内海聡FBより転載
2022.07.04
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砂糖がよくないが、野菜や果物を由来する「果糖(フルクトース)」なら体にやさしいというイメージを持つ人がいますが、それも大きな間違い。
果糖はハチミツやベリー類、メロン類などの果物に多く含まれており、砂糖よりも甘く、有害なのです。
古代の人のように野菜や果物からだけフルクトースを摂るなら、繊維やビタミン、ミネラル、酵素といった有益な植物栄養素と一緒になっているので、フルクトースのマイナスの代謝効果を緩和し、繊維などによる糖の吸収をゆっくりにしてくれると考えられています。
ただし古代人で果物だけを食べている種族はほとんどいませんし、フルータリアンで健康を維持していた古代人もいません。
果物も食べすぎには注意です。
現在、食品・飲料の製造に使われている果糖の多くは、トウモロコシのでん粉を原料にした「高フルクトース・コーンシロップ(異性化糖)」なのでさらに危険です。
別名、「ぶどう糖果糖液糖」や「果糖ぶどう糖液糖」ともいわれます。
今や炭酸飲料やスポーツドリンク、ノンオイルドレッシング、焼肉や納豆のタレ、ヨーグルトなど、ありとあらゆるものに使われていますが、こうした加工品では繊維が除去されてしまうため、糖分の吸収がされやすく、また野菜や果物の果糖と比べて、大量の果糖を大量に摂取してしまうため、メタボリックシンドロームや糖尿病などへと発展しやすくなるのです。
米国はキューバ革命によって砂糖不足に陥ったことを皮切りに、砂糖の代替え品としてこの「高フルクトース・コーンシロップ」を用いました。
米国政府はトウモロコシの生産を助成金を出してまで後押しし、アメリカの食生活を一変させました。
その結果、何が起きたかというと、数多くの病気を生み出したのです。
さらに、安価で大量に生産できる遺伝子組み替え技術が発展した昨今は、米国のトウモロコシの作付面積は、遺伝子組み替え品種が85%以上といわれています。
ですから、健康への影響は「高フルクトース・コーンシロップ」だけが問題ではなく、「遺伝子組み替え食品」や「農薬」とセットで考慮しなければならないものとなっているのです。
アメリカの一部では「高フルクトース・コーンシロップ」の禁止運動も広がっていますが、日本ではその危険性すら知られていないのが現実ではないでしょうか。
<あなたを殺す食事生かす食事より抜粋>
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