🎥 空海ーKUKAIー美しき王妃の謎
2017年製作
妖猫传/妖猫伝/Legend of the Demon Cat
上映日:2018年02月24日
製作国:中国 日本
上映時間:132分
ジャンル:サスペンス 歴史
配給:KADOKAWA
≪解説 あらすじ≫
弘法大師としても知られる真言宗の開祖で、遣唐使として中国に渡った若き日の空海が、詩人・白楽天とともに唐の都長安を揺るがす巨大な謎に迫る姿を描いた歴史スペクタクル大作。夢枕獏の小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』をチェン・カイコー(陳凱歌)監督が映画化。第30回東京国際映画祭にて、東京国際映画祭第30回記念のオープニングスペシャル作品として上映された。主人公の空海を海外作品初挑戦となる染谷将太が演じた。空海の相棒となる白楽天を中国の人気俳優ホアン・シュアン、物語の鍵を握る楊貴妃を台湾出身のチャン・ロンロンが演じるほか、日本から阿部寛、松坂慶子らが参加している。
遣唐使として唐の長安へ渡った沙門空海は、優れた祈祷師として皇帝の寝所に招かれた。皇帝は七日間も眠れず異様に苦しんでいたが、空海の眼の前で悶え死んだ。王宮には居ないはずの黒猫が皇帝の側にいた形跡と「次は季誦(皇太子)だ」という呪いの木札を見つける空海。皇帝の記録係として死去を目撃した白楽天は、「風邪で崩御」と穏便に記すよう命じられたが虚偽を書けずに役職を解雇された。詩人として生きることが天職だとうそぶき、空海と行動を共にするようになる白楽天。王宮の警護隊長である陳雲樵の屋敷に、喋る黒猫が現れたという噂を聞き、雲樵を監視する空海と白楽天。雲樵は、黒猫のお告げで銭を手に入れ遊郭で豪遊したが、現れた黒猫に宴を滅茶苦茶に荒らされた。「借りを返せ」「明日、屋敷に行く」と告げて消える黒猫。この事件に白楽天が関わったのは、彼が書いている詩「長恨歌」が原因だと推理する空海。「長恨歌」は三代前の皇帝・玄宗と妃の楊貴妃の愛を綴った詩だが、黒猫はその内容が誤りだと伝えようとしていたのだ。雲樵の屋敷に赴き、黒猫が憑依した雲樵の妻・春琴と対話して、楊貴妃が史実と異なり生き埋めにされた事実と、それを恨む者が子々孫々まで祟っていると知る空海と白楽天。雲樵が狙われたのは彼自身の罪ではなく、彼の父が命令で楊貴妃を生き埋めにしたためだった。黒猫が去って恨みは消えたかと思われたが、錯乱した雲樵は妻の春琴を絞め殺し、気が触れてしまった。白楽天は「長恨歌」を書くために、先代の王宮に忍び込み、安置されていた玄宗の遺品から楊貴妃の遺髪を盗むことまでしていた。黒猫は愛の物語が偽りだと知らせようとしたが、納得できない白楽天。空海と白楽天は楊貴妃の侍女だった老婆を訪ね、楊貴妃が史実通りに絞め殺されたという証言を得たが、直後に老婆は黒猫に殺された。30年前、長安の王宮には阿倍仲麻呂が仕えていた。遣唐使だったが楊貴妃に恋した仲麻呂は帰国せずに唐で高官となり生涯を終えたのだ。仲麻呂の側女(そばめ)だった女性から彼の日記を譲り受け、楊貴妃の誕生日を祝った「極楽の宴」の様子を知る空海たち「極楽の宴」は詩仙と謳われる李白が楊貴妃を讃える詩を詠んだ大宴会だった。そこには高名な幻術師の黃鶴と、その弟子の若い丹龍と白龍も招かれていた。だが、宴の10日後には安禄山が反乱を起こし、玄宗と楊貴妃は長安から脱出した。玄宗を守る護衛の兵たちは、途中の馬嵬駅で反旗を翻した。安禄山が楊貴妃を欲していたために、楊貴妃を殺せば安禄山も収まると玄宗に迫ったのだ。玄宗に付き従って来た黃鶴は、幻術によって貴妃を眠らせ、死んだように見せかけると進言して貴妃や一同を納得させた。表向きは楊貴妃を扼殺したと発表し、軍の統制を取り戻す玄宗。仲麻呂の日記に従って楊貴妃を葬った古い墓を探し当てる空海と白楽天。そこには空の石棺だけが残されていた。その場に現れ、過去のビジョンを見せる黒猫。楊貴妃を助けに来たのは、命令に背いて勝手に動いた若い幻術師の丹龍と白龍だった。しかし、楊貴妃は石棺の中で目覚めて錯乱し、既にこと切れていた。楊貴妃を慕い、彼女がいずれ目覚めると信じて遺体を山の洞窟に移す白龍。丹龍は楊貴妃が死んだと諦め、二度と苦痛を覚えない教えを求めると言って姿を消した。楊貴妃の身体は幻術によって保存され続けたが、最後の夜に飲まされた毒酒によって痛み始めた。その害を止める為に毒を吸い、己の身体に移す白龍。そして、貴妃を守り続ける為に死ぬ直前に黒猫に自分の魂を移した。その猫は玄宗が寵愛し、楊貴妃の為に墓に残した飼い猫だった。猫となった後、王宮に戻り、貴妃を救わずに見捨てた玄宗の目を引っ掻いて潰す黒猫。長安の町には地面にスイカの種を蒔き、あっと言う間に実らせた幻の実を売る怪しげな幻術師がいた。この幻術師から招待を受ける空海と白楽天。現場には黒猫も現れた。幻術師の正体は丹龍であり、30年間、白龍と楊貴妃を見守っていたと告げて楊貴妃の遺体をその場に出現させた。遺体は美しいが抜け殻だと空海に看破され、認めたくなかっただけだと黒猫が打ち明けた時、白龍の魂は鶴と化して昇天し、黒猫は寿命が尽きて息絶えた。白楽天は長恨歌を書き換えなかった。詩を書いたのは白龍だと笑う白楽天。空海は帰国を前に念願だった大唐密教の総本山・青龍寺の恵果和尚との対面が叶った。恵果和尚こそ丹龍であり、スイカ売りの幻術師だと空海は見抜いていた。
★★★☆☆
●いやあ、映像美ですね。阿倍仲麻呂役の阿部寛の役回りが今一つなのは、日中合作で、楊貴妃との恋愛は、不
評とみたか。そのためちょっと、中途半端な感じで終わってしまった。タイムリーな時期に映画館で観てますが
やはり、阿部寛の出番が中途半端なところは、不満だったようです。さて、楊貴妃はどのようにして亡くなった
のか。それが大きな謎だったというわけです。妖描を通して、楊貴妃の死の真相が明らかになっていく。玄宗皇
帝は、追い詰められ、楊貴妃の首を差し出さなければ、殺されるという立場にあり、そこで幻術師に仮死させる
幻術をかけさせ、あとで目覚めさせるという方法を取ったが、実は、仮死させることができるのは2日間だけで
石棺の中に死んだものとして埋葬されてしまっては、助け出すことができない、それを知った幻術師の弟子達は
何とか助け出そうとしたが、できずに楊貴妃を死なせてしまった。その恨みを晴らすため、幻術師の弟子の一人
が、黒猫に憑依して、楊貴妃の死にかかわった者たちに復讐を仕掛けていく。
2017年製作
妖猫传/妖猫伝/Legend of the Demon Cat
上映日:2018年02月24日
製作国:中国 日本
上映時間:132分
ジャンル:サスペンス 歴史
配給:KADOKAWA
≪解説 あらすじ≫
弘法大師としても知られる真言宗の開祖で、遣唐使として中国に渡った若き日の空海が、詩人・白楽天とともに唐の都長安を揺るがす巨大な謎に迫る姿を描いた歴史スペクタクル大作。夢枕獏の小説『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』をチェン・カイコー(陳凱歌)監督が映画化。第30回東京国際映画祭にて、東京国際映画祭第30回記念のオープニングスペシャル作品として上映された。主人公の空海を海外作品初挑戦となる染谷将太が演じた。空海の相棒となる白楽天を中国の人気俳優ホアン・シュアン、物語の鍵を握る楊貴妃を台湾出身のチャン・ロンロンが演じるほか、日本から阿部寛、松坂慶子らが参加している。
遣唐使として唐の長安へ渡った沙門空海は、優れた祈祷師として皇帝の寝所に招かれた。皇帝は七日間も眠れず異様に苦しんでいたが、空海の眼の前で悶え死んだ。王宮には居ないはずの黒猫が皇帝の側にいた形跡と「次は季誦(皇太子)だ」という呪いの木札を見つける空海。皇帝の記録係として死去を目撃した白楽天は、「風邪で崩御」と穏便に記すよう命じられたが虚偽を書けずに役職を解雇された。詩人として生きることが天職だとうそぶき、空海と行動を共にするようになる白楽天。王宮の警護隊長である陳雲樵の屋敷に、喋る黒猫が現れたという噂を聞き、雲樵を監視する空海と白楽天。雲樵は、黒猫のお告げで銭を手に入れ遊郭で豪遊したが、現れた黒猫に宴を滅茶苦茶に荒らされた。「借りを返せ」「明日、屋敷に行く」と告げて消える黒猫。この事件に白楽天が関わったのは、彼が書いている詩「長恨歌」が原因だと推理する空海。「長恨歌」は三代前の皇帝・玄宗と妃の楊貴妃の愛を綴った詩だが、黒猫はその内容が誤りだと伝えようとしていたのだ。雲樵の屋敷に赴き、黒猫が憑依した雲樵の妻・春琴と対話して、楊貴妃が史実と異なり生き埋めにされた事実と、それを恨む者が子々孫々まで祟っていると知る空海と白楽天。雲樵が狙われたのは彼自身の罪ではなく、彼の父が命令で楊貴妃を生き埋めにしたためだった。黒猫が去って恨みは消えたかと思われたが、錯乱した雲樵は妻の春琴を絞め殺し、気が触れてしまった。白楽天は「長恨歌」を書くために、先代の王宮に忍び込み、安置されていた玄宗の遺品から楊貴妃の遺髪を盗むことまでしていた。黒猫は愛の物語が偽りだと知らせようとしたが、納得できない白楽天。空海と白楽天は楊貴妃の侍女だった老婆を訪ね、楊貴妃が史実通りに絞め殺されたという証言を得たが、直後に老婆は黒猫に殺された。30年前、長安の王宮には阿倍仲麻呂が仕えていた。遣唐使だったが楊貴妃に恋した仲麻呂は帰国せずに唐で高官となり生涯を終えたのだ。仲麻呂の側女(そばめ)だった女性から彼の日記を譲り受け、楊貴妃の誕生日を祝った「極楽の宴」の様子を知る空海たち「極楽の宴」は詩仙と謳われる李白が楊貴妃を讃える詩を詠んだ大宴会だった。そこには高名な幻術師の黃鶴と、その弟子の若い丹龍と白龍も招かれていた。だが、宴の10日後には安禄山が反乱を起こし、玄宗と楊貴妃は長安から脱出した。玄宗を守る護衛の兵たちは、途中の馬嵬駅で反旗を翻した。安禄山が楊貴妃を欲していたために、楊貴妃を殺せば安禄山も収まると玄宗に迫ったのだ。玄宗に付き従って来た黃鶴は、幻術によって貴妃を眠らせ、死んだように見せかけると進言して貴妃や一同を納得させた。表向きは楊貴妃を扼殺したと発表し、軍の統制を取り戻す玄宗。仲麻呂の日記に従って楊貴妃を葬った古い墓を探し当てる空海と白楽天。そこには空の石棺だけが残されていた。その場に現れ、過去のビジョンを見せる黒猫。楊貴妃を助けに来たのは、命令に背いて勝手に動いた若い幻術師の丹龍と白龍だった。しかし、楊貴妃は石棺の中で目覚めて錯乱し、既にこと切れていた。楊貴妃を慕い、彼女がいずれ目覚めると信じて遺体を山の洞窟に移す白龍。丹龍は楊貴妃が死んだと諦め、二度と苦痛を覚えない教えを求めると言って姿を消した。楊貴妃の身体は幻術によって保存され続けたが、最後の夜に飲まされた毒酒によって痛み始めた。その害を止める為に毒を吸い、己の身体に移す白龍。そして、貴妃を守り続ける為に死ぬ直前に黒猫に自分の魂を移した。その猫は玄宗が寵愛し、楊貴妃の為に墓に残した飼い猫だった。猫となった後、王宮に戻り、貴妃を救わずに見捨てた玄宗の目を引っ掻いて潰す黒猫。長安の町には地面にスイカの種を蒔き、あっと言う間に実らせた幻の実を売る怪しげな幻術師がいた。この幻術師から招待を受ける空海と白楽天。現場には黒猫も現れた。幻術師の正体は丹龍であり、30年間、白龍と楊貴妃を見守っていたと告げて楊貴妃の遺体をその場に出現させた。遺体は美しいが抜け殻だと空海に看破され、認めたくなかっただけだと黒猫が打ち明けた時、白龍の魂は鶴と化して昇天し、黒猫は寿命が尽きて息絶えた。白楽天は長恨歌を書き換えなかった。詩を書いたのは白龍だと笑う白楽天。空海は帰国を前に念願だった大唐密教の総本山・青龍寺の恵果和尚との対面が叶った。恵果和尚こそ丹龍であり、スイカ売りの幻術師だと空海は見抜いていた。
★★★☆☆
●いやあ、映像美ですね。阿倍仲麻呂役の阿部寛の役回りが今一つなのは、日中合作で、楊貴妃との恋愛は、不
評とみたか。そのためちょっと、中途半端な感じで終わってしまった。タイムリーな時期に映画館で観てますが
やはり、阿部寛の出番が中途半端なところは、不満だったようです。さて、楊貴妃はどのようにして亡くなった
のか。それが大きな謎だったというわけです。妖描を通して、楊貴妃の死の真相が明らかになっていく。玄宗皇
帝は、追い詰められ、楊貴妃の首を差し出さなければ、殺されるという立場にあり、そこで幻術師に仮死させる
幻術をかけさせ、あとで目覚めさせるという方法を取ったが、実は、仮死させることができるのは2日間だけで
石棺の中に死んだものとして埋葬されてしまっては、助け出すことができない、それを知った幻術師の弟子達は
何とか助け出そうとしたが、できずに楊貴妃を死なせてしまった。その恨みを晴らすため、幻術師の弟子の一人
が、黒猫に憑依して、楊貴妃の死にかかわった者たちに復讐を仕掛けていく。