より転載
2024年02月21日
ーーー転載開始ーーー
■電子証明書の有効期限が5年、カードの有効期限が10年ごとのスパン
使い勝手の悪さ、情報漏れの指摘を知りながら、国民の8割以上が「マイナンバーカード」を保持している。
しかしほとんどの方がご存じないのが、「5年・10年ごと」に地元の市区町村の役所・役場の窓口に「更新手続き」に行かねばならないことだ※下記注意参照。
“ほとんどの方が知らない”と申し上げたが、国はマイナカード促進のためにメリットばかりを言い、こうしたデメリットを言わなかった(実際は小さな字で書いてあったのだが、そんな部分は読まないのが普通だ)。
言わば、役人の悪知恵だ。
あれだけメディアが騒いだのに、こうしたことがあまり報道されないことは残念だ。
デジタル化や簡略化をうたいながら、実は5年に1度と10年に1度の『カード更新』が必要だ。
つまり多忙な中、必ず5年スパンで役所へ行って面倒な手続きをしなくてはならない。
特に地方の高齢者や、休暇を取りにくい方には負担が大きい。
降雪地帯の方の更新日が真冬、また都市の方の猛暑時期は命懸けで行かねばならない。このことを、どれだけの方がご存じだろうか?
理由は2つあり、まず「5年ごとの更新」。
理由は2つあり、まず「5年ごとの更新」。
<電子証明書の有効期限>が5年で、カードの発行から5回目の誕生日までに更新する設定になっている。
マイナカードに内蔵する電子証明書の交換期限が5年だから。
2つめが<マイナンバーカードの有効期限>が10年で、カードの発行から10回目の誕生日までに更新する設定になっている。
結局、5年ごとに役所に出向き、面倒な更新手続きをしなければならない。
その際には、暗証番号が6~16桁の「署名用電子証明書」と、同じく4桁の「利用者証明用電子証明書」、さらに4桁の「住民基本台帳用」のパスワードが必要になる。
5年も経ったら、もう忘れているだろう。
因みに普段でも、マイナンバーカード署名用電子証明書の暗証番号は5回、利用者証明用電子証明書の暗証番号は3回、住民基本台帳用の4桁の暗証番号は3回、入力を間違えるとロックが掛かって使えなくなる。
その場合も、役所に行かねばならない。
【注意】スマホで<電子証明書>の更新はできるが、スマホ操作やメカに疎い方や高齢者は、結局、役所に行かざるを得ない方が続出すると考えられる。
■マイナカード<電子証明書>の期限が切れたら病院での受診ができなくなる
ご存じの通り従来の健康保険証なら有効期限が近づくと、役所から簡易書留で送って来るので便利だった。
クレジットカードでも同様なのに、なぜかマイナカードだけは役所で更新手続きをしなければならない。
さらなる厄介なことは、マイナカードに健康保険証をくっつけたこと。
健康保険の資格があっても、<電子証明書>の期限が切れたら、病院・診療所での受診ができなくなる。
カード更新手続き中や、暗証番号を誤りロックが掛かってしまったら、この場合も受診できない。
正しくは、受診できても医療費が「10割負担」になる。
これでは何のためのマイナカードなのか。
誰のための健康保険証付きマイナカードなのかと言いたい。
2016年から始まり10年後の26年には、機能を高めた「新マイナカード」案が進められている。
質(たち)の悪いのが役人根性で、河野デジタル相はカードのデザインや表示変更とともに、印象悪い“通称”の「マイナカード」「マイナンバーカード」の呼び方を変えようとしている。
名前ではなく根本的な欠陥や使い勝手を改めろ!とする国民の不満とは全くズレている。
健康保険証との合体をやめるべきなのだ。
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