健康宅配便より転載
2013-08-13
ーーー転載開始ーーー
日本では低体重出産が増えています。
1975年の新生児の平均体重は
3,200グラムでしたが、
2009年には、3,000グラムへと
減少しています。
また、未熟児(2,500グラム以下)の比率は、
1975年は、5%だったのに対し、2009年は
9.6%に増加しているのです。
つまり、10人に1人は未熟児が生まれている
のです。
先進国の中では、日本が突出しているようです。
低体重児は、痩身の母親から生まれてやすい
傾向があるとされますが、元々痩身が多い日本
人女性が、さらに妊娠中にしっかり食事をとらな
いことも原因として挙げられています。
ここに、ダイエットブームが影を落としているとも
いえます。
この低体重児が将来、“問題児”となるのです。
「成人病胎児期発症説」と呼ばれる、出生当時、
体重が軽い人ほど、糖尿病や高血圧になり
やすいという統計結果がでているのです。
これは、ダイエットなどで妊娠中にしっかり食事を
とらずに新生児が低体重で生まれた場合、胎内に
いる時から、少ない栄養状態でも成長するように、
「栄養代謝」が活発になるからです。
つまり、飢餓の状況を想定した体質になり、
食糧不足であっても、できるだけ効率よく栄養を
摂取しようとするDNAの知恵ともいうべき体質と
なるわけです。
(ですから、体重も少なく、エネルギー消費量が
抑えられているともいえます)
ところが、生まれたところ、そんな飢餓の状況どころか、
むしろ、飽食ともいえる状況です。
栄養過多の食生活が待っているわけです。
おわかりのように、これでは、通常の体重で生まれた
子にくらべ、栄養摂取量が高くなり、過剰に取り込む
ため糖尿病や高血圧などのメタボリックシンドローム、
生活習慣病に陥りやすくなるわけです。
食糧難や飢餓の状況でない限り、低体重児を避けるべき
であり、特に妊娠時のダイエットは禁物といえるでしょう。
ーーー転載終了ーーー