給食カレーに漂白剤混入事件は何故起きたのか？① ー 同じクラスの三年連続持ち上がりは無理があり「担任外し」ではない ー

埼玉県富士見市の小学校女性教諭（24）が、給食のカレーに漂白剤を混入する事件がおきた。

狙われたのは6年生のクラスで、このクラスは昨年度この女性教諭が担任をしていたと云う。
児童はカレーの異臭に気付き食べていなかった。

犯行の動機は、「前年度まで担任をしていたクラスから外されて悔しかった」と云う。


報道によると1年目と2年目は同じクラスの担任を受け持っていた。
3年目の今年度も同じクラス担任を希望していたが、別の学年の担任になったと云う。
つまり4年生5年生と同じクラスを続けて担任したが、6年生に進級したとき他の学年の担任になったという。

私の経験で云うと2年間同じクラス担任だったら、3年続けて同じクラスを担任させることは殆んど考えられない。
この女性教諭が3年目も同じクラスを希望していたとすれば、
単学級も考えられるがこの学校のホームページをみると単学級はどの学年にもなく、1～6年生は全て2学級になっていた。

報道が正しくて4年5年と同じクラスの担任だったとすると、2クラスなのに4年からクラス替えをしていないことになる。
それはどうかと思うので、4年5年と同じクラスの担任と云う報道が間違えている気がする。
多分5年の進級時にクラス替えをしている可能性が高いと思う。

1クラスしかない単学級だとクラスの人間関係が固定化されるので、同じ担任が3年間も受け持つことはまずない。
担任が変われば児童の見方も変わるし、クラスの人間関係にも変化が出てくる。
だから大抵は毎年担任を替えることが多いが、5年から6年生に進級するとき、同じ担任が続けることもある。

2学級以上だと多くは3年と5年に進級するときクラス替えを行う。
特段の事情や支障がなければ、担任は2年間受けもつことが多い。
5年の担任になると、卒業学年になる6年も同じ担任だと児童や保護者は受け止める。


この女性教諭の「担任を外されて悔しかった」という気持ちは教員なら分かる。
しかし、別の学年の担任をしているのだし「担任を外されて」は違う気がする。
「担任を外されて」は、算数少人数・専科教員・特別支援・日本語学級等に希望もしないのに配置されたなら分かるが、
この女性教諭が「担任を外された」と本当に言ったならその言い方は当てはまらない。

「同じクラス担任を二年続けて持ちあがりさせてもらえなかった」が妥当な言い方と思うが、
そうさせなかった管理職の言い分はあるのかも知れないが報道では分からない。


最近は問題行動のある児童や保護者対応に苦慮している担任は多く、
逆に担任にも問題があり複数学級でも毎年クラス替えを行い担任も学年の持ち上がりはさせない管理職もいると聞く。　
　




　　　　　　　　　　
(続く)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


<デラシネ>