食品のカラクリと暮らしの裏側より転載
2014年12月09日
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シラスとチリメンジャコはどこが違うのでしょうか?
シラス・河豚(フグ)について、2回目です。
一般的には「シラス」と言いますが、シラスという固有の魚がいる訳ではありません。多くは、マイワシやカタクチイワシの仔・稚魚です。またウナギ・アユ・イカナゴなど、細長く半透明(生きている時は透明)な仔・稚魚も総称として「シラス」と呼びます。
フグはともかく、シラス干しの中に容姿?が違う魚が入っていると、慌てて取り除く人がいます。
しかしシラスには、多種な魚が混じっていて当たり前なのです。
関東はシラス干し、関西はチリメンジャコと呼びます。
関東はシラス干し、関西はチリメンジャコと呼びます。
どちらも塩ゆでしてから干しますが、実際には水分が多いものがシラス、よく乾燥したものがチリメンジャコです。
しかし最近は、区別されないようです。
余談ですが春の沼津港で獲れたシラスが美味いのは、マイワシやカタクチイワシの他にアユの仔・稚魚が混じるので、格段に美味しくなると言われています。
鰯類にはEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)も多く、生活習慣病の予防に効果があります。
ここからは、関連するフグの説明です。
ここからは、関連するフグの説明です。
フグは何で自分の毒で死なないのでしょうか?
専門的な説明をすると長くなるので割愛しますが、要は猛毒のテトロドトキシンに対する耐性がかなり強い魚だからです。
フグの体内には、テトロドトキシンと結合する高分子の物質があることが証明されています。
それが一部のテトロドトキシンと結合して、作用を抑えていると考えられます。
まあ考えればフグが自分の毒で死ぬようなら、今日、フグの存在はなかったでしょうね(苦)。
フグの話をもう1つ、関西ではフグを「鉄砲」と呼びますがなぜでしょうか?
フグの話をもう1つ、関西ではフグを「鉄砲」と呼びますがなぜでしょうか?
元々は江戸で呼んだそうですが、現在は関西で定着しています。
言い伝えですから諸説ありますが、「たま(弾)に・稀に→当たる(食中毒)と→死ぬから」だそうです。
「てっちり」も“鉄砲”のちり鍋、「てっさ」は“鉄砲”の刺身からきています。
余談ですが、激安店のフグは「トラフグ」ではありません。
ゴマフグや別種の韓国産・中国産と思いましょう。
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