内海聡FBより転載
2021.01.14
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大人の場合、1日3食は不要と言いました。
では、その大切な1食は何を食べたら良いのかという話です。
まず、一時期、非常にもてはやされた「マクロビオティック」。
これはマクロビの考え方である身土不二、砂糖使用不可、乳製品使用不可、天然由来の食品添加物使用、天然塩の使用、一物全採などは、現代科学に照らし合わせても間違いではありませんし、賛成する一面もあります。
しかし、昨今のマクロビは菜食主義のようになっていますが、元々のマクロビは菜食でなんでもありません。
また白砂糖はダメだが黒砂糖はよいなど、インチキ極まりないことをいうマクロビストも増えています。
栄養学的に見てもタンパク質やミネラル、ビタミン不足になるのが明らかで、特に肉や魚などのタンパク質を避ける考え方は不健康に直結します。
ただ、女性など美容の観点から良い意味でのマクロビを実践し、実際に健康的になっている人がいるのもまた見逃せない事実ではあるのです。
また、最近見直されてきている「肉食」ですが、以前から肉食や先住民食に健康の秘訣があるとする識者は実は多いのです。
肉は血液の酸性度が高くなる酸毒化し、さまざまな健康障害を引き起こすとされる一方で、肉からは野菜や大豆では不足する「必須アミノ酸」を摂りやすいともいわれています。
ただ、肉食が血液を酸性にするは部分的には嘘であり、日本食を推奨するかの有名なマクガバンレポートもためになる事が書いていると同時に嘘もけっこう書いているのです。
イヌイットの人たちは野菜をほとんど食べず、アザラシや白熊などの肉を主食に生きてきました。
日本ではアイヌなども熊や鹿の肉を食べてきましたし、ネイティブアメリカンも鳥や獣の肉を食べてきました。
彼らは非常に長寿で、ガンや心筋梗塞、虫歯などにもほとんどかからなかったといわれていますから、強靱な肉体の源は肉であると、肉食を推進する識者が多いのもうなづけるところではあります。
そうすると、「菜食がいいのか、肉食がいいのか」という質問をする人がいますが、その質問自体がナンセンスです。
私は菜食主義や肉食主義でも健康な人を知っていますが、結局のところ、食事は栄養学の観点だけでは語れないということなのです。
菜食にも肉食にもどちらにもメリットとデメリットがあるとするならば、じゃあ、何を食べるのがいいのか。
私が推進しているのは「雑食」です。
栄養だけで食材を選ばず、いろいろ食べるのがいいのです。
言ってみれば、栄養の観点だけでつくられた食事をひとりで食べるのはエサです。
多少の栄養や季節感などを多少考慮したメニューで、大切な人と笑顔で囲む食卓。
これにまさる美味しい食事はないのです。
<あなたを殺す食事生かす食事より抜粋>
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