正月明けと言えば、関西では「えべっさん」です。1/10の「十日戎」で商売繁盛を祈ります。今宮や西宮に比べてニュースになることが少なく知名度は低いですが、京都・祇園にある京都ゑびす神社も大いに賑わいます。
- 京都ゑびす神社では他より長い5日間の開催
- 京都では「十日戎」ではなく「初ゑびす」と呼ぶ
- 京都らしく東映太秦映画村の女優や舞妓からの福笹の授与がある
祇園がとても賑わう5日間です。初詣の後は、えべっさんです。
京都ゑびす神社は、日本に臨済宗を伝えた栄西(えいさい)が1202(建仁2)年に建仁寺(けんにんじ)を建立する際に、鎮守社として創祀されました。現在の神社境内も大和大路を挟んで建仁寺の西隣にあります。
関西の他のえべっさんより開催期間が2日間長いですが、最も人出が多く、夜通し開催されるのは他と同じく1月9日~11日です。
大和大路への四条通からの入口
京都ゑびす神社は、観光客がとても多い花見小路と鴨川の間にある大和大路沿いにあります。神社の周囲は宮川町の花街で、普段の日中は祇園エリアとは思えないほどとても静かなエリアでもあります。その大和大路も、初ゑびす開催中は四条通から境内まで屋台が立ち並び、とても賑やかになります。
初日の1/8から東映太秦映画村の時代劇俳優によるかごの行列が四条河原町や祇園の繁華街を練り歩き、祭りムードが徐々に盛り上がっていきます。1/10には午前と午後の2回、東映太秦映画村の女優による福笹の授与が行われます。翌1/11には午後に祇園町の舞妓、夜に宮川町の舞妓による福笹の授与が行われ、境内が最も華やぎます。
【公式サイト】 授与時間ほか初ゑびすの詳細日程
授与される福笹は、参拝者に渡される前に巫女の神楽舞により清められます。そのため神楽舞はほぼ終日行われています。この神楽舞も西宮や今宮にはありません。京都でしか体験できないえべっさんの演出です。
西宮神社と今宮戎神社のえべっさんほどの人手はないため、参拝や福笹につける縁起もの選びもゆったりできます。京都らしい優雅なえべっさんを体験できます。
1月中は、都七福神めぐりの期間でもあります。正月に参拝すると福がもたらされると信じられているためです。七福神めぐりは全国にありますが、室町時代に始まった京都が日本最古と考えられています。一例として弁財天を祀る六波羅蜜寺は、京都ゑびす神社から歩いて3分くらいの近くにあります。1月中にしっかり福をゲットしましょう。
【京都市観光公式サイト 京都観光Navi】 都七福神めぐり
こんなところがあります。
ここにしかない「空間」があります。
めでたい提灯
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京都ゑびす神社
十日ゑびす大祭
【神社による祭公式サイト】
会期:2019年
1月8日(火)9:00~23:00
1月9日(水)9:00~24:00
1月10日(木)0:00~24:00
1月11日(金)0:00~24:00
1月12日(土)9:00~22:00
◆おすすめ交通機関◆
京阪本線「祇園四条」駅下車、1番出口から徒歩4分
阪急京都線「河原町」駅下車、1番出口から徒歩8分
JR京都駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:25分
京都駅→地下鉄烏丸線→四条駅(烏丸駅)→阪急京都線→河原町駅
【公式サイト】 アクセス案内
※京都駅から直行するバスもありますが、地下鉄を乗り継ぐ方が、時間が早くて正確です。
※この施設には駐車場はありません。
※道路の狭さ、渋滞と駐車場不足により、健常者のクルマによる訪問は非現実的です。
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