雷鳴 交代寄合伊那衆異聞
平成21年11月11日-16日
著者 佐伯泰英
講談社
【内容】覚悟の主殺しを果たした本宮藤之助(ほんぐうとうのすけ)は将軍家定との謁見をすませ、旗本家当主座光寺為清(ざこうじためすが)に成り代わった。放蕩の果てとはいえ三男を殺された高家品川家は次々と刺客を送り込む。さらに鍵を握る女郎を追い横浜に向かった藤之助に青龍刀の達人が襲い来る。奔流の剣捌(けんさば)きで応じる藤之助だが?
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●主殺しをしてまで座光寺家を守らなければならなくなった籐之助。しかし、彼は飄々とその運命を受け入れる。一方、品川家はそれでは治まらない。一矢報いようと刺客を送り込んでくる。そんな時、前巻で取り逃がした女郎、おらんが横浜にいることを突き止め、後を追う籐之助。そこで、籐之助は、おらんがさらに沼津へ向かった事を知り、さらに追い続ける。そこでは新たな敵、唐人船が待っていた。おらんを捕まえることができるか、籐之助。