内海聡FBより転載
2024年08月26日
ーーー転載開始ーーー
メニエル症候群とはめまいを繰り返す人々によく用いられる病名だが、本態は内耳の内リンパ水腫であるとされる。
内リンパ水腫によって前庭と蝸牛の感覚細胞が障害されるというわけだ。
では聞くが、メニエル症候群と診断されたりめまい症と診断された人の中で、内耳のリンパ液の状態を完全に検査された人は一体世の中にどれくらいいるだろうか?
答えはほとんど0だろう。
私が調べた限り内リンパ水腫の状態を検査できる病院は全国三か所で臨床研究段階の検査らしい。
もしかしたら現在は違うかもしれないが要するに非常に数が少ないということだ。
さらにいうと、仮に内リンパ水腫があるとしても、なぜそうなるのかということが結局つきとめられておらず、その原因を追究しないまま対症療法に走っているという点では、この病気にしてもやはり他と同じ構図を持っている。
フィギアスケートの選手はメニエル症候群やめまい症になった人がいるだろうか?
少なくとも私は聞いたことがない。
つまりこれは一言でいえば彼らがめまいを起こすような内耳の障害に対して、非常に強い耐性を持っているということだ。
それらが日々の訓練によってもたらされたものであることは想像に難くない。
たとえ内リンパ水腫であっても、そうでない原因であっても、人体の不思議というものは、それを鍛えることによって適応し症状に対応してくれるということだ。
それこそが対症療法などとは違う本当に治癒に向けての第一歩である。
めまいが強い時は安静にするのが基本で、これは現代耳鼻科学でもそうである。
そして耳鼻科医であってもめまい体操やもう少し負荷をかけた訓練を重んじている人はちゃんと存在しているのである。
めまい症に日々薬を飲んだところで何の解決にもならないのを、改めて自覚するべきであろう。
<医学不要論より抜粋>
ーーー転載終了ーーー