもの。精油には皮膚や感覚器に刺激を与えて心身をリラクッスさせる作用があります。界面活性剤や有害なタール色素が添加されているものもあり、やはり飲んではいけません。合成香料が苦手な人も使わないほうがよいでしょう。
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